【完全ガイド】ルービックキューブ初心者が6面完成を目指せる!おすすめキューブと簡単な揃え方を徹底解説
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「ルービックキューブ、子供の頃に買ったけど一面も揃えられずに挫折した…」
「なんだか難しそうで、賢い人じゃないとできないパズルでしょ?」
「子供に『やりたい!』と言われたけど、教え方がわからなくて困っている…」
もしあなたが一つでも当てはまるなら、この記事はあなたのためのものです。
かつて日本中で一大ブームを巻き起こしたルービックキューブ。
多くの人が手に取ったことがある一方で、「6面を自力で完成させた」という経験を持つ人は意外と少ないのではないでしょうか。
ご安心ください。
ルービックキューブは、決して一部の天才だけが解ける魔法のパズルではありません。
適切な知識と理にかなった手順さえ知れば、多くの方が6面を完成させることが可能です。
この記事では、2025年の最新情報とファクトチェックに基づき、以下の3つのステップであなたを「6面完成」へと丁寧にナビゲートします。
- 第1章:相棒を見つけよう! - 挫折しにくい「初心者向けルービックキューブの選び方」
- 第2章:6面完成を目指す! - 世界で広く知られる「初心者向けの揃え方」の全手順を完全図解
- 第3章:その先へ! - 6面完成後の「もっと速く、もっと楽しむためのステップアップガイド」
読み終える頃には、あなたはバラバラの色を自分の手で完璧に揃えられた時の、あの言葉にできないほどの達成感と感動を味わっているかもしれません。
さあ、私たちと一緒に、知的で奥深いルービックキューブの世界へ、最初の一歩を踏み出しましょう!
第1章:相棒を見つけよう!初心者向けルービックキューブの選び方【2025年最新おすすめ5選】
「よし、やるぞ!」と意気込んでも、最初の「キューブ選び」でつまずいてしまうと、それが挫折の大きな原因になりかねません。
この章では、なぜキューブ選びが重要なのか、そして数ある製品の中から初心者は何を選べば良いのかを、客観的な事実に基づいて解説します。
なぜ最初のキューブ選びが重要なのか?挫折しないためのルービックキューブ基礎知識
ルービックキューブってどんなパズル? - その歴史と仕組み
ルービックキューブは、1974年にハンガリーの建築学教授であったエルノー・ルービック氏によって考案された立体パズルです。
元々は、学生に3次元幾何学を分かりやすく説明するための動くモデルとして作られたものが原型となっています。
日本では1980年に、当時ツクダオリジナルから発売され、発売元の公表によれば初年度で400万個以上を売り上げる社会現象となりました。
現在、日本国内において「ルービックキューブ」および「RUBIK CUBE」は株式会社メガハウスの登録商標であり、同社は公式ライセンス品を販売する代表的なメーカーです。
単なるおもちゃではなく、実は教育的なルーツを持つ、非常に奥深いパズルなのです。
ルービックキューブがもたらす可能性 - 思考力トレーニングとしての一面
「ルービックキューブは頭に良い」というイメージについて、科学的な観点から見てみましょう。
現時点で「ルービックキューブを解くと知能が向上する」と直接的に証明した大規模な学術論文は多くありませんが、いくつかの興味深い調査結果が報告されています。
例えば、株式会社メガハウスと公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀(しのはら きくのり)教授が共同で行った小学生を対象とした調査では、ルービックキューブを解いている最中の脳の「前頭前野」が活性化する傾向が見られたと報告されています。
