甲子園の優勝旗の名前は?「深紅の大優勝旗」と呼ばれる理由と春との違い

   

甲子園 優勝旗 名前

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夏の甲子園で優勝校に授与される赤い旗は、一般に「深紅の大優勝旗」と呼ばれています。「深紅の優勝旗」という表現も広く使われています。

ただし、「正式名称は必ず深紅の大優勝旗」と言い切るのは少し注意が必要です。日本高等学校野球連盟の全国大会開催要項では「優勝旗」、甲子園歴史館では「深紅の優勝旗」と表記されています。

そのため、最も正確に答えるなら、「全国高等学校野球選手権大会の優勝旗で、一般に『深紅の大優勝旗』と呼ばれている」となります。

この記事で分かること

  • 夏の甲子園の優勝旗が何と呼ばれているのか
  • 「深紅の大優勝旗」は正式名称なのか
  • 夏の「深紅」と春の「紫紺」の違い
  • 現在の優勝旗が3代目になった経緯
  • 西陣織で作られた3代目優勝旗の特徴
  • 優勝旗を翌年返還する「持ち回り」の仕組み

🏆 甲子園の優勝旗の名前は「深紅の大優勝旗」?

一般には「深紅の大優勝旗」で通じる

夏の全国高等学校野球選手権大会で優勝校が手にする旗は、長年「深紅の大優勝旗」として親しまれてきました。

テレビや新聞でも「深紅の大優勝旗を持ち帰る」「深紅の大優勝旗が白河の関を越えた」といった表現が使われています。

そのため、「甲子園の赤い優勝旗は何という名前?」という質問への一般的な答えとして「深紅の大優勝旗」は適切です。

高野連の現在の開催要項では「優勝旗」

一方、日本高等学校野球連盟の全国高等学校野球選手権大会開催要項を見ると、表彰規定ではシンプルに「優勝旗」と記載されています。

さらに甲子園歴史館は2026年の夏の高校野球企画展で「深紅の優勝旗」と案内しています。

ポイント:「深紅の大優勝旗」は間違った呼び名ではありません。ただし、高野連の規程上それだけが唯一の固有正式名称として定義されている、とまでは今回確認できませんでした。
表記 確認できる使われ方
優勝旗 日本高等学校野球連盟の開催要項
深紅の優勝旗 甲子園歴史館などの案内
深紅の大優勝旗 2018年新調時の報道や一般的な呼称

「正式名称を知りたい」という検索では、この使い分けまで押さえておくと誤解がありません。

🌸 夏は深紅、春のセンバツは紫紺

夏の選手権大会を象徴するのが「深紅」

夏の甲子園、正式には全国高等学校野球選手権大会の優勝旗を象徴する色は深紅です。

「深紅の優勝旗」「深紅の大優勝旗」という呼び方は、この深い赤色に由来します。

決勝後に優勝校が掲げる姿は、夏の高校野球を象徴する場面の一つになっています。

春のセンバツは「紫紺」

春に甲子園球場で開催される選抜高等学校野球大会では、「紫紺の優勝旗」「紫紺の大優勝旗」という呼称が使われます。

春も夏も甲子園球場が舞台なので混同されがちですが、大会そのものが異なります。

大会 代表的な優勝旗の呼称
全国高等学校野球選手権大会 深紅の優勝旗/深紅の大優勝旗 深紅
選抜高等学校野球大会 紫紺の優勝旗/紫紺の大優勝旗 紫紺
覚え方:夏は深紅、春は紫紺。この2つを覚えておけば、甲子園の優勝旗をかなり区別しやすくなります。

🧵 現在の深紅の優勝旗は3代目

2018年の第100回大会で新調

現在使われている夏の優勝旗は3代目です。

2018年の第100回全国高等学校野球選手権記念大会に合わせて新調されました。2代目が使われ始めた1958年の第40回大会以来、約60年ぶりの世代交代でした。

制作は京都の平岡旗製造

3代目の制作を担当したのは、京都市の平岡旗製造株式会社です。

完成披露時の報道では、深紅に染めた正絹の糸と金糸を使い、「優勝」の文字や鳩、月桂樹などを手仕事で織り上げたことが紹介されています。

新しい旗ではありますが、デザインを全面的に別物へ変えたのではなく、先代までの意匠を受け継いでいます。

西陣織の「つづれ織り」

3代目を特徴づけるのが、西陣織の高度な技法である「つづれ織り」です。

一般的な旗のように完成した生地へ図柄を印刷する方法とは異なり、糸を織り込みながら文字や文様を表現します。

制作者への取材では、繊細な部分では作業が1日にわずかな距離しか進まないこともあったと紹介されています。

項目 3代目優勝旗で確認できる内容
使用開始 2018年・第100回大会
制作 平岡旗製造株式会社
技法 西陣織・つづれ織り
主な素材 深紅の正絹、金糸
完成披露時の大きさ 約120cm×150cm
旗本体の重量 約4.5kgと報道
制作費 約1,200万円

📜 初代から3代目までの歴史

初代は1915年の第1回大会から

現在の全国高等学校野球選手権大会につながる大会は1915年、「全国中等学校優勝野球大会」として始まりました。

甲子園歴史館関連の資料では、初代優勝旗もこの第1回大会から使われたものとして紹介されています。

つまり優勝旗の歴史は、1924年に甲子園球場が開場するより前から始まっています。

2代目は1958年の第40回大会から

初代は長期間使われ、次第に傷みが進みました。

日本高野連の「大会小史」では、1958年の第40回大会について、傷みがひどいため新調された大優勝旗が優勝校の柳井へ渡ったことが記されています。

3代目は2018年の第100回大会から

2代目は1958年から2017年まで長く使われました。

そして2018年、第100回という節目に合わせて3代目へ引き継がれました。

世代 使用開始 主な出来事
初代 1915年 第1回大会から使用
2代目 1958年 第40回大会で新調
3代目 2018年 第100回大会で新調

「今の優勝旗が創設時から同じもの」というわけではありません。伝統的な意匠を受け継ぎながら、状態や大会の節目に合わせて新しい旗へ更新されてきました。

🕊️ 鳩・月桂樹・ラテン語は何を表している?

