りくりゅう金メダル報奨金は総額いくら?非課税のルールと木下グループのボーナスを徹底試算【ミラノ五輪速報】
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2026年2月17日(日本時間早朝)、ミラノの地で新たな歴史が刻まれました。
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪、フィギュアスケート・ペア種目において、三浦璃来選手と木原龍一選手の「りくりゅう」ペアが、日本勢史上初となる金メダルを獲得しました。
ショートプログラム(SP)でのまさかの要素不成立による5位発進から、フリースケーティング(FS)での世界歴代最高得点を叩き出しての大逆転劇。
深夜から早朝にかけてテレビの前で声援を送っていた私たちは、まるで映画のようなドラマの目撃者となりました。
表彰台の頂点で君が代を聞きながら、木原選手の目から溢れ出る涙、そして隣で笑顔を見せる三浦選手。
その姿に胸を打たれると同時に、ふとこんな「現実的」な疑問が頭をよぎった方も多いのではないでしょうか。
「この歴史的快挙、一体いくらの報奨金がもらえるの?」
「感動の最中にお金の話なんて」と思われるかもしれませんが、これは彼らが今後も競技を続け、私たちに夢を見せ続けてくれるために避けては通れない重要なテーマです。
フィギュアスケート、特に海外拠点が必須となるペア競技は、活動資金が年間数千万円単位で必要となる、極めて「資金力」が問われるスポーツだからです。
実は、オリンピックの報奨金には「税金がかかるもの」と「特例でかからないもの」があり、さらに所属企業によっては規定外の破格のボーナスが出ることもあります。
特にりくりゅうペアが所属する「木下グループ」は、過去に世界選手権優勝時にサプライズで高額報奨金を贈呈した実績があり、今回も大きな期待が寄せられています。
この記事では、JOC(日本オリンピック委員会)やISU(国際スケート連盟)の公式記録、所得税法などの法的根拠、そして過去の信頼できるデータに基づき、りくりゅうペアが手にする報奨金の総額を徹底的にシミュレーションしました。
誤った情報に惑わされないよう、ファクトチェック済みの正確な情報をお届けします。
目次
1. 【詳報】SP5位からの奇跡!世界最高得点で掴んだ日本初の金メダル
お金の話に入る前に、まずは今回の金メダルがいかに凄まじい価値を持つものなのか、競技データから振り返っておきましょう。
「なんとなく凄かった」ではなく、数字で見るすごさを知れば、報奨金の額にも納得がいくはずです。
運命のタイムラインと結果
競技はイタリア・ミラノ市内の「ミラノ・アイススケーティング・アリーナ」で行われました。
日本時間では早朝の決着となりました。
| 種目 | 実施日時(日本時間) | 結果・順位 |
|---|---|---|
| ショート (SP) | 2月16日未明 | 73.11点(5位) |
| フリー (FS) | 2月17日早朝 | 158.13点(1位) |
| 最終合計 | 金メダル確定 | 231.24点(1位) |
ショートプログラムでの「痛恨のミス」とは
ショートプログラム(SP)終了時点では、首位と約6.9点差の5位でした。
一部報道で「転倒」と表現されていますが、正確には転倒ではなく「グループ5 ラッソーリフトの失敗(要素不成立)」でした。
リフトの頂点でバランスを崩してしまい、技として成立しなかったため、基礎点がごっそりと失われる致命的なミスでした。
木原選手が試合後に「心が折れた(broken)」と語った通り、メダル争いから脱落しかねない絶体絶命の状況だったのです。
フリースケーティングでの「世界歴代最高得点」
しかし、翌日のフリーで彼らは奇跡を起こします。
映画『グラディエーター』の曲に乗せ、冒頭のトリプルツイストリフト(レベル4)、3連続ジャンプ(3回転トウループ+2回転アクセル+2回転アクセル)、そしてSPで失敗したリフトを含む全てのエレメンツを完璧に遂行しました。
叩き出したスコアは158.13点。
これは現行ルールにおけるフリーの世界歴代最高得点です。
終わってみれば、2位のジョージアペア(メテルキナ/ベルラヴァ組)に9.49点もの大差をつける圧勝でした。
この「逆境からの世界新記録での大逆転」というドラマ性が、今回の金メダルの価値をさらに高めています。
2. 報奨金総額は1人約3,000万円超えか?内訳を徹底試算
それでは本題に入りましょう。
この歴史的偉業に対し、どれくらいの金額が支払われるのでしょうか。
公的機関の規定と、過去の民間企業の事例を精査し、現実的なラインを試算しました。
