【徹底比較】PCX125 vs PCX160 あなたに最適なのはどっち?後悔しない選び方を専門家が解説!
2025/09/08
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ホンダの人気スクーター「PCXシリーズ」。
その中でも特に注目されるのが、原付二種クラスのPCX125と、軽二輪クラスのPCX160です。
見た目はそっくりなこの2台ですが、排気量だけでなく、走行性能や維持費、必要な免許など、様々な違いがあります。
「どちらを選べば自分の使い方に合うのだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、PCX125とPCX160のどちらを購入しようか迷っている方に向けて、それぞれの特徴やメリット・デメリットを徹底的に比較し、あなたが後悔しない一台を選ぶためのお手伝いをします。
バイク選びで重要なポイントを網羅的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
PCX125とPCX160の基本スペック徹底比較
まずは、PCX125とPCX160の基本的なスペックの違いを見ていきましょう。これらの数値が、実際の乗り味や使い勝手にどう影響するのかをイメージしながら比較することが大切です。
エンジン性能の違い:PCX125とPCX160の排気量、馬力、トルクを比較
バイクの心臓部であるエンジン。PCX125とPCX160では、排気量が異なるため、当然ながらパワーにも差が出てきます。
- PCX125: 水冷4ストロークOHC単気筒、総排気量124cc、最高出力9.2kW(12.5PS)/8,750rpm、最大トルク12N・m(1.2kgf・m)/6,500rpm。
- PCX160: 水冷4ストロークOHC単気筒、総排気量156cc、最高出力12kW(15.8PS)/8,500rpm、最大トルク15N・m(1.5kgf・m)/6,500rpm。
加速感や最高速のフィーリングの違い
PCX160はPCX125に比べて排気量が約32cc大きく、馬力で3.3PS、トルクで0.3kgf・m上回っています。この差は、特に発進時や追い越し加速、登坂時などで顕著に感じられるでしょう。PCX160の方がより力強く、スムーズな加速を体感できます。最高速についても、PCX160に軍配が上がります。
実際の走行シーンでのメリット・デメリット
PCX125は、市街地でのストップ&ゴーが多い場面では十分な性能を発揮します。扱いやすさも魅力です。一方、PCX160は、幹線道路での巡航やバイパス走行など、より速度域の高いシーンでも余裕のある走りが可能です。ただし、パワーがある分、アクセルワークにはやや気を使う場面もあるかもしれません。
車体サイズと重量の比較:PCX125とPCX160の取り回しやすさ
PCX125とPCX160は、基本的なフレームを共有しているため、車体サイズに大きな違いはありません。全長、全幅、全高、シート高もほぼ同じです。
- PCX125: 車両重量 133kg
- PCX160: 車両重量 133kg (※モデルにより若干異なる場合がありますが、最新モデルでは同重量のことが多いです)
足つき性や駐輪時の扱いやすさ
シート高が同じであれば、足つき性も同様です。車両重量も現行モデルでは同じなので、取り回しの感覚もほぼ変わりません。どちらもスクーターとしては標準的な重さで、比較的扱いやすい部類に入ります。小柄な方でも、一度跨って確認してみることをお勧めします。
燃費性能の比較:PCX125とPCX160のカタログ燃費と実燃費の傾向
維持費に直結する燃費性能も気になるところです。
- PCX125 (WMTCモード値): 約48.8km/L (クラス2-1、1名乗車時)
- PCX160 (WMTCモード値): 約45.2km/L (クラス2-1、1名乗車時)
ランニングコストへの影響
カタログ燃費では、PCX125の方が若干優れています。実燃費も走行条件によって変動しますが、一般的にはPCX125の方が低燃費である傾向にあります。月に数百キロ程度走行する場合、ガソリン代には多少の差が出てくるでしょう。長距離を頻繁に走る方は、この差も考慮に入れると良いかもしれません。
