100均で感動を贈る!プレゼントボックスの作り方|簡単・おしゃれ・サプライズまで網羅【完全ガイド】
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「大切な人へのプレゼント、ラッピングはどうしていますか?」
お店で時間をかけて選んだ、とっておきのプレゼント。
そのままでももちろん素敵ですが、もし心のこもった手作りの箱に入っていたら、相手の喜びはもっともっと大きくなるはずです。
でも、
「市販のギフトボックスは、サイズがピッタリ合わない…」
「もっとオリジナリティを出して、あっと驚かせたい!」
「手作りは苦手だし、難しそう…」
そんな風に感じたことはありませんか?
そのお悩み、100円ショップのアイテムを活用すれば、きっと解決できます!
この記事では、100均で手に入る画用紙(がようし)やデザインペーパーを使って、世界に一つだけのプレゼントボックスを作る方法を、どこよりも詳しく、徹底的に解説します。
手作りが初めての方でも挑戦しやすい簡単なものから、お店で売っているようなおしゃれなデザイン、そして開けた瞬間に歓声が上がるような感動のサプライズボックスまで。
このページさえブックマークしておけば、あらゆるプレゼントシーンに対応できる「プレゼントボックス作りの完全ガイドブック」として、きっとお役に立てるはずです。
コストを抑えながら、あなたの想いを最大限に表現できる手作りプレゼントボックス。
作る時間もまた、相手を想う特別なひとときです。
さあ、一緒に特別な贈り物を仕立ててみませんか?
【準備編】100均で揃えたい!プレゼントボックス作りの基本リスト
本格的な道具がなくても心配いりません。
プレゼントボックス作りに必要な材料や道具は、その多くをお近くの100円ショップで揃えることができます。
まずは、基本となるアイテムから見ていきましょう。
(※ご注意:100円ショップの品揃えは、店舗の規模や時期によって大きく異なります。お目当ての商品がない場合もありますので、ご了承ください。)
1-1. これさえあればOK!基本の材料
- 画用紙・デザインペーパー・厚紙:これがボックスの本体になります。作りたい箱の大きさや強度、デザインに合わせて選びましょう。
- 画用紙:最もベーシックで扱いやすい素材の一つです。カラーバリエーションが豊富なので、贈る相手のイメージに合わせて選べます。手作りが初めての方は、まず画用紙から試すのがおすすめです。
- デザインペーパー:柄が入っており、これ一枚でとてもおしゃれな仕上がりになります。ただし、一