結論としては、選手1人あたり約3,000万円前後(ペア合計6,000万円規模)になると予測されます。
報奨金・ボーナスの推定内訳(選手1人あたり)
| 支給元 | 推定金額 | 課税区分 | 確実性 |
|---|---|---|---|
| JOC(日本オリンピック委員会) | 500万円 | 非課税 | 確定 |
| JSF(日本スケート連盟) | 500万円 | 非課税 | 高(規定による) |
| 所属企業(木下グループ) | 2,000万円〜 | 課税対象 | 推測(過去実績より) |
| 合計 | 約3,000万円 | - | - |
ご覧の通り、総額の大部分を占めるのは所属企業からのボーナスとなる見込みです。
次章から、それぞれの根拠と「税金のルール」について詳しく解説します。
3. 内訳詳細①:JOCとスケート連盟からの「公式報奨金」と非課税ルール
まずベースとなるのが、公的な組織から支払われる報奨金です。
ここは法律によって守られた「聖域」でもあります。
JOC報奨金:金メダルは500万円(確定)
JOC(日本オリンピック委員会)は、オリンピックのメダリストに対し、以下の報奨金を規定しています。
- 金メダル:500万円
- 銀メダル:200万円
- 銅メダル:100万円
これはペア競技であっても「メダル1枚につき」ではなく「選手1人につき」支払われます。
つまり、りくりゅうの二人はそれぞれ500万円を確実に手にします。
JSF(日本スケート連盟)報奨金:500万円(見込み)
競技団体(NF)である日本スケート連盟も、独自の表彰規程を持っています。
過去の事例(平昌五輪の羽生結弦選手など)では、JOCと同額の500万円が支給されてきました。
連盟の財政状況や規定の改定によりますが、日本初・アジア勢としても中国に続く快挙であることを踏まえれば、満額の500万円が支給される可能性は極めて高いでしょう。
重要な「非課税」の法的根拠
ここで非常に重要なのが、この合計1,000万円には税金がかからない(非課税)という点です。
根拠となるのは「所得税法第9条第1項第14号」および「所得税法施行令第28条」です。
これらの法律では、財務大臣が指定する団体(JOCや加盟競技団体)から交付される金品について、一定の限度額(金メダルなら500万円)までは所得税を課さないと定めています。
かつては租税特別措置法で規定されていた時期もありましたが、現在では所得税法の本則において非課税所得として位置づけられています。
JOCからの500万円に加え、連盟からの報奨金(常識的な範囲内)も、この法律に基づき非課税となります。
したがって、この1,000万円は額面通り、まるまる活動資金として使える貴重な原資となります。
4. 内訳詳細②:桁違い?所属先「木下グループ」のボーナスと課税の現実
公的報奨金とは異なり、金額の上限がなく、企業の判断で決められるのが所属企業からのボーナスです。
ここが今回の総額を跳ね上げる最大の要因です。
木下グループの過去の「太っ腹」実績
りくりゅうペアが所属する木下グループは、スポーツ支援に非常に熱心な企業です。
過去の報奨金実績を見ると、その規模感が分かります。
- 2023年 世界選手権優勝時:この時、同社はサプライズで1人あたり1,400万円の報奨金を贈呈しました。
- 2021年 東京五輪(サーフィン五十嵐カノア選手):銀メダル獲得に対し、1,000万円を贈呈しました。
今回は「世界選手権」以上の価値がある「オリンピックの金メダル」、しかも「日本勢初」という歴史的偉業です。
世界選手権の1,400万円を下回る理由は見当たりません。
2,000万円、あるいはそれ以上の金額が提示される可能性は十分にあります。
企業ボーナスは「課税対象」である
しかし、ここで注意が必要なのは、企業からのボーナスは原則として課税対象になるという点です。
JOCや連盟のような非課税の特例措置は、民間企業からの支給には適用されません。
一般的に、雇用関係にある選手へのボーナスは「給与所得」、そうでない場合は「一時所得」として扱われます。
一時所得の場合、課税対象額は以下の計算式で求められます。
(受け取った金額 - 特別控除50万円) × 1/2 = 課税対象額
仮に2,000万円を受け取った場合、約975万円が課税対象所得として加算されます。
所得税は累進課税(稼げば稼ぐほど税率が上がる)ですので、住民税と合わせると、数百万円(推定400〜500万円程度)が税金として引かれる計算になります。
「3,000万円もらえる!」といっても、実際の手取りは2,500万円程度になる可能性がある。
これがメダリストのリアルな懐事情です。