前頭前野は、思考、計画、問題解決など、高次の認知機能を司る重要な部分です。
この調査では、学習後に創造性を測るテストの成績が向上したという報告も含まれていますが、これは特定の条件下での小規模な調査結果であり、全ての人に同様の効果があることを保証するものではありません。
しかし、ルービックキューブを揃える過程で、以下のような能力を養う一助となる可能性は十分に考えられます。
- 論理的思考力:手順を記憶し、目の前の状況に合わせて正しく実行するプロセスは、プログラミングにも通じる論理的な思考の訓練になります。
- 集中力:パズルを完成させるという明確なゴールに向かって、指先と頭を使い続けることで、自然と集中力が養われると言われています。
- 空間認識能力:見えない裏側の色がどうなっているかを頭の中でイメージし、キューブの回転を予測する作業は、立体を把握する能力を鍛えるのに役立ちます。
- 問題解決能力:「このパーツをここに動かすにはどうすればいいか」と試行錯誤する過程そのものが、問題を発見し、解決策を探るトレーニングになります。
このように、ルービックキューブは楽しみながら思考力を鍛えるための、優れたツールとなるポテンシャルを秘めているのです。
初心者におすすめ!失敗しないルービックキューブ選び3つのポイント
では、具体的にどのようなキューブを選べば良いのでしょうか。
初心者がチェックすべきポイントを3つご紹介します。
ポイント1:【操作性】スムーズに回転するか - 磁石アシストという選択肢
初心者が挫折しやすい原因の一つに「キューブの回しにくさ」が挙げられます。
安価すぎるキューブの中には、パーツが「ガリガリ」「ギシギシ」と引っかかり、スムーズに回転しないものもあります。
これではストレスが溜まるばかりか、正しい手順を覚えても実行することが困難です。
近年、多くのスピードキューブ(競技用に設計されたキューブ)やそれに準ずるモデルでは、「磁石(マグネット)アシスト」機能が採用される傾向にあります。
これは、各パーツの内部に小型の磁石が埋め込まれており、回転を補助してくれる仕組みです。
軽い力でスムーズに回転し、かつ狙った位置で「カチッ」と止まりやすくなるため、操作性の向上に繋がりやすい特長の一つとされています。
必須ではありませんが、快適な操作性を求めるなら、この磁石アシスト機能のあるモデルを検討すると良いでしょう。
ポイント2:サイズと重さ - 手に馴染む大きさが上達の鍵
ルービックキューブの標準的なサイズは、一辺が約56mm〜57mmです。
まずはこの標準サイズを選んでおけば、多くの方にとって扱いやすいでしょう。
重さも製品によって様々ですが、近年のモデルは軽量化が進んでいるため、極端に重いものは少なくなっています。
可能であれば、実際に手に取ってしっくりくるか確認するのが理想です。
ポイント3:価格と性能のバランス - 一つの目安としての価格帯
ルービックキューブの価格は様々です。
性能と価格のバランスを考えると、一つの目安として2,000円前後から4,000円台の価格帯を検討してみてはいかがでしょうか。(2025年10月時点の市場価格)
この価格帯には、磁石アシスト機能を備え、十分な性能を持ったコストパフォーマンスに優れたモデルが数多く存在します。
もちろん、これはあくまで目安であり、ご自身の予算や目的に合わせて選ぶことが最も重要です。
【2025年最新版】初心者におすすめのルービックキューブ5選
上記3つのポイントを踏まえ、2025年10月現在、初心者の方におすすめできる選択肢として5つのキューブを厳選しました。
おすすめ①:【公式の安心感】メガハウス ルービックキューブ ver.3.0
