WinMergeでPDF比較は可能?設定方法と代替ツール5選、注意点まで徹底解説!

      2025/12/03

WinMergeでPDF比較は可能?設定方法と代替ツール5選、注意点まで徹底解説!

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契約書や仕様書、レポートなど、ビジネスシーンではPDFファイルでやり取りされる書類が数多く存在します。

これらの書類が改訂された際、「どこが変更されたのか?」を正確に把握することは非常に重要です。

特に、複数バージョンが存在する場合、その差分を目視で確認するのは時間もかかり、見落としのリスクも伴います。

Windowsユーザーに人気のファイル比較ツール「WinMerge」を使っている方の中には、「WinMergeでPDFファイルを比較できないか?」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。

使い慣れたツールでPDFの差分も確認できれば、作業効率が格段に上がりますよね。

そこでこの記事では、以下の点について、2025年5月現在の最新情報をもとに詳しく解説していきます。

  • WinMergeでPDF比較は可能なのか?
  • WinMergeでPDF比較を行うための具体的な設定方法(プラグイン利用)
  • WinMerge以外におすすめのPDF比較ツール5選(無料・有料)
  • 各ツールのメリット・デメリット比較
  • PDF比較を行う際の注意点

この記事を最後まで読めば、WinMergeを使ったPDF比較の方法から、より高機能な代替ツールまで幅広く理解でき、あなたに最適なPDF差分チェックの方法が見つかるはずです。

 

そもそもWinMergeとは? テキスト比較の定番ツールをおさらい

まずはじめに、WinMergeについて簡単におさらいしておきましょう。WinMergeは、主にテキストファイルやフォルダの内容を比較し、その差分(違い)を分かりやすく表示してくれるオープンソースのソフトウェアです。

多くの開発者やPCユーザーに長年愛用されており、その主な理由は以下の点が挙げられます。

  • 無料(オープンソース): 高機能ながら無料で利用できる点は最大の魅力です。
  • 高機能な比較・マージ: ファイルやフォルダの差分を色分けして分かりやすく表示し、差分箇所へのジャンプや編集、さらには一方の変更をもう一方へ反映させる「マージ」機能も搭載しています。
  • カスタマイズ性: 比較方法(空白の無視、大文字小文字の区別など)を細かく設定できたり、プラグインによる機能拡張も可能です。

テキストファイルの比較においては非常に強力なツールですが、WordやExcel、そして今回のテーマであるPDFのようなバイナリ形式のファイル比較は、標準機能だけでは得意としていません。

【結論】WinMerge単体でPDF比較はできる?

結論から言うと、WinMergeの標準機能だけでは、PDFファイルの内容を意図した通りに比較することは難しいです。

PDFファイルは、テキスト情報だけでなく、文字のフォント、サイズ、色、画像の配置、ページのレイアウトといった多くの書式情報を含んだバイナリ形式のファイルです。WinMergeは基本的にテキストデータとして比較しようとするため、PDFファイルをそのまま開いて比較しようとすると、以下のような問題が発生します。

  • 文字化けしてしまい、内容が正しく表示されない。
  • 本来は同じ内容なのに、書式情報などの違いによって差分として検出されてしまう。
  • テキスト情報がうまく抽出できず、比較自体が 제대로 行われない。

では、WinMergeでPDF比較を行うのは不可能なのでしょうか? いいえ、プラグインを導入することで、WinMergeでもPDFファイルのテキスト内容を比較することが可能になります。

WinMergeでPDF比較を実現!プラグイン「xdocdiff」の導入と設定

WinMergeでPDF比較を可能にする代表的なプラグインが「xdocdiff WinMerge Plugin」です。このプラグインは、PDFファイルだけでなく、Microsoft Word (.doc, .docx) や Excel (.xls, .xlsx)、PowerPoint (.ppt, .pptx) といったOffice文書からもテキスト情報を抽出し、WinMerge上で比較できるようにしてくれる優れものです。

以下に、xdocdiffプラグインを導入し、WinMergeでPDF比較を有効にするための手順を説明します。

注意点:

  • プラグインの配布元やバージョンは変更される可能性があります。必ず公式サイトや信頼できる情報源からダウンロードしてください。
  • 以前はWinMergeの32bit版でしか動作しないという情報もありましたが、現在は64bit版に対応したバージョンも存在するようです。しかし、環境によっては動作が不安定になる可能性もゼロではありません。うまくいかない場合は、WinMergeのバージョン(32bit/64bit)とプラグインの対応状況を確認してみてください。
  • 比較的新しい情報として、Apache PDFBox を利用するプラグインも登場しています。xdocdiff が長期間更新されていない点を考慮すると、こちらを検討するのも良いでしょう。

xdocdiffプラグインの導入手順(一例):