※本記事は一般的な税制の解説であり、個別の税務判断を示すものではありません。正確な税額計算は税理士等の専門家にご相談ください。
5. 報奨金の使い道は?ペア競技特有の「活動資金」事情
「数千万円あれば一生遊んで暮らせるのでは?」と思うかもしれませんが、フィギュアスケートのペア競技においては、この金額は決して「余剰資金」ではありません。
カナダ拠点での生活と円安の打撃
りくりゅうペアは、カナダのオークビルにある「スケート・オークビル」を拠点に活動しています。
日本にはペアを指導できるトップコーチや、安全に練習できる貸切リンクの環境が不足しているため、海外拠点が必須なのです。
近年の円安と現地のインフレにより、滞在費は高騰しています。
家賃、食費、移動費だけでも年間数百万円が消えていきます。
コーチング・スタッフへの対価
彼らを支えるブルーノ・マルコットコーチをはじめ、スケーティングコーチ、振付師、トレーナーなど、チームには多くの専門家が関わっています。
トップレベルのコーチングフィー、1曲100万円以上とも言われる振付料、そして衣装代。
これらを合算すると、ペアの年間活動費は3,000万円〜4,000万円に達するとも言われています。
つまり、今回予測される報奨金の総額は、「たった1年分の活動費」で相殺されてしまう規模なのです。
木下グループという強力なスポンサーがついているとはいえ、報奨金は個人の贅沢に使われるというよりは、次期五輪への強化費や、将来のプロ活動への準備資金として「再投資」される性格が強いと言えます。
6. 「心が折れた」夜を超えて:りくりゅうの軌跡とコーチの魔法
最後に、お金の話を超えた彼らの「物語」にも触れておきましょう。
今回の金メダルがなぜこれほどまでに人々の心を動かしたのか。
それは、ここに至るまでの道のりが決して平坦ではなかったからです。
「心が折れた」SPの夜
ショートプログラムでリフトを失敗し、5位になった夜。
木原選手は海外メディアの取材に対し、正直な胸の内を吐露しています。
「昨日は正直、心が折れていました(I thought it was over, I was broken.)」
これまで何度も肩の怪我に苦しみ、一度は引退も考えた木原選手にとって、五輪という大舞台での失敗はあまりにも重いものでした。
そんな彼を支えたのが、9歳年下のパートナー、三浦璃来選手でした。
「まだ終わっていない。積み重ねてきたものがある」と前を向き、木原選手を鼓舞し続けた三浦選手。
そしてフリー当日、リンクに向かう二人にブルーノ・マルコットコーチはこう声をかけました。
「心で滑りなさい。そして魔法を起こしてきなさい(Make magic)」
涙と笑顔のコントラスト
そして起きた魔法。
滑り終えた瞬間、木原選手は氷上に崩れ落ち、号泣しました。
一方で三浦選手は満面の笑みでガッツポーズ。
金メダルが決まった後のインタビューで、三浦選手が涙の止まらない木原選手を見て「もー、泣いてばっかり(笑)」と突っ込む姿は、二人の信頼関係とキャラクターを象徴する名シーンとなりました。
この金メダルは、技術だけでなく、二人の絆とチームの支えが生み出した結晶なのです。
まとめ:りくりゅうの快挙はプライスレスだが、支援は必須
今回の記事のポイントをまとめます。
- りくりゅう金メダル報奨金総額は、1人あたり約3,000万円(ペア合計6,000万円)と予測。
- 内訳は、JOC(500万・確定)、スケート連盟(500万・見込)、木下グループ(2,000万〜・推測)。
- JOCと連盟からの1,000万円は法律(所得税法等)により非課税だが、企業のボーナスは課税対象。
- 活動費は年間数千万円規模であり、報奨金は今後の競技継続のための重要な「燃料」となる。
- SPの「リフト失敗」という絶望から、FSでの「世界最高得点」による大逆転劇は、日本フィギュア史に残る伝説となった。
金メダルという結果は、金額には換算できない「プライスレス」な価値があります。
しかし、その輝きを支え、未来へと繋ぐためには、現実的な資金が必要です。
今回の報奨金が、りくりゅうの二人の今後の人生をより豊かにし、さらなる活躍(あるいは華麗なるプロ転向)に繋がることを、ファンとして心から願っています。
そして私たちは、アイスショーに足を運んだり、スポンサー企業を応援したりすることで、間接的に彼らを支え続けることができるのです。
本当におめでとう、りくりゅう!
日本のフィギュアスケートに新しい歴史を刻んでくれて、ありがとう。
※本記事の報奨金額および税制に関する記述は、執筆時点(2026年2月)での公開情報、過去の事例、および一般的法令に基づく推測を含みます。個別の税務判断や確定した支給額を保証するものではありません。