装備の違い:PCX125とPCX160の標準装備(灯火類、メーター、収納スペースなど)
PCXシリーズは、装備の充実度も魅力の一つです。灯火類はLEDを採用し、視認性とデザイン性を両立。メーターはフルデジタルで見やすく、多彩な情報を提供します。シート下のラゲッジボックス容量も広く、日常の使い勝手は良好です。
ABSの有無やスマートキーの仕様など、安全性・利便性に関わる部分
最新モデルでは、PCX125、PCX160ともにフロントにABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を標準装備しているタイプが選択可能です(タイプ設定による)。ABSは急ブレーキ時のタイヤロックを防ぎ、転倒リスクを軽減する安全装備です。また、Honda SMART Keyシステムも搭載されており、キーを携帯しているだけでエンジンの始動やシート、給油口の解錠が可能です。これらの基本的な快適装備や安全装備については、125と160で大きな差はありません。ただし、年式やグレードによって細かな仕様が異なる場合があるので、購入時には必ず確認しましょう。
より詳細な情報や最新モデルの装備については、Honda公式サイトのPCXページで確認することをおすすめします。
走行性能で比較!PCX125とPCX160、シーン別徹底検証
スペックの違いが、実際の走行シーンでどのように影響するのかを具体的に見ていきましょう。
街乗り(市街地走行):PCX125とPCX160のストップ&ゴーのしやすさ、小回りの利きやすさ
通勤・通学での使い勝手
PCX125は、その軽快な吹け上がりと扱いやすいパワー特性から、信号の多い市街地でのストップ&ゴーが非常に得意です。車体もスリムで小回りが利くため、渋滞時のすり抜け(※交通法規を遵守し、安全に十分配慮した場合)や狭い路地での走行もストレスを感じにくいでしょう。日常の足としての使い勝手は抜群です。
PCX160も市街地走行は問題ありませんが、PCX125に比べるとややパワフルなため、アクセルワークに少し気を使うかもしれません。しかし、そのパワーは信号待ちからの発進加速でアドバンテージとなり、交通の流れをリードすることも可能です。
幹線道路・バイパス:PCX125とPCX160の巡航性能、追い越し加速
バイパス走行の可否(原付二種の制限について触れる)
PCX125は原付二種に分類されるため、自動車専用道路や多くのバイパス(※標識による規制がある場合)を走行できません。法定速度も60km/hです。幹線道路での巡航は可能ですが、車の流れが速い場面では、ややパワー不足を感じるかもしれません。追い越し加速も、ある程度の予測と距離が必要です。
一方、PCX160は軽二輪(普通自動二輪車)に分類されるため、一部の例外を除き、自動車専用道路やバイパスも走行可能です。法定速度の制限も一般道では60km/h、高速道路では100km/h(※一部区間を除く)となります。幹線道路での巡航性能はPCX125よりも格段に高く、追い越し加速もスムーズに行えます。長距離移動やバイパスを頻繁に利用する方にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
二人乗り(タンデム):PCX125とPCX160のパワー感、安定性
快適性の違い
PCX125でも二人乗りは可能ですが、一人乗りの時と比べると、やはりパワー不足を感じやすくなります。特に坂道や発進加速では、アクセルを多めに開ける必要があるでしょう。シートやグラブバーはタンデム走行にも配慮されていますが、長距離の二人乗りではライダー、パッセンジャー共にやや疲労を感じやすいかもしれません。
PCX160は、排気量に余裕があるため、二人乗りでも比較的スムーズな走行が可能です。加速力や登坂能力もPCX125より高く、安定した走行が期待できます。タンデム時の快適性もPCX160に分があります。頻繁に二人乗りをする機会がある方は、PCX160を検討する価値が高いと言えます。
維持費で比較!PCX125とPCX160、どちらがお得?