  1. プラグインファイルのダウンロード:
    • xdocdiffプラグインの公式サイトや、信頼できる配布ページ(例:「Musee d'Dimanche」など)から、プラグインのアーカイブファイル(例:xdocdiffPlugin_x_x_x.zip)をダウンロードします。
    • 場合によっては、64bit版WinMerge用のファイルが別で配布されていることもあります(例:「xdocdiffPlugin64」)。ご自身のWinMerge環境に合わせて選択してください。
    • 動作に必要なライブラリ(例:zlib.dll)や実行ファイル(例:xdoc2txt.exe)が含まれているか確認し、不足している場合は別途入手が必要になることもあります。
  2. ファイルの配置:
    • ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
    • 実行ファイル(例:xdoc2txt.exe)やライブラリ(例:zlib.dll)を、WinMergeのインストールフォルダ(WinMergeU.exeがあるフォルダ)にコピーします。
    • プラグイン本体のDLLファイル(例:amb_xdocdiffPlugin.dll)を、WinMergeインストールフォルダ内にある「MergePlugins」フォルダにコピーします。
  3. WinMergeの設定変更:
    • WinMergeを起動します。
    • メニューの[プラグイン(P)] → [プラグインの設定(S)...] を選択します。
    • 「プラグインを有効にする」にチェックを入れます。
    • リスト内にある「amb_xdocdiffPlugin.dll」(または類似のプラグイン名)にチェックが入っていることを確認し、チェックが入っていなければ入れます。
    • [OK]をクリックして設定画面を閉じます。
    • 次に、メニューの[プラグイン(P)] → [自動展開(A)] にチェックが入っていることを確認します。(チェックが入っていない場合はクリックして有効にします)

これで、WinMergeでPDFファイルを比較する準備が整いました。設定が完了したら、一度WinMergeを再起動することをおすすめします。

実践!プラグインを使ったWinMergeでのPDF比較手順

プラグインの設定が完了すれば、あとは通常のファイル比較と同じ手順でPDFファイルを比較できます。

  1. WinMergeを起動します。
  2. メニューの[ファイル(F)] → [開く(O)...] を選択するか、ツールバーのフォルダアイコンをクリックします。
  3. 「ファイルまたはフォルダの選択」ダイアログが表示されるので、「1番目のファイルまたはフォルダ」と「2番目のファイルまたはフォルダ」の「参照...」ボタンをそれぞれクリックし、比較したい2つのPDFファイルを選択します。ファイルをダイアログにドラッグ&ドロップしても構いません。
  4. [比較(C)] ボタンをクリックします。

比較処理が完了すると、左右にPDFから抽出されたテキストが表示され、差分がある行がハイライトされます。WinMergeの標準機能である差分箇所への移動や、レポート生成機能(HTML形式で出力可能)なども利用できます。

プラグイン利用時のメリット・デメリット

  • メリット:
    • 使い慣れたWinMergeのインターフェースで操作できる。
    • 無料でPDFのテキスト比較が可能になる。
    • 他のOffice文書(Word, Excelなど)も同様に比較できる(プラグインによる)。
  • デメリット:
    • プラグインの導入と設定に手間がかかる。
    • PDFからのテキスト抽出精度は、PDFの構造や作成方法に依存する(完璧ではない)。
    • 画像の変更やレイアウト(見た目)の差分は比較できない。
    • プラグインが更新されなくなり、将来的に利用できなくなるリスクがある。

WinMerge + プラグインは手軽に試せる方法ですが、比較精度やレイアウト比較の必要性によっては、専用のPDF比較ツールの方が適している場合があります。

WinMerge以外も検討!PDF比較におすすめの代替ツール5選

WinMerge + プラグインでの比較に限界を感じたり、より高機能・高精度な比較を求める場合は、専用のPDF比較ツールを検討しましょう。ここでは、代表的なツールを5つご紹介します。

PDF比較ツールの選び方のポイント:

  • 比較精度: テキストだけでなく、レイアウトや画像の差分まで検出できるか。OCR機能の有無(スキャンされたPDFを比較する場合)。
  • 比較速度: 大量のページや複雑なファイルでもストレスなく比較できるか。
  • 対応OS: Windows, Macなど、自分の環境で使えるか。
  • 機能: 比較結果のレポート出力、注釈機能、編集機能の有無など。
  • 価格: 無料、買い切り、サブスクリプションなど。
  • 日本語対応: インターフェースや比較精度が日本語に最適化されているか。

