セパタクローのサーブルールは?誰が投げる・交代・フォルトを解説

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この記事で分かること
- 3人制の「レグ」で、誰がボールを投げ、誰がサーブを蹴るのか
- テコン、インサイドプレーヤー、サービスサークル、クオーターサークルの役割
- サーブ権が何点ごとに交代するのか
- サーブが有効になる条件と、主なフォルト
- レグとダブル、クワッドでサーブの考え方が同じではない理由
セパタクローを初めて見ると、「サーブなのに、どうして別の選手がボールを手で投げているの?」と戸惑うかもしれません。
3人制の基本種目「レグ」では、前方の選手がボールを投げ、後方のテコン(Tekong/サーバー)がそのボールを蹴ってプレーを始めます。
さらに、現在ISTAF(国際セパタクロー連盟)が公開している2024年版の競技規則では、サービスはポイントを取った側に関係なく、1ポイントごとに相手へ交代します。
この記事では、レグのサーブを中心に、立ち位置、開始手順、サービス交代、フォルト、ネットに触れた場合まで順番に整理します。
ダブルやクワッドはサービス方式が異なるため、混同しないよう最後に違いも確認します。
🏐 セパタクローのサーブは「前の選手が投げ、後ろの選手が蹴る」
まず結論から整理すると、3人制レグのサーブは1人だけで完結しません。
サービング側の前方には2人のInside Player(インサイドプレーヤー)がいて、それぞれクオーターサークルに入ります。
後方にはテコンが立ち、非キック足をサービスサークル内に置いて準備します。
ISTAFの2024年版競技規則では、テコンは「Server」と定義されています。
また、サービスを投げる選手については「Inside Player making service throws」「Thrower」といった表現が使われています。
| 選手 | サーブ時の位置 | 主な役割 |
|---|---|---|
| テコン(Tekong) | サービスサークル | 投げられたボールを蹴ってサービスする |
| 左インサイド | 左側のクオーターサークル | サービス球を投げる役を担える |
| 右インサイド | 右側のクオーターサークル | サービス球を投げる役を担える |
| レシーブ側 | 自陣内 | 規則上、自陣内なら位置は自由 |
ポイント
日本語では前衛の役割を「トサー」「アタッカー」と説明することがありますが、サーブ規則を正確に説明するときは「インサイドプレーヤーがサービス球を投げる」と覚えると混乱しにくくなります。
👟 テコンとインサイドプレーヤーの立ち位置
テコンは非キック足をサービスサークル内に置く
テコンはサーブ時、ボールを蹴らない側の足をサービスサークル内に置いた状態で構えます。
キックする側の足は自由に置くことができます。
サービスサークルは半径0.3mで、コート左右に設けられています。
ISTAF規則ではコート自体を13.4m×6.1mとし、サービスサークルの中心位置も細かく定めています。
サーブの瞬間に非キック足を床から上げたり、その足がサービスサークルの外へ完全に出たりするとフォルトになります。
つまり「円の近くに立てばよい」のではなく、支え足の位置がルール上のポイントです。
前方2人はそれぞれクオーターサークルへ
サービング側の2人のインサイドプレーヤーは、センターライン両端にあるそれぞれのクオーターサークルに入ります。
クオーターサークルの半径は0.9mです。
サービス球が投げられている途中に、インサイドプレーヤーが足を上げたり、クオーターサークルやセンターラインを踏んだり越えたりする行為はフォルトの対象になります。
レシーブ側は、サービス前から同じ円に固定されるわけではありません。
ISTAF規則では、自陣内であれば自由な位置を取れるとされています。
🔄 サーブ開始からラリーまでの流れ
レグのサーブは、審判のコールを起点にすると理解しやすくなります。
- サービング側のテコンがサービスサークル、2人のインサイドプレーヤーがクオーターサークルで構える
- 審判がスコアをコールする
- インサイドプレーヤーがテコンへボールを投げる
- テコンがボールを蹴る
- ボールがネットを越えて相手コートへ入ればサービスが成立する
- 以後は通常のラリーに入り、3回以内のタッチで相手コートへ返す
- ポイント終了後、次のサービスは相手側へ交代する