特徴:日本国内の公式ライセンスメーカー、株式会社メガハウスの現行モデルです。最大の魅力は、おもちゃ屋さんや家電量販店など、多くの実店舗で手軽に購入できるアクセスの良さと、「公式のルービックキューブ」という安心感です。作りが非常に頑丈で、多少乱暴に扱っても壊れにくい耐久性も備えています。公式の解説書が付属するのも嬉しい点です。
注意点:競技用に設計されたスピードキューブと比較すると、回転は少し重めに感じられるかもしれません。また、2025年10月現在、公式サイトの仕様表には磁石アシスト機能に関する記載は見られません。
こんな人におすすめ:「まずは一度、公式の製品で試してみたい」「子供へのプレゼントとして安心できるものが欲しい」という方に最適な入門機です。
より詳しい情報はメガハウス公式サイトをご確認ください。
おすすめ②:【コスパの代表格】MoYu RS3 M シリーズ
特徴:MoYu(モーユー)というブランドが生み出した、世界中の愛好家から高い支持を得ているシリーズです。特に「RS3 M」シリーズは「価格破壊」と評されるほどのコストパフォーマンスを誇ります。2025年現在では、初期モデルから進化した「RS3 M V5」などの後継モデルが主流となっています。2,000円台からという価格帯でありながら、スムーズな回転を補助する磁石アシスト機能を搭載し、上位モデルに引けを取らない性能を持つと言われています。
長所:手頃な価格で高い性能を体験できる点。調整用の器具が付属することが多く、自分好みの回し心地にカスタマイズする楽しみも味わえます。
こんな人におすすめ:「本格的にルービックキューブを始めたいけど、初期投資は抑えたい」「最初から磁石アシスト機能があるモデルを使いたい」という方に、有力な選択肢となるでしょう。
おすすめ③:【品質で選ぶなら】GAN 356 M
特徴:GAN(ガン)は、スピードキューブ界で非常に有名なトップブランドの一つです。そのGANが出している中価格帯モデルがこの「GAN 356 M」。非常に滑らかで軽い、独特の回し心地が特徴で、品質の高さには定評があります。
長所:ブランドならではの品質と高級感。軽やかでコントロールしやすいと評価されることが多い操作性を持っています。
短所:他の入門機に比べると、価格が少し高め(3,000円台〜)になる傾向があります。
こんな人におすすめ:少し予算に余裕があり、「最初から質の良いもので快適に練習したい」「良い道具でモチベーションを上げたい」という方に適しています。
おすすめ④:【静音性に配慮】DaYan TengYun M
特徴:DaYan(ダヤン)というブランドの静音性に配慮して設計されたモデルです。ルービックキューブ特有の「カチャカチャ」という回転音が比較的小さく、滑らかな回し心地を特徴としています。磁力もマイルドで、軽い力で操作できると評価されています。
長所:周囲を気にせず、いつでもどこでも練習に打ち込める静音性。軽い回し心地は、長時間の練習でも指が疲れにくいというメリットにも繋がります。
こんな人におすすめ:「深夜や静かな場所で練習したい」「家族が寝ている横でこっそり楽しみたい」という方のニーズに応えるモデルです。
おすすめ⑤:【お子様にも】Monster Go MG356
特徴:有名ブランドGANのサブブランドで、子供や初心者が楽しく始められるように設計されたモデルです。手頃な価格帯ながら、磁石アシスト機能も搭載。最大の特徴は、プラスチックのパーツそのものに色がついている「ステッカーレス」タイプであること。長く使っても色が剥げる心配がなく、見た目も鮮やかです。
長所:ステッカーが剥がれないため、小さなお子様がガシガシ使っても安心。リーズナブルな価格も魅力的です。
こんな人におすすめ:お子様へのプレゼントや、初めてのマイキューブとして、気兼ねなく使える一台を探している方に最適です。
どこで買うのがベスト?ルービックキューブの購入場所まとめ
これらのキューブはどこで手に入るのでしょうか?
