Mrs. GREEN APPLE「Atlantis」セトリ徹底解説!伝説のドームライブ全21曲の演出・曲順を巡る感動の航海【完全版】

      2025/10/16

Mrs. GREEN APPLE「Atlantis」セトリ徹底解説!伝説のドームライブ全21曲の演出・曲順を巡る感動の航海【完全版】

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2023年夏、あの日のベルーナドームの興奮と感動を、あなたはまだ覚えていますか?

あるいは、チケットを手に入れることができず、固唾をのんでレポートを待っていたあの日を。

Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)がバンド結成10周年を記念して開催した、記念碑的なドームライブ『Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 “Atlantis”(アトランティス)』。

心臓の鼓動が音楽とシンクロし、数万人の歌声が空気を震わせ、涙したあの瞬間。

この記事では、そんなあなたのための「アトランティス」のセトリ(セットリスト)を完全網羅し、1曲1曲の演出、メンバーの表情、楽曲に込められた意味、そしてライブ全体を貫く壮大な物語を圧倒的な熱量と情報量で徹底解説します。

これは単なる楽曲リストではありません。

あの日あの場所にいたあなたには感動的な追体験を、参加できなかったあなたには限りなくリアルな追体験を約束する、幻の大陸「Atlantis」への航海誌です。

さあ、すべての準備は整いました。

伝説が生まれたあの場所へ、再び旅立ちましょう。

Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 “Atlantis” 伝説の始まり

まずは、この歴史的なライブの基本情報から、記憶を確かめていきましょう。

『Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 “Atlantis”』は、2023年8月12日(土)と13日(日)の2日間にわたり、埼玉県のベルーナドームにて開催されました。

これは、彼らの輝かしいキャリアにおいて、正真正銘「史上初」のドームライブであり、2日間で計7万人を動員した、バンドが新たなステージへと到達したことを高らかに宣言する記念碑的な公演となりました。

しかし、このライブの真の価値は、単なる「初ドーム」という事実だけではありません。

同年夏に開催されたアリーナツアー「NOAH no HAKOBUNE」(ノアの方舟)の、明確な続編として位置づけられているのです。

「NOAH no HAKOBUNE」で一度すべてを洗い流し、新たな世界を目指して旅立った彼らとファンが、長い航海の末にたどり着いた新天地。

それが、この幻の大陸「Atlantis」でした。

この壮大な物語性は、ライブの隅々にまで散りばめられており、「アトランティス」のセトリを深く理解する上で、決して欠かすことのできない羅針盤となります。

【完全版】「Atlantis」セトリ(セットリスト)全21曲一覧

それでは早速、核心である「アトランティス」のセトリの全貌をご紹介します。

記憶を呼び覚ましたり、自分だけのプレイリストを作成したりする際に、ぜひご活用ください。

Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 “Atlantis” セットリスト

- 本編 -

  1. ANTENNA
  2. Speaking
  3. サママ・フェスティバル!
  4. アンラブレス (Unloveless)
  5. アボイドノート
  6. Love me, Love you
  7. umbrella
  8. Soranji
  9. 青と夏
  10. ロマンチシズム
  11. フロリジナル
  12. BFF
  13. 僕のこと (Atlantis ver.)
  14. 私は最強
  15. Loneliness
  16. 絶世生物
  17. ダンスホール
  18. Magic

- アンコール -

  1. 我逢人(がほうじん)
  2. 庶幾の唄(しょきのうた)
  3. ケセラセラ

【1曲ずつ徹底解説】「Atlantis」セトリで巡る感動の物語(本編)