| 場面 | 見るポイント | ルール上の要点 |
|---|---|---|
| 準備 | テコンの支え足 | サービスサークル内に置く |
| 投球 | 前方の選手 | 審判のスコアコール後に投げる |
| キック | テコン | 投げられたサービス球を蹴る |
| 成立 | ボールの軌道 | ネットを越え、相手コートの境界内へ入る |
| 次のポイント | サービス権 | 1ポイントごとに相手へ交代 |
審判がポイントをコールした後、サービング側のテコンには次のサービスに備える時間が与えられます。
ISTAF規則では15秒以内に準備することが求められ、遅延には警告、繰り返しにはフォルトという扱いがあります。
また、投球は審判がスコアをコールしてから行います。
早すぎる投球はその場で即失点とは限らず、規則上は最初に再投球と警告があり、同じ行為を繰り返すとフォルトになります。
1️⃣ サーブ権は1ポイントごとに交代する
ここは、昔の情報や別競技の感覚で誤解しやすい部分です。
ISTAFが現在公開している2024年版のレグ規則では、最初のサービスを行うレグはコイントスで決まり、その後はどちらがポイントを取ったかに関係なく、1ポイントごとにサービスが交代します。
たとえばAが最初にサービスし、そのラリーをAが取って1-0になっても、次のサービスはBです。
Bが次のラリーを取って1-1になった場合、その次はAがサービスします。
14-14になった後も、サービスは1ポイントごとの交代を続けます。
注意
古い解説や別形式の資料を読むと、サービス交代の説明が現在のレグ規則と一致しない場合があります。この記事では、ISTAFが公開している2024年版「Law of the Game」のレグ規則を基準にしています。
✅ ネットに触れたサーブは有効になることがある
「サーブがネットに当たったらやり直し?」という疑問も出やすいところです。
ISTAF規則では、サービスしたボールがネットに触れたかどうか自体は失敗条件ではありません。
ネットを越え、ネットテープの内側を通り、相手コートの境界線内へ入れば有効なサービスです。
したがって、ネット上部に触れて相手コートへ落ちても、ほかの条件を満たしていればプレーは続きます。
一方、ネットを越えられなかった場合や、越えてもコート外へ落ちた場合はフォルトです。
| サーブの状況 | 基本判定 | 理由 |
|---|---|---|
| ネットに触れず相手コート内へ入る | 有効 | 通常の成立条件を満たす |
| ネットに触れた後、相手コート内へ入る | 有効になり得る | ネット接触だけではフォルトにならない |
| ネットを越えない | フォルト | サービス成立条件を満たさない |
| ネットを越えるがコート外へ落ちる | フォルト | 相手コートの境界外 |
| ネットを越える前に味方選手へ触れる | フォルト | サービス時の禁止事項 |
⚠️ サーブ時に覚えておきたい主なフォルト
細かな規則をすべて暗記する必要はありませんが、観戦時は次のケースを押さえておくと判定が分かりやすくなります。
- テコンが投げられたボールを蹴らない
- テコンの非キック足が、キック前に床から離れる、またはサービスサークルの外へ完全に出る
- サービス球がネットを越えない
- サービス球が相手コート外へ落ちる
- ネットを越える前にサービス球が味方選手へ触れる
- インサイドプレーヤーが投球中に足を上げる、指定ラインを踏む・越える
- 審判のコール後、相手を故意に妨害するような叫び声や動作をする
通常のラリーに入った後は、手や腕にボールが触れる、相手側でボールに触れる、3回を超えてボールをプレーするなどもフォルトになります。
ただし、「手を使ってはいけない競技なのに、なぜサーブ前は手で投げているのか」という疑問には注意が必要です。
競技中の返球で手や腕を使うことと、規則で認められたサービスの投球は別です。
サービス球を投げる動作はレグの開始手順そのものです。
3️⃣ 3タッチ以内なら同じ選手が連続で触れてもよい
サーブ後のラリーでは、ボールを自陣で3回以内に処理して相手コートへ返します。
バレーボールに慣れていると「同じ選手が続けて触ってはいけない」と思いやすいのですが、JOCの競技紹介では、セパタクローは1人の選手が連続して3回ボールに触れることも認められていると説明されています。
そのため、レシーブした選手が自分で立て直し、そのままアタックへつなげるような展開もルール上可能です。