ツール1:Adobe Acrobat Pro DC

  • 特徴: PDFの開発元であるAdobe社が提供する高機能PDF編集・管理ソフト。PDF比較機能も搭載。
  • メリット:
    • 比較精度が高く、テキスト、画像、書式、レイアウトの差分を詳細に検出可能。
    • 比較結果レポートが分かりやすく、変更点を一覧表示できる。
    • PDFの編集、作成、注釈、署名など、比較以外の機能も非常に豊富。
    • 信頼性と安定性が高い。
  • デメリット:
    • 高価(サブスクリプション契約が必要)。比較機能だけのためにはオーバースペック気味。
  • どんな人におすすめか?: ビジネスで頻繁にPDFを扱い、比較だけでなく編集や管理機能も高度に利用したいユーザー。価格に見合う価値を見出せる方。
  • Adobe Acrobat 公式サイト

ツール2:DiffPDF

  • 特徴: PDFファイルの比較に特化した、オープンソース(一部過去バージョンは無料)のソフトウェア。
  • メリット:
    • 無料で利用できるバージョンが存在する(最新版は有料の可能性あり、要確認)。
    • テキストだけでなく、アピアランス(見た目)での比較モードも選択可能。
    • 動作が比較的軽量で、シンプルな操作性。
    • ポータブル版もあり、インストール不要で利用できる場合がある。
  • デメリット:
    • 開発が活発でない可能性があり、最新OSへの対応やサポートに不安が残る。
    • 日本語の処理にやや癖がある場合があるとの報告も。
    • 機能は比較に特化しており、編集などはできない。
  • どんな人におすすめか?: まずは無料でPDF比較を試してみたいユーザー。見た目の変化を重視したい場合。

ツール3:Draftable Compare (オンライン/デスクトップ)

  • 特徴: 高精度な比較エンジンを特徴とするサービス。Webブラウザ上で利用できるオンライン版と、インストール型のデスクトップ版がある。
  • メリット:
    • 比較精度が非常に高いと評判。テキストの変更箇所が分かりやすくハイライトされる。
    • 左右に並べて比較するインターフェースが見やすい。
    • オンライン版はソフトウェアのインストール不要で手軽に試せる。
    • Word文書などの比較にも対応。
  • デメリット:
    • 無料版(オンライン)にはページ数やファイルサイズなどの制限がある。
    • デスクトップ版は有料。
    • オンライン版は機密性の高い文書の扱いに注意が必要。
  • どんな人におすすめか?: 比較精度を最重要視するユーザー。手軽にオンラインで試したい、または高精度なデスクトップツールを求めている方。

ツール4:Beyond Compare (要プラグイン設定)

  • 特徴: WinMergeと並んで人気の高機能なファイル・フォルダ比較ツール。
  • メリット:
    • WinMerge同様、多機能でカスタマイズ性が高い比較ツールがベース。
    • プラグイン(または内部ビューア設定)によりPDFのテキスト比較に対応可能。
    • テキスト比較だけでなく、ルールベース比較、バイナリ比較など多様な比較モードを持つ。
    • 3-wayマージなど、高度なマージ機能も搭載(Pro版)。
    • Windows, macOS, Linuxに対応。
  • デメリット:
    • 有料ソフトウェア(試用期間あり)。
    • PDF比較のためには、別途プラグインや外部コンバータの設定が必要になる場合がある。
    • WinMerge + xdocdiffと同様、レイアウト比較はできない。
  • どんな人におすすめか?: すでにBeyond Compareを他の用途で使っているユーザー。WinMerge以外の高機能差分ツールでPDF比較も行いたい方。クロスプラットフォームで利用したい方。

ツール5:ABBYY FineReader PDF

  • 特徴: 高精度なOCR(光学文字認識)技術で有名なABBYY社が開発するPDF総合ソフト。文書比較機能も搭載。
  • メリット:
    • 世界最高レベルのOCR技術により、スキャンされたPDFや画像化された文字の比較精度が高い。
    • テキスト、画像、レイアウトの差分を検出可能。
    • PDF編集、変換、注釈機能なども充実している。
    • Word文書など、他のフォーマットとの比較も可能。
  • デメリット:
    • 高価なソフトウェア(買い切り/サブスクリプション)。
    • 多機能ゆえに、比較機能だけを使いたい場合はオーバースペック。
  • どんな人におすすめか?: スキャンされた書類(紙文書をPDF化したもの)の比較を頻繁に行うユーザー。OCR精度を重視し、PDF編集機能も必要とする方。