ここからは、1曲ずつ、まるで時間が巻き戻ったかのように、あの日の情景を詳細に振り返っていきます。

ステージの演出、メンバーの表情、会場の空気感まで、五感をフルに使って追体験してください。

オープニング:壮大な航海の始まり

1. ANTENNA

オープニング映像が終わり、会場の期待が臨界点に達した瞬間、鳴り響いたのは5thフルアルバム『ANTENNA』のタイトル曲でした。

巨大なスクリーンに金色の懐中時計が映し出され、「Welcome to ATLANTIS」の文字が浮かび上がると、観客は一気に物語の世界へ。

ステージ下からせり上がってメンバー、大森元貴(おおもり もとき)、若井滉斗(わかい ひろと)、藤澤涼架(ふじさわ りょうか)の3人が姿を現しました。

大森の「“僕らはどうしたい?”」という、観客一人ひとりの心に直接問いかけるような歌い出しで、ライブは静かに、しかし力強く幕を開けます。

希望と少しの不安、そしてこれから始まる未知の体験への期待が入り混じったような、壮大な物語の序章にふさわしい圧巻のオープニングでした。

2. Speaking

息つく間もなく投下されたのは、ライブの定番曲であり、初期からのファンにはたまらない「Speaking」。

イントロが流れた瞬間の、地鳴りのような歓声は今でも耳に焼き付いています。

若井のエッジの効いたギターリフと、藤澤の軽快なキーボードがドーム中に響き渡り、会場のボルテージは一瞬で頂点へ。

3万5000人のハンドクラップと「Yeah」のシンガロングが完璧にシンクロし、ドームという広大な空間でありながら、驚異的な一体感が生まれました。

メンバーもファンも、互いの存在を確かめ合うかのような、エモーショナルな瞬間でした。

3. サママ・フェスティバル!

「夏」の代名詞ともいえるこの曲で、会場は巨大な祝祭空間へと変貌しました。

ステージ前方からはウォーターキャノンが豪快に噴射され、涼しげな水しぶきがアリーナを濡らします。

メンバーはステージを、そして花道を駆け回り、タオルを振り回すファンと一体となって最高の笑顔を見せてくれました。

「“恋”を“愛”と呼べるかな」の大合唱は、数万人が心を一つにした、忘れられない夏の思い出となりました。

中盤:光と影が織りなす「Atlantis」の世界観

4. アンラブレス (Unloveless)

祝祭の雰囲気から一転。

ステージはダークな雰囲気に包まれます。

アルバム『ANTENNA』に収録されたこの楽曲は、愛の終わりとその先の虚無を描いたもの。

パズルのピースが完璧にハマるような、一音一音が研ぎ澄まされた盤石のプレイで、観客は息を飲んでその退廃的で美しい世界観に引き込まれていきました。

光と影のコントラストを巧みに使う演出は、「Atlantis」が単なる楽園ではないことを示唆しているようでした。

5. アボイドノート

ミセスの真骨頂である、複雑な曲展開とテクニカルな演奏が存分に味わえる一曲。

目まぐるしく変わるリズムとメロディに、メンバー3人の高度な演奏技術が光ります。

特に、若井のテクニカルなギタープレイと、藤澤のキーボードが火花を散らすような掛け合いは圧巻の一言。

音楽的なスリルに満ちたパフォーマンスで、彼らがただのポップバンドではないことを改めて証明し、音楽ファンを唸らせました。

6. Love me, Love you

まるでブロードウェイミュージカルのワンシーンのような、華やかで幸福感に満ちたステージ。

古代人を思わせる衣装のキャスト(ダンサー)が登場し、ステージ上に設置された噴水が舞い上がる中、メンバーと共に軽快なステップを披露しました。

ビッグバンド風の華やかなサウンドと、「まずは自分を愛すること」を力強く肯定するポジティブなメッセージが、観客一人ひとりの心を明るく照らしていくようでした。

7. umbrella

スクリーンには教会を思わせるステンドグラスの映像が映し出され、そこから光が差し込みます。

切ないメロディラインと、雨音のようにも聞こえる水音が楽曲を支え、会場は荘厳で美しい雰囲気に包まれました。

まるで一本の映画を見ているかのような没入感で、会場はしっとりとした感動に包まれました。

大森の繊細かつ力強い歌声が、心の奥深くにまで沁み渡り、多くの観客が静かに涙を拭っていました。

8. Soranji(ソランジ)

このライブにおける、間違いなくハイライトの一つと言えるでしょう。

映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌として書き下ろされた、壮大な生命賛歌です。

シンプルな照明が静寂を際立たせ、大森が息を吸う音さえも聞こえるような緊張感。

魂を振り絞るような彼の歌唱は、聴く者の心を激しく揺さぶり、多くの観客の涙を誘いました。

「我らは尊い」と天を指差す大森の姿は、この楽曲が持つ「生きること」への根源的なメッセージを体現していました。

9. 青と夏

感動的な雰囲気から一転、再び会場を夏の青空の下へと連れ戻してくれたのは、やはりこの曲でした。

イントロが流れた瞬間の爆発的な歓声と、会場全体が揺れるほどの3万5000人の大合唱とジャンプ。

青春のきらめきと切なさが凝縮されたこの曲は、世代を超えて愛される最強のアンセムであることを再認識させられました。

スクリーンには花火の映像が打ち上がり、最高の夏祭りのような空間が創り出されました。

10. ロマンチシズム

カラフルでポップな映像を背景に、恋の始まりのワクワク感を歌い上げます。

メンバーやキャストが花道を走り、輪になって踊るなど、ステージ全体を使ったパフォーマンスが印象的でした。

観ているこちらも自然と笑顔になってしまうような、ハッピーな空気に満ちていました。

まさにミセス流の極上のポップソングです。

11. フロリジナル

ファンへの感謝の気持ちを込めて作られたこの曲。

リフトアップされたステージの周囲を水が囲み、噴水が上がるロマンティックな演出の中、これまでのライブ映像やオフショットがスクリーンに映し出されました。

「出逢ってくれてありがとう」というストレートな歌詞が、ドーム規模ならではの美しい景色と共に届けられ、会場は感動的な空気に包まれました。

多くのファンが、自らの思い出と重ね合わせて聴き入っていたことでしょう。

12. BFF

“Best Friend Forever”をテーマにした、心温まる友情ソング。

オレンジ色のライトに照らされたセンターステージで、3人が向かい合って演奏する姿は、彼らの10年間の揺るぎない絆と感謝を象徴しているようでした。

観客もまた、隣にいる友人や恋人、家族との大切な繋がりを再確認するような、温かな時間が流れました。

クライマックス:伝説となった圧巻のパフォーマンス

13. 僕のこと (Atlantis ver.)

この日の「アトランティス」のセトリを語る上で、絶対に外すことのできない、まさに伝説が生まれた瞬間です。

この日のためだけの特別なオーケストラアレンジが施された、荘厳なピアノのイントロが流れ始めた瞬間、会場の空気が一変しました。

大森の剥き出しの歌声に、数万人の観客が静かに、固唾をのんで聴き入る。

そして、サビで巻き起こったのは、ドーム全体を震わせるほどの大合唱でした。

それは単なる合唱ではありません。

一人ひとりが自らの人生を重ね、互いの存在を肯定し、祝福する讃歌のようでした。

スクリーンに映し出される、涙しながらも懸命に歌うファンの姿と、それを優しく見つめるメンバーの表情。

この光景と感動は、参加した全ての人の心に、生涯消えることのない宝物として刻まれたはずです。

14. 私は最強

映画『ONE PIECE FILM RED』への提供曲で、多くの人々に勇気を与えたパワフルなナンバー。

本作では劇中歌をAdoさんが歌唱していますが、Mrs. GREEN APPLE自身によるセルフカバーもリリースされています。

ステージからスモークの柱が立ち上る中、「私は最強」と力強く歌い上げる大森の姿と、それを支えるバンドの屈強なサウンドが、観客に絶大なエネルギーを与えてくれました。

15. Loneliness

嵐の映像が流れた後、会場は不穏な空気に。

深海に沈んだかのような演出の中、レーザーとスモークが混沌とした世界を描き出します。

アルバム『ANTENNA』の中でも異彩を放つこの曲は、孤独や葛藤、絶望といった人間の内面的な部分を赤裸々に描き出し、聴く者の心を強く揺さぶりました。

ミセスの音楽が持つ、ただ明るいだけではない、深い人間洞察を感じさせる一曲でした。

16. 絶世生物(ぜっせいせいぶつ)

混沌がさらに濃くなる中、若井滉斗の真骨頂、超絶技巧のギターソロが炸裂します。

膝をつき、ゆらゆらと歩く狂気的なパフォーマンスと、ステージから吹き上がる噴水が、まるで水を操るようなカオティックな光景を生み出しました。

バンド初期を彷彿とさせる攻撃的な一面も垣間見え、会場の熱気は燃え上がるようでした。

17. ダンスホール

この楽曲は、第64回「輝く!日本レコード大賞」において優秀作品賞を受賞し、ミセスを国民的バンドへと押し上げた大ヒット曲です。

イントロの軽快なカッティングギターが鳴り響くと、ドームは巨大なダンスホールへと変貌します。

キャストと共にメンバーもダンスを披露し、藤澤のソロダンスとキーボードソロも大きな見せ場となりました。

曲の最後には青色のテープが発射され、会場全体が幸福感に満たされました。

18. Magic

「コカ・コーラ」のCMソングとしてもお馴染みの、希望に満ち溢れた楽曲で感動の本編は締めくくられました。

「僕らは最強だ」という高らかな宣言と、「Hey!」の掛け声、そして光の粒や花火のCGが会場の高揚感を最大限に高めます。

未来への希望を胸いっぱいに感じさせてくれる、最高のエンディングでした。

この瞬間、誰もがミセスの魔法にかかっていました。

鳴り止まない拍手と希望の光【「Atlantis」セトリ:アンコール】

本編が終了しても、観客の興奮と感動は鳴り止みません。

スマートフォンのライトが星空のようにドームを埋め尽くす中、メンバーが再びステージに登場しました。

19. 我逢人(がほうじん)