- ネット通販(専門ショップ):最もおすすめなのは「TORIBOストア」や「Smartship」といった日本の立体パズル専門店です。品揃えが豊富で、検品済みの正規品を安心して購入できます。商品説明も丁寧なので、比較検討しやすいでしょう。
- ネット通販(大手ECサイト):Amazonや楽天市場でも多くのモデルが購入可能です。レビューを参考にしながら選べるメリットがありますが、人気商品は販売元が信頼できるかを確認することが重要です。
- 家電量販店・おもちゃ屋:ヨドバシカメラやトイザらスといった実店舗では、主にメガハウスの公式ルービックキューブが販売されています。実際に手に取って確認したい方におすすめです。
第2章:6面完成を目指す!初心者向けの簡単な揃え方「LBL法」完全解説
最高の相棒を手に入れたら、いよいよ6面完成への旅が始まります。
この章では、世界中の初心者が最初に学ぶポピュラーな揃え方の一つ、「LBL法(エルビーエルほう)」を、どこよりも丁寧に、誰にでも分かるように解説していきます。
一つ一つのステップを、焦らず、確実にクリアしていきましょう。
揃え方を学ぶ前に!これだけは覚えたいルービックキューブの構造と「世界の共通言語」回転記号
キューブの「不動の真ん中」!各パーツの役割を理解しよう
まず、キューブが3種類のパーツでできていることを理解してください。
これは6面完成への最も重要な基礎知識です。
- センターパーツ(6個):各面の中心にある、1色だけのパーツ。このパーツは絶対に動きません。つまり、白のセンターの裏は必ず黄色、赤のセンターの裏は必ずオレンジ、というように、6面の色配置は常に一定です。これが揃える上での絶対的な基準点となります。
- エッジパーツ(12個):2つの色を持つ、辺にあるパーツです。
- コーナーパーツ(8個):3つの色を持つ、角にあるパーツです。
「ルービックキューブを揃える」とは、これらのエッジパーツ(12個)とコーナーパーツ(8個)を、動かないセンターパーツの色に合わせて正しい位置と向きに移動させる壮大な引越し作業なのです。
呪文じゃない!世界共通の「回転記号」をマスターしよう
揃え方の手順を説明するために、どの面をどちらに回すかを示す「回転記号」というものを使います。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、これはスピードキューブの世界共通言語です。
一度覚えてしまえば、世界中の解説動画やサイトを理解できるようになります。
キューブを正面に持ったとき、以下の6つのアルファベットが基本となります。
R(Right): 右の面を時計回りに90度回すL(Left): 左の面を時計回りに90度回す(手前から奥に倒すイメージ)U(Up): 上の面を時計回りに90度回すD(Down): 下の面を時計回りに90度回すF(Front): 前の面を時計回りに90度回すB(Back): 奥の面を時計回りに90度回す(奥の面から見て時計回り)
そして、これに2つのルールが加わります。
- 記号の後に「
'」(プライムと読みます)が付いたら、反時計回りに90度回します。(例:R'は右面を反時計回り) - 記号の後に「
2」が付いたら、その面を180度回します。(例:U2は上面を180度)
焦らず、実際にキューブを手に持って、R, R', U, U' などを試してみてください。
すぐに慣れるはずです。
7つのステップで完成!初心者におすすめの揃え方「LBL法」完全マニュアル
お待たせしました!ここからが実践です。
「LBL法」とは、その名の通りLayer By Layer(層ごとに)揃えていく方法です。
下の層からケーキを作るように、1段目 → 2段目 → 3段目と積み上げていきます。
【ステップ1】すべての基本「クロス」を作る
目的:白いセンターパーツの周りに、白いエッジパーツで十字(クロス)を作ります。
最重要ポイント:ただ白い十字を作るだけでなく、十字の各先端が、隣接する側面のセンターパーツの色と合っていることが絶対条件です。
このステップには決まった手順(アルゴリズム)はありませんが、初心者が取り組みやすい簡単なコツがあります。
- まず、黄色いセンターの面を上にして持ちます。(白いセンターが下になります)