バイクを所有する上で気になるのが維持費です。PCX125とPCX160では、どの程度の差があるのでしょうか。
車両価格の違い:PCX125とPCX160の新車・中古車価格の相場
一般的に、新車価格はPCX160の方がPCX125よりも数万円程度高くなる傾向にあります。中古車市場でも、同様の価格差が見られることが多いです。初期費用を少しでも抑えたい場合は、PCX125が有利になります。
税金(軽自動車税):PCX125とPCX160の年間の税額の違い
年間の軽自動車税は、排気量によって異なります。
- PCX125 (原付二種: 90cc超125cc以下): 2,400円
- PCX160 (軽二輪: 125cc超250cc以下): 3,600円
年間で1,200円の差があります。大きな金額ではありませんが、長期的に見れば違いが出てきます。
自賠責保険・任意保険:PCX125とPCX160の保険料の目安、ファミリーバイク特約の適用の可否
自賠責保険料は、PCX125(原付二種)とPCX160(軽二輪)で異なります。一般的に軽二輪の方が若干高くなります。契約期間によっても料金が変わるので、最新の情報を確認しましょう。
任意保険については、PCX125の場合、自動車保険に付帯できる「ファミリーバイク特約」を利用できる場合があります。これは非常に経済的なメリットが大きいです。一方、PCX160は単独でバイク保険に加入する必要があります。保険料は年齢や等級、補償内容によって大きく変わりますが、一般的にはファミリーバイク特約の方が安価に済むことが多いです。
メンテナンス費用:PCX125とPCX160の消耗品(タイヤ、オイルなど)の交換頻度や費用の傾向
基本的な消耗品(エンジンオイル、タイヤ、ブレーキパッドなど)の種類や交換サイクルは、PCX125とPCX160で大きく変わることはありません。部品代も同等レベルと考えて良いでしょう。ただし、排気量が大きい分、PCX160の方が若干オイル交換量が多いなどの微差はあるかもしれません。定期的なメンテナンスを怠らなければ、どちらのモデルも長く乗り続けることができます。
免許制度と法律の違い:PCX125とPCX160、運転に必要な免許は?
PCX125とPCX160では、運転に必要な免許の種類が異なります。これはバイク選びの非常に重要なポイントです。
PCX125:原付二種(小型限定普通二輪免許AT限定)で運転可能
PCX125を運転するには、「小型限定普通二輪免許(AT限定含む)」以上が必要です。いわゆる「原付二種免許」と呼ばれるものです。
メリット(取得の容易さ、維持費の安さ)
小型限定普通二輪免許は、普通二輪免許に比べて教習時間が短く、費用も比較的安価に取得できます。また、前述の通り、税金や保険料(ファミリーバイク特約が利用できる場合)といった維持費も抑えられる点が大きなメリットです。
PCX160:軽二輪(普通二輪免許AT限定)が必要
PCX160を運転するには、「普通二輪免許(AT限定含む)」以上が必要です。
メリット(高速道路走行が可能)
普通二輪免許を取得すれば、PCX160だけでなく、より排気量の大きなバイクにも乗れるようになります。そして最大のメリットは、PCX160で高速道路や自動車専用道路を走行できることです。行動範囲が格段に広がり、ツーリングの楽しみも増えるでしょう。
免許取得のコストと期間の比較
一般的に、小型限定普通二輪免許の取得費用は10万円前後、期間は最短で数日~2週間程度(通学の場合)。普通二輪免許の取得費用は15万円~20万円程度、期間は最短で1週間~3週間程度(通学の場合、所持免許なしの場合)が目安となります。ただし、教習所やプランによって大きく異なるため、事前に確認が必要です。
ユーザーレビュー・口コミから見るPCX125とPCX160のリアルな評価
実際にPCX125やPCX160に乗っているユーザーの声は、購入を検討する上で非常に参考になります。ここでは、よく聞かれる意見をまとめてみました。
PCX125ユーザーの声:満足している点、不満な点
満足している点:
- 「街乗りでの取り回しが最高。燃費も良くて経済的」
- 「コンパクトで駐輪スペースに困らない」
- 「スマートキーが便利。デザインも気に入っている」
- 「ファミリーバイク特約で保険料が安いのが助かる」
不満な点:
- 「幹線道路やバイパスでパワー不足を感じることがある」
- 「もう少し加速力が欲しい」
- 「二人乗りは少し窮屈」
PCX160ユーザーの声:満足している点、不満な点
満足している点:
- 「125ccにはない力強い加速感が良い。バイパスも安心して走れる」
- 「高速道路に乗れるので、行動範囲が広がった」
- 「二人乗りでも余裕がある」
- 「所有感があり、デザインも洗練されている」
不満な点:
- 「125ccと比べると、やはり維持費が少し高い」
- 「街中ではパワーを持て余すこともある」
- 「もう少し燃費が良ければ嬉しい」
両モデルの比較に関する意見や体験談
「最初は125ccで十分だと思っていたが、バイパスに乗れないのが不便で160ccに乗り換えた」という声や、「主に通勤でしか使わないので、125ccの経済性で満足している」といった声など、ユーザーの利用目的によって評価は様々です。自分のバイクライフを具体的にイメージすることが重要です。
結局どっちを選ぶべき?PCX125とPCX160、あなたに最適なモデルはこれだ!