【比較表】WinMerge (+プラグイン) vs 代替ツール

ツール名 価格帯 比較精度(テキスト) 比較精度(レイアウト/画像) 使いやすさ 日本語対応 対応OS 主な付加機能
WinMerge + xdocdiff 無料 △ (抽出精度依存) × ◎ (慣れれば) Windows テキスト/フォルダ比較、マージ
Adobe Acrobat Pro DC 高価 (サブスク) Win, Mac PDF編集/作成/保護/署名 等
DiffPDF 無料/有料? (要確認) △ (見た目比較) △ (UI/処理) Win, Mac, Linux 比較特化
Draftable Compare 無料(制限有)/有料 △ (テキスト中心) Web, Win Word比較
Beyond Compare 有料 (試用有) ○ (設定依存) × Win, Mac, Linux 高機能比較/マージ/同期
ABBYY FineReader PDF 高価 (買切/サブスク) ◎ (OCR◎) Win, Mac 高精度OCR, PDF編集/変換

※上記は一般的な評価であり、バージョンや個々のファイルによって結果は変動します。

PDF比較を行う上での注意点

どのツールを使うにしても、PDF比較を行う際にはいくつかの注意点があります。

  • テキスト抽出精度の限界: PDFの作りによっては、テキスト情報が正しく抽出できない場合があります。特に、複雑な表組、図形内に配置された文字、特殊なフォント、スキャンされた画像内の文字などは、ツールによって差が出やすいポイントです。
  • レイアウトや画像の比較: WinMerge + プラグインや一部のツールでは、文字情報のみを比較対象とし、見た目のレイアウトや画像の変更は検出できません。レイアウトの比較が必要な場合は、Adobe Acrobat ProやABBYY FineReader PDFなど、対応するツールを選びましょう。
  • パスワード保護されたPDF: パスワードで保護されているPDFは、通常そのままでは比較できません。事前にパスワードを解除するか、ツールがパスワード入力に対応している必要があります。
  • ファイルサイズと処理時間: ページ数が多い、または画像が多く含まれるなどファイルサイズが大きいPDFは、比較処理に時間がかかることがあります。
  • 比較結果の解釈: ツールが表示する「差分」が、必ずしも意味のある変更とは限りません。例えば、わずかな空白の違い、フォントの微妙な変化なども差分として検出されることがあります。重要な変更点を見極める目も必要です。
  • スキャンされた文書の比較: 紙の文書をスキャンして作成されたPDFは、文字が画像データになっている場合があります。この場合、OCR(光学文字認識)機能を持つツール(Acrobat Pro, FineReader PDFなど)でないと、テキストベースでの比較は困難です。

あなたに最適なPDF比較方法は?

この記事では、WinMergeでPDFファイルを比較する方法と、より高機能な代替ツールについて解説しました。

WinMerge + プラグインは、無料で手軽にテキストベースの比較を試せる良い選択肢です。特に、すでにWinMergeを使い慣れている方にとっては導入しやすいでしょう。しかし、プラグイン導入の手間や、比較精度の限界、レイアウト比較ができない点には注意が必要です。

もし、より高い精度、レイアウトや画像の比較、あるいはスキャン文書の比較が必要なのであれば、以下のような専用ツールを検討することをおすすめします。

  • コストを抑えたい、見た目の比較重視なら: DiffPDF (無料版の有無と機能を確認)
  • 精度重視、オンラインで手軽に試したいなら: Draftable Compare (無料版制限あり)
  • ビジネス利用で機能と信頼性を求めるなら: Adobe Acrobat Pro DC (高価だが多機能)
  • スキャン文書の比較が多い、OCR精度重視なら: ABBYY FineReader PDF (高価だがOCR性能◎)
  • 高機能な差分ツールで統一したいなら: Beyond Compare (有料、設定必要)

最終的にどのツールを選ぶかは、あなたの利用目的、比較するPDFの種類、求める精度、そして予算によって決まります。まずは無料のWinMerge + プラグインや、無料プランのあるオンラインツールなどを試してみて、ご自身のニーズに合うか確認してみるのが良いでしょう。

この記事が、面倒なPDF比較作業を効率化し、あなたの業務改善の一助となれば幸いです。

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