櫻坂46、3年ぶりの「不協和音」の最後に見せたキャプテン菅井の笑顔の意味を考えた・・

   

櫻坂46のキャプテン・菅井友香さんの卒業コンサートが11月9日、東京ドームで行われ

欅坂46の神曲「不協和音」が3年振りにパフォーマンスされたことが話題になりました。

 

私は仕事の都合で東京ドームへは行けず、配信で参加させていただきました。

前半の櫻坂46の楽曲パフォーマンスが終わり、アンコールの拍手が数分続いた後、その瞬間は訪れました。

独特な幻想的なイントロが始まると、殆どの観客が”それ”に気付き、どよめきと共に、この日一番の興奮に東京ドームが包まれました。

演奏は菅井友香さんがセンターを務め、

「僕は嫌だ!」

という決め台詞を初めとする全身全霊をかけた菅井さんと

それに呼応するかのようなメンバーの気迫溢れるパフォーマンスに、

私も不意に涙を零してしまいました。

東京ドームで参加しているお客さんは猶更でしょう。

パフォーマンスが終わると同時に大きな拍手の音が東京ドームを包みました。

そこで私は”あること”に引っ掛かりました。

パフォーマンスの最後、センターの菅井さんが片手を前方に突き出すのですが、

この時の菅井さんの表情が笑顔だったのです。



ファンの方ならご存じだと思いますがオリジナルの平手友梨奈さんセンターの「不協和音」では曲の世界観に沿って、最後は無論、曲中に笑顔になることは1秒たりとも有りませんでした。

ですので菅井さんの最後の笑顔にはきっと何かの意味が有るはずだ!

私はその後、コンサート中も、コンサートが終わってからも、その意味を考えていました。

 

私の現時点での見解はこうです・・

欅坂46から櫻坂46に改名後、

欅坂46の楽曲は卒業コンサートなどで数曲パフォーマンスすることは有っても、基本的にはパフォーマンスされることはなくなってしまいました。

それは、欅坂46の晩年が、数々のメンバーの不祥事からの卒業や、

不動のセンターである平手友梨奈さんの運営とのトラブル報道からの電撃的な脱退などで

デビュー当初の華々しいイメージからは打って変わった欅坂46のネガティブなイメージを一新したいという思いが有ったのでしょう。

欅坂46は平手友梨奈さんのグループという概念から逃れられなかったのかもしれません。

櫻坂46結成当初は「不協和音」はもちろん、「サイレントマジョリティー」など数々の欅坂46の楽曲のパフォーマンスを私も大いに期待していましたが、毎回その期待が裏切られる度に

欅坂46の楽曲を櫻坂46でパフォーマンスすることはタブーなのだ。

と、理解するようになりました。

ましてや「不協和音」をしては平手友梨奈さんの強烈なイメージ=欅坂の楽曲ですのでタブー中のタブー。

実際、11月9日の菅井さんの卒業コンサートで彼女がパフォーマンスすることを決断するまでの3年間、ライブパフォーマンスを観ることは出来ませんでした。



その結果、従来のアイドルの楽曲からは一線を画し、多くのアーティストや音楽のプロの方たちから支持されていた欅坂46時代のファンは少なからず離れてしまいました。

「欅」から「櫻」へ

改名しただけで、メンバーは同じなのに「欅」の楽曲をパフォーマンス出来ない。

一期生はもちろん、

山崎天さんや森田ひかるさんなどの二期生の殆どは欅坂46の楽曲を聞いてきて加入したメンバーですので、欅坂46の楽曲パフォーマンスをファンから望まれ、自分たちもパフォーマンスしたいのに出来ないというジレンマに、彼女たちも相当苦しんでいたのではないでしょうか。

 

そんなメンバーやファンたちの苦しみを、菅井さんは誰よりも強く受け止め

 

キャプテン最後の”仕事”として、菅井さんはメンバーとファンを苦しみから解放するための”はじめの一歩”を「不協和音」のパフォーマンスによって成し遂げてくれた。

 

そう思って一昨日のライブパフォーマンスを振り返ると

菅井さんをはじめとするメンバーのパフォーマンスは封印された3年間に蓄積されたジレンマから自らを解き放つための叫びにも感じ、

パフォーマンス直後の観客の割れんばかりの拍手やどよめきは、同じく3年間、ジレンマを感じながらも「欅」から「櫻」へ変わらず応援し続けた自分たちが”報われた”という安堵にも感じ、

そして最後の菅井さんの笑顔はキャプテンとしての最後の日に、一番大きな”仕事”を成し遂げたという喜びを感じたのです。



菅井さんがキャプテンとして最後にグループのために残してくれた”ギフト”を

運営の方々は、しっかりと受け止めて今後に活かして欲しいと切に願います。

今の櫻坂46のメンバーとファンで有れば、

欅坂46の輝かしい楽曲の数々と、その後のネガティブな要素を共に吸収した上で、更に輝きを増して、より大きなグループになれるのではないでしょうか。

 

乃木坂やAKBのライブでは卒業したオリジナルのメンバーが楽曲をパフォーマンスすることが珍しくなくなっています。

これは、乃木坂やAKBが過去をしっかりと受け止め、今~将来へしっかりと継承して行こうという意思の表れだと思っています。

今後の櫻坂のライブで欅坂の楽曲がライブの構成に沿って普通に選ばれていたり、

卒業メンバーが普通にライブに登場してくれたとき、

私はもちろん、多くのファンが櫻坂46の普遍的なグループへの進化を実感するのではないでしょうか。



菅井さんの卒業コンサートである東京ドーム公演のテーマは「融合」。

ここまで振り返ると、

それは「欅坂46」と「櫻坂46」との融合であり、

それはまた

「欅坂46」時代のメンバー&ファンと現在の「櫻坂46」のメンバー&ファンとの融合でもあったのですね。

 

今回のコンサートでは”解禁”されなかった「サイレントマジョリティー」が

遠くない日にライブパフォーマンスされるのを今から心待ちにしています!

もちろん、平手友梨奈さんがセンターでのパフォーマンスが実現すれば最高ですが、まずは卒業メンバーが躊躇せずにステージに帰ってこられるようなメンバー~ファンの間の雰囲気作りからでしょうか。

ここまでご覧いただきましてありがとうございました!

皆様はどのようにお感じになったでしょうか・・

 

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