ここまで様々な角度からPCX125とPCX160を比較してきました。これまでの情報を踏まえ、あなたがどちらのモデルを選ぶべきか、具体的なケース別に提案します。
PCX125がおすすめな人
- 主な用途が近距離の街乗り、通勤・通学の方:市街地での取り回しやすさ、経済性はPCX125の大きな強みです。日常の足として割り切るなら最適でしょう。
- 維持費を少しでも抑えたい方:税金、保険料(特にファミリーバイク特約が使える場合)でPCX125が有利です。燃費も若干優れています。
- 小型限定普通二輪免許(AT限定)しか持っていない、またはこれから取得する方:免許取得のハードルが低く、手軽にバイクライフを始められます。
- 取り回しの軽さを重視する方:わずかな差ですが、少しでも軽い方が良いという方にはPCX125が向いています(ただし現行モデルでは重量差はほぼありません)。
PCX160がおすすめな人
- バイパスや自動車専用道路(一部除く)も利用したい方:PCX160なら行動範囲が格段に広がります。通勤ルートにこれらの道路が含まれる場合や、週末に少し遠出をしたい方には必須の選択肢です。
- より力強い加速感や走行安定性を求める方:PCX160のパワーは、スムーズな発進加速や追い越し、登坂など、様々なシーンで余裕をもたらします。
- 普通二輪免許(AT限定以上)を持っている、または取得予定の方:せっかく普通二輪免許を持っているなら、そのメリットを活かせるPCX160は魅力的な選択肢です。
- 二人乗りをする機会が多い方:タンデム時のパワーや安定性はPCX160の方が優れており、同乗者も快適に過ごせます。
購入前に試乗する際のチェックポイント
可能であれば、購入前に両方のモデルに試乗してみることを強くおすすめします。試乗の際は、以下のポイントを意識して比較してみてください。
- 足つき性:両足がしっかり地面に着くか、停車時の安定感はどうか。
- 取り回し:駐輪場での押し引きなどを想定し、重さをどう感じるか。
- 加速感:実際にアクセルを開けてみて、自分の求めるパワーがあるか。
- ブレーキ性能:安心して停止できるか、ABSのフィーリングはどうか(ABS付きモデルの場合)。
- ライディングポジション:窮屈でないか、長時間の運転でも疲れにくそうか。
PCX125とPCX160の比較から見えた最適な選択
PCX125とPCX160は、どちらも優れたスクーターですが、それぞれに得意なステージと魅力があります。重要なのは、ご自身のバイクに対する期待、主な利用シーン、予算、そして保有している免許(または取得予定の免許)を総合的に考慮して、最適な一台を選ぶことです。
PCX125とPCX160の比較ポイントを再確認すると…
- 手軽さと経済性ならPCX125:街乗り中心で、維持費を抑えたい方に最適。
- 走行性能と行動範囲の広さならPCX160:バイパスや自動車専用道路も利用し、力強い走りを求める方に最適。
この記事が、あなたのPCX選びの一助となれば幸いです。どちらのモデルを選んだとしても、安全運転を心がけ、素晴らしいPCXライフを楽しんでください!