- 次に、上面(黄色い面)に、白いエッジパーツを4つ集めます。この時点では側麺の色は気にしなくてOKです。黄色いお花(センター)の周りに、白い花びら(エッジ)が4枚あるような形を目指しましょう。
- 上面に白い花びらが4枚集まったら、そのうちの1つに注目します。例えば、その白いエッジパーツの側面の色が「赤」だったとします。
- キューブの上2段だけを回して、その「赤」のエッジパーツが、キューブ側面にある「赤のセンターパーツ」の真上にくるようにします。
- 色が合ったら、その面(この場合はF面)を180度回転させます(
F2)。すると、その白いエッジパーツが下の白センターの横に、正しい位置で収まります。 - これを残り3つのエッジパーツすべてで行えば、ひっくり返した時に、完璧な白いクロスが完成しています。
【ステップ2】完全一面!下面のコーナーを揃える
目的:先ほど作った白いクロス面に、正しい白いコーナーパーツをはめ込み、白一面を完成させ、同時に側面1段目の色をT字型に揃えます。
- 白いクロスを下にして持ちます。これが基本の持ち方になります。
- 上面から、白色を含んだコーナーパーツを探します。例えば、「白・赤・緑」の3色を持つコーナーパーツを見つけたとします。
- そのパーツが入るべき「本来の家」はどこでしょうか?センターパーツの色をヒントに探します。「白のセンター(下)」「赤のセンター(前)」「緑のセンター(右)」に挟まれた角が、そのパーツの定位置です。
- キューブの上面だけを回して、先ほどの「白・赤・緑」のコーナーパーツを、定位置の真上(右上)に移動させます。
- 定位置が右手前に来るようにキューブを持ち、以下の手順を、コーナーが正しく入るまで1回〜5回繰り返します。この手順は汎用性が高く、様々な場面で応用できます。
手順:R U R' U'
この手順は、右上にあるコーナーパーツと右横にあるエッジパーツをペアで一旦外に出し、別のペアを入れ込む動きです。これを繰り返すことで、コーナーの向きが変わりながら正しい位置に収まります。 - これを残り3つのコーナーでも繰り返せば、白の完全一面が完成です!側面も1段目が全て揃っていることを確認してください。
【ステップ3】中段のエッジを揃える(F2Lの簡易版)
目的:2段目(中段)のエッジパーツを4つ揃え、下の2層を完成させます。
- 引き続き、白面を下にして持ちます。
- 上面から、黄色を含まないエッジパーツを探します。(上面は黄色い面なので、黄色を含むエッジは最終層のパーツだからです。)例えば、「赤・緑」のエッジパーツを見つけたとします。
- 上面を回して、エッジの側面に来ている色(この場合は赤)と、前面のセンターパーツの色(赤のセンター)を合わせます。これでアルファベットの「T」の字が逆さまになった形ができます。
- エッジの上面の色(この場合は緑)を確認します。この緑のパーツは、右の側面(緑のセンターがある)に入るべきか、左の側面に入るべきかを判断します。
- 【右側に入れる場合】
(1) 入れたいエッジを目的地から一度遠ざける方向に上面を回します (U)
(2) 右手のスロットを空けるために、右手のコーナーを入れる動きをします (R U R' U')
(3) すると、先ほどのステップ2で揃えた白コーナーが一つ外に出てきてしまいます。慌てずに、キューブ全体を右に持ち替えて(y)、今度は左手でその白コーナーを元に戻す動きをします (L' U' L)。これで目的のエッジが正しい場所に入ります。 - 【左側に入れる場合】
(1) 入れたいエッジを目的地から一度遠ざける方向に上面を回します (U')
(2) 左手のスロットを空けるために、左手のコーナーを入れる動きをします (L' U' L U)
(3) キューブ全体を左に持ち替えて(y')、右手で白コーナーを元に戻す動きをします (R U R')。 - これを4つのエッジパーツで行えば、2層が完成です。
【ステップ4】上面の黄色い十字を作る
目的:上面に黄色い十字(クロス)を作ります。側面の色はまだ気にしなくて大丈夫です。
- 上面の黄色のパターンを確認します。パターンは「点(センターのみ)」「L字」「一文字」の3種類です(すでに十字ができていればこのステップは完了です)。
- 以下の手順を、パターンに応じて1〜3回実行します。
手順:F (R U R' U') F'