サーブだけでなく、ラリーを見るときにも覚えておきたい違いです。
📊 1セット15点、14-14なら17点まで
ISTAFの2024年版レグ規則では、1セットは15点制です。
14-14になった場合は17点に到達した側がそのセットを取ります。
試合は3セット制で、先に2セットを取ったレグが勝者となります。
第3セットでは、一方のレグが8点に達した時点でサイドを交代します。
| 項目 | レグの基本 |
|---|---|
| 1セット | 15点 |
| 14-14 | 17点に到達した側がセット獲得 |
| 試合 | 3セット制、2セット先取 |
| サービス | 1ポイントごとに交代 |
| 第3セット | 一方が8点に達した時点でサイド交代 |
日本セパタクロー協会の競技説明も、1セット15点制、デュース時は最大17点、2セット先取と案内しており、この部分はISTAF規則と整合します。
🧩 レグ・ダブル・クワッドでサーブを一括りにしない
「セパタクローのサーブ」を調べるときに、もう一つ大切なのが種目差です。
JOCは、セパタクローには2人制のダブル、3人制のレグ、4人制のクワッドなどがあると説明しています。
愛知・名古屋アジア大会では、男子はレグチーム、レグ、クワッド、女子はレグチーム、ダブル、クワッドが実施されます。
レグはセパタクローのベースとなる3人制です。
一方、JOCによると、ダブルはサーブ位置をエンドラインに定めるなど、レグとは違う仕組みが採られています。
クワッドについても、アタックの攻防が引き立つようサービス位置が工夫されています。
| 種目 | 人数 | サーブを読むときの注意 |
|---|---|---|
| ダブル | 2対2 | JOCはサービス位置をエンドラインと説明 |
| レグ | 3対3 | テコンと2人のインサイドプレーヤーによる方式 |
| クワッド | 4対4 | レグと同じ配置だと決めつけない |
| レグチーム | 複数レグ | 個々のレグはレグ規則を基礎に見る |
補足
この記事のサービスサークル、クオーターサークル、テコンの支え足、1ポイントごとのサービス交代といった詳しい説明は、3人制レグのISTAF公式規則を中心にしています。ダブルやクワッドへそのまま一般化しないでください。
🏟️ 愛知・名古屋アジア大会で見るならここに注目
2026年の愛知・名古屋アジア大会でセパタクローを初めて見る場合、まず「誰が投げるか」よりも「誰がテコンか」を見つけると流れを追いやすくなります。
JOCによると、セパタクローの会場は名古屋市瑞穂公園体育館で、競技は9月20日から10月3日に予定されています。
男子はレグチーム、レグ、クワッド、女子はレグチーム、ダブル、クワッドが実施種目として案内されています。
観戦時は、次の順に見るとルールを覚えやすくなります。
- 後方のテコンを確認する
- 前方のインサイドプレーヤーからの投球を見る
- テコンの支え足がサービスサークル内にあるかを見る
- ネットを越えた後は3タッチ以内の組み立てを見る
- ポイント終了後、サービスが相手側へ移ることを確認する
この5点だけでも、「なぜ今サーブが交代したのか」「なぜ審判がフォルトを取ったのか」がかなり追いやすくなります。
📝 セパタクローのサーブルールまとめ
3人制レグのサーブは、前方のインサイドプレーヤーがボールを投げ、後方のテコンが蹴るのが基本です。
テコンは非キック足をサービスサークル内に置き、2人のインサイドプレーヤーはそれぞれクオーターサークルに入ります。
審判のスコアコール後に投球し、テコンが蹴ったボールがネットを越えて相手コート内に入ればサービス成立です。
そして現在ISTAFが公開している2024年版レグ規則では、サービス権は1ポイントごとに交代します。
14-14になってもこの交代方式は続きます。
ネットに触れただけではフォルトではなく、相手コート内へ正しく入れば有効です。
一方、ネットを越えない、コート外へ落ちる、テコンが投げられた球を蹴らないなどはフォルトになります。
最後に、レグ、ダブル、クワッドは人数だけでなくサービス方式にも違いがあります。
観戦やルール検索では、どの種目の説明なのかを確認してから読むことが最も重要です。
結論
レグのサーブは「インサイドプレーヤーが投げる→テコンが蹴る→1ポイントごとにサービス交代」と覚えると、試合の流れをつかみやすくなります。細かな判定に迷ったときは、日本セパタクロー協会の一般説明と、ISTAFが公開する最新の競技規則を分けて確認するのが安全です。