アンコールの1曲目に選ばれたのは、インディーズ時代から大切に歌い継がれてきた名曲「我逢人」。

人と人との出会いの大切さ、その奇跡を歌ったこの曲は、活動休止という期間を経て再会を果たしたミセスとファンとの関係性を歌っているかのようでした。

スクリーンに映し出された歌詞を噛みしめながら聴き入るファンの姿が、この曲の持つ意味の深さを物語っていました。

20. 庶幾の唄(しょきのうた)

ライブの定番曲であり、ファンとの絆を深める大切な一曲。

メンバーとファンが一体となってシンガロングする光景は、何度見ても感動的です。

「Atlantis」という特別な場所で、改めて互いの存在を確かめ合う、温かく幸せな時間が流れました。

大森が「愛してるぜー!」と叫んだ言葉に、万感の想いが込められていました。

21. ケセラセラ

「なるようになる」という魔法の言葉が、明日への一歩を後押ししてくれる国民的応援歌。

この曲が「Atlantis」という壮大な航海の、本当の終着点でした。

大森がMCで語った、変化を肯定するメッセージと共に、全ての不安や悩みを優しく包み込み、未来を明るく照らしてくれるような、多幸感に満ちた大団円。

会場全体が一つになり、最高の笑顔で2日間にわたる伝説のライブは幕を閉じました。

「アトランティス」のセトリから読み解くライブのコンセプト

「アトランティス」のセトリは、ただヒット曲を並べただけのものではありません。

そこには、アリーナツアー「NOAH no HAKOBUNE」から続く、明確で壮大な物語性が存在します。

9000年前に存在したとされる帝国をモチーフに、実に100トンもの水を使用した壮大な演出は、アトランティス最盛期から海底への沈没、そして希望への復活という物語を描いています。

「NOAH no HAKOBUNE」が、一度全てをリセットし、苦悩や葛藤の“闇”から脱出して新たな世界へ旅立つ“方舟”の物語だったとすれば、「Atlantis」は、その方舟がたどり着いた理想郷、あるいは光に満ちた新たな始まりの地を描いた物語と言えるでしょう。

この光と影の圧倒的なコントラストこそが、彼らが「Atlantis」で描きたかった世界の深みであり、Mrs. GREEN APPLEというバンドそのものなのかもしれません。

まだ間に合う!「Atlantis」の感動を何度でも味わう方法

「この記事を読んで、どうしてもライブ映像が観たくなった!」

「あの感動を、最高の音質と画質でもう一度体験したい!」

そんな方も多いでしょう。ご安心ください。

この伝説のライブは、映像作品としてリリースされており、いつでもあの感動を追体験することが可能です。

LIVE Blu-ray / DVD『DOME LIVE 2023 “Atlantis”』

2024年1月12日にリリースされた本作は、ライブ本編全21曲を完全収録。

さらに、ファン必見の完全生産限定盤には、リハーサルから本番の裏側までを追ったドキュメンタリー映像『Documentary -- Episode 5 "Atlantis"』(約74分)や、豪華なフォトブックレットが付属しており、まさに「Atlantis」の全てが詰まった究極のアイテムとなっています。

放送・配信情報

本公演は、WOWOWにて独占放送・配信が行われました。

今後の再放送や、他のプラットフォームでの配信については、状況が変動する可能性があります。

最新の視聴方法については、公式サイトや各配信サービスの情報をご確認ください。

詳細は、Mrs. GREEN APPLE公式サイトでご確認ください。

「Atlantis」セトリが示したMrs. GREEN APPLEの未来

Mrs. GREEN APPLE初のドームライブ「Atlantis」は、バンドの歴史における単なる通過点ではありませんでした。

それは、彼らが日本の音楽シーンの頂点に立つバンドであることを改めて証明し、ファンとの揺るぎない絆を再確認した、伝説の夜でした。

「アトランティス」のセトリは、彼らの多彩な音楽性と、深いメッセージ性、そして圧倒的なライブパフォーマンス能力を凝縮した、まさに完璧な構成だったと言えるでしょう。

この感動的な航海を経て、Mrs. GREEN APPLEという船は、休むことなくさらに大きな未来へと進んでいきます。

この記事が、あなたの記憶を鮮やかに彩り、Mrs. GREEN APPLEの音楽をさらに深く愛するきっかけとなれば、これ以上嬉しいことはありません。

これからも彼らが紡ぎ出す新たな物語を、共に見届けていきましょう。

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