この手順は、カッコの中のR U R' U'(ステップ2で覚えた手順)でコーナーを動かしつつ、最初のFと最後のF'でエッジパーツの向きだけを変える、という仕組みです。 - 「点」の場合:この手順をどこからでも良いので1回実行すると、「L字」のパターンに変わります。
- 「L字」の場合:L字が左上に来るようにキューブを持ち(時計の9時の形)、この手順を1回実行すると、「一文字」のパターンに変わります。
- 「一文字」の場合:一文字が横向きになるようにキューブを持ち、この手順を1回実行すると、黄色い十字が完成します。
【ステップ5】上面の色をすべて揃える
目的:上面をすべて黄色にします。OLL(Orientation of the Last Layer)の簡易版とも言えます。
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- 黄色い十字ができた状態で、上面の四隅のコーナーパーツの黄色の向きを確認します。様々なパターンがありますが、覚える手順は一つだけです。
- 以下の手順を、パターンが揃うまで最大3回実行します。この手順は「スーン(Sune)」と呼ばれる有名な手順です。
手順:R U R' U R U2 R' - 手順を始める前に、キューブの持ち方が非常に重要です。多くの場合、十字ができた魚のような形が出現します。その魚の頭が左手前に来るようにキューブを持ちます。つまり、上面の左手前のコーナーだけが黄色になっている状態です。
- もし該当するパターンがない場合は、左側面に黄色が向いているコーナーを左手前に持って手順を実行すると、魚のパターンが出現しやすくなります。
- 正しい持ち方で手順を実行すれば、黄色い一面が完成します。
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【ステップ6】上面のコーナーの位置を合わせる
目的:黄色い面は揃ったまま、上面のコーナーパーツを正しい位置に移動させます。PLL(Permutation of the Last Layer)の簡易版とも言えます。
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- 上面のコーナーパーツを見て、側麺の色が正しく揃っているペアが1つもないか探します。もし1つだけ揃っているペアがあれば、その揃っているペアを右手側にして持ちます。もし全面揃っていればこのステップは完了です。もし1つもなければ、どこから始めてもOKです。
- 以下の手順を1回実行します。
手順:(R' F R' B2) (R F' R' B2) R2
この手順は、3つのコーナーパーツの位置を交換する働きをします。 - この手順を1回、もしくは2回実行すると、全てのコーナーパーツが正しい位置に移動します。
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【ステップ7】最後の仕上げ!上面のエッジを揃えて6面完成!
目的:最後に残ったエッジパーツを正しい位置に動かし、6面を完成させます!
- あと一息です!この時点で、1面だけ完全に揃っている面があるはずです。その面を奥にして持ちます。もし全面揃っていなければ、どこから始めてもOKです。
- 以下の手順を実行します。この手順は、奥以外の3つのエッジパーツを時計回り、または反時計回りに交換します。
手順(U-Permutation a):(R U' R U) (R U R U') R' U' R2 - もし1回で揃わなかった場合は、パーツが逆回りだったということです。もう一度同じ手順を実行してみてください。
- おめでとうございます!これで、多くの方が6面完成を体験できます!
なぜか揃わない!初心者が陥りやすい疑問と解決策Q&A
- Q1. 回転記号の向きがわからなくなる!
A1. 焦らず、一つ一つの回転を指で確認しながら行いましょう。特にL(左)やB(奥)の時計回りは、自分から見た向きと逆になるので間違いやすいポイントです。キューブのその面を正面に持ってきて、時計の針の動きを確認するのが確実です。 - Q2. 手順の途中でどこまでやったか分からなくなった!
A2. 最初は誰でも通る道です。一度キューブを崩す勇気を持ち、分からなくなったステップの最初からやり直してみましょう。繰り返すうちに、一連の動きをセットで覚えられるようになり、無意識に指が動くようになります。 - Q3. どうしても揃わない…物理的に不可能な状態かも?