中央には金色の「優勝」と鳩

3代目の旗で目を引くのが、深紅の地に浮かぶ金色の「優勝」の文字です。

さらに鳩と月桂樹の図柄が織り込まれています。

文字も図柄も、つづれ織りの工程で表現されることが、この優勝旗の工芸的な特徴です。

下部には「VICTORIBUS PALMAE」

優勝旗の下部には「VICTORIBUS PALMAE」というラテン語があります。

2018年の完成披露時には、「勝者に栄光あれ」を意味する言葉として紹介されました。

3代目も従来の意匠を受け継ぐ

3代目は新調された旗ですが、完全な新デザインに変わったわけではありません。

2018年の新調時には、先代までのデザインを踏襲して制作されたことが報じられています。

補足:「新しい優勝旗」というのは伝統をリセットしたという意味ではなく、歴代の意匠を残しながら次の世代へ更新したものです。

🔄 優勝旗は持ち回りで、翌年に返還する

優勝校の永久所有物ではない

決勝後、優勝校が深紅の優勝旗を学校へ持ち帰る姿は大きく報じられます。

ただし、その旗がそのまま学校の永久所有物になるわけではありません。

日本高野連の全国大会開催要項では、優勝旗は「持ち回り」とし、翌年の大会で返還すると定めています。

優勝旗・優勝盾・優勝メダルが授与される

高野連の表彰規定では、全国大会の優勝校には優勝旗だけでなく、優勝盾と優勝メダルも授与されます。

「優勝旗だけが表彰物」というわけではありません。

返還時には記念旗が贈られる

前年優勝校は次の大会で優勝旗を返還します。そのときに記念旗が贈られます。

  1. 決勝で優勝校が決まる
  2. 優勝旗・優勝盾・優勝メダルが授与される
  3. 優勝校が優勝旗を学校へ持ち帰る
  4. 次回大会まで優勝旗を預かる
  5. 翌年の大会で返還する
  6. 返還時に記念旗が贈られる
重要:ニュースで使われる「優勝旗を持ち帰る」という表現は正しい一方、「その旗を学校が永久に所有する」という意味ではありません。

⚠️ 甲子園の優勝旗で間違えやすい3つのポイント

1.「正式名称=深紅の大優勝旗」とだけ書く

「深紅の大優勝旗」は一般的な呼び方として十分に定着しています。

しかし、日本高野連の開催要項では「優勝旗」、甲子園歴史館では「深紅の優勝旗」と表記されています。

したがって「一般に深紅の大優勝旗と呼ばれる」と説明するのが最も安全です。

2.約4.5kgと約10kgを同じ数字として扱う

3代目の完成披露時には旗本体が約4.5kgと報じられています。

一方、制作者側の記事にはポールまで含めると約10kgという説明があります。

対象が違うため、「優勝旗は10kg」とだけ書くと誤解を招きます。

3.2017年の予定寸法を完成品寸法と混同する

3代目の新調が発表された2017年には、予定寸法として約106cm×151cmという数値が報じられました。

その後、2018年の完成披露時には約120cm×150cmと報じられています。

この記事では完成後の資料を優先し、「完成披露時の大きさ」と条件を付けています。

🏟️ 優勝旗は甲子園歴史館で展示されることもある

大会中に特別展示される年がある

甲子園歴史館では、夏の大会期間中に深紅の優勝旗を特別展示する企画が行われています。

2026年の企画展では、開会式終了後から決勝戦前日まで、第108回大会の優勝校に贈られる「深紅の優勝旗」「優勝盾」「優勝メダル」を展示すると案内されています。

初代優勝旗も歴史資料として残されている

現在使われている3代目だけでなく、初代優勝旗も高校野球史を伝える資料として残されています。

スポーツミュージアムネットの甲子園歴史館紹介では、初代優勝旗が日本高等学校野球連盟・朝日新聞社からの寄託資料として紹介されています。

見学するときは当年の展示情報を確認

優勝旗の展示期間や展示物は年によって変更される可能性があります。

実際に優勝旗を見に行く場合は、甲子園歴史館の当年の企画展情報を確認してから訪れるのが確実です。

公式情報は甲子園歴史館で確認できます。

✅ まとめ:夏の甲子園なら「深紅の大優勝旗」と覚えれば分かりやすい

名前を一文で整理すると

夏の甲子園の優勝旗は、全国高等学校野球選手権大会の「優勝旗」で、一般に「深紅の優勝旗」「深紅の大優勝旗」と呼ばれています。

春のセンバツは紫紺なので、春夏の違いも色で覚えられます。

現在は2018年から使われる3代目

現在の深紅の優勝旗は2018年の第100回大会から使われる3代目です。

  • 初代:1915年から
  • 2代目:1958年から
  • 3代目:2018年から
  • 3代目は京都の平岡旗製造が制作
  • 西陣織のつづれ織りを採用
  • 優勝旗は持ち回りで翌年返還
結論:「甲子園の優勝旗の名前は?」と聞かれたら、「夏なら一般に『深紅の大優勝旗』と呼ばれる。ただし日本高野連の規定上の表記は『優勝旗』」と答えるのが、分かりやすく正確です。

 

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