A3. 非常に稀ですが、キューブを一度分解して組み立て直した際に、物理的に不可能な配置(コーナーの向きが一つだけ違う、エッジが一つだけひっくり返っているなど)になることがあります。これは「ありえない配置」と呼ばれます。もし何度やっても揃わない場合、このような可能性も考えられます。その際の修正としてパーツを物理的に捻る方法もありますが、これはパズルとしての正統な解法ではなく、あくまで組み立てミスが疑われる場合の最終確認手段の一つとお考えください。
第3章:祝・6面完成!その先へ進むためのステップアップガイド
6面完成、本当におめでとうございます!
その達成感は、何物にも代えがたいものでしょう。
しかし、ルービックキューブの本当の楽しさは、実はここから始まると言う人も少なくありません。
この章では、あなたのキューブライフをさらに豊かにするための、次のステップをご紹介します。
目指せ1分切り!中級者向け攻略法「CFOP法」の世界へようこそ
あなたが今回マスターした「LBL法」は、手順が少なく初心者には最適ですが、タイムを縮めるには効率の面で限界があります。
世界のトッププレイヤーたちのほとんどが使用しているのが、より効率的な「CFOP法(シーフォップほう)」です。
これは4つのステップの頭文字を取った名称です。
- C (Cross): 最初に十字を作ります(LBL法と同じですが、底面で8手以内で完成させるのが目標)。
- F2L (First 2 Layers): 1段目のコーナーと2段目のエッジを、同時に揃えます。ここがCFOP法の肝であり、41パターンの基本形を覚え、直感的に処理できるようになるのが目標です。
- OLL (Orientation of the Last Layer): 上面の色を一度にすべて揃えます。覚えるべき手順は57パターンあります。
- PLL (Permutation of the Last Layer): 最終層のパーツの位置を一度にすべて揃えます。覚えるべき手順は21パターンあります。
覚える手順は格段に増えますが、一つ一つクリアしていくことで、あなたのタイムは劇的に向上し、1分切り、そして30秒切りも見えてくるでしょう。
キューブは育てるもの!パフォーマンスを維持するメンテナンス術
良いキューブも、使っているうちにホコリが溜まったり、回転が鈍くなったりします。
定期的にパーツを分解してティッシュで拭き掃除をしたり、「潤滑剤(ルブ)」と呼ばれる専用のシリコンオイルを内部に数滴垂らすことで、滑らかな回転を維持することができます。
潤滑剤には、粘度の低いサラサラなものから、高いネバネバなものまで様々あり、注入する場所や量によって回し心地が大きく変わります。
自分のキューブを最高の状態に育て上げるのも、楽しみの一つです。
あなたも競技者になれる!「スピードキュービング」の世界
ルービックキューブを揃える速さを競う「スピードキュービング」は、世界中で大会が開催されているマインドスポーツです。
日本にも統括団体として「スピードキュービングジャパン(Speedcubing Japan)」が存在し、世界キューブ協会(WCA)の認可のもと、定期的に公式大会を開催しています。
大会には初心者から世界チャンピオンまで、様々なレベルの人が参加しており、誰でも温かく迎え入れてくれます。
同じ趣味を持つ仲間と交流し、自分の実力を試す場に参加してみてはいかがでしょうか。
結論
この記事では、初心者向けのルービックキューブの選び方から、多くの方が6面完成を目指せる「LBL法」、そしてその先のステップアップまでを詳しく解説してきました。
重要なのは、①ご自身に合った回しやすいキューブを選ぶこと、そして②正しい手順を焦らず一つずつ実行することです。
この2つを守れば、かつて挫折した経験がある方でも、全くの初心者の方でも、6面完成というゴールにたどり着ける可能性は大いにあります。
ルービックキューブがもたらすのは、パズルが解ける一瞬の達成感だけではありません。
目標に向かって試行錯誤する中で養われる可能性のある論理的思考力、集中力、そして決して諦めない心は、あなたの人生における貴重な経験となるかもしれません。
さあ、あなたも「6面完成者」の仲間入りです。
このガイドを手に、知的で奥深いルービックキューブの世界を、心ゆくまで楽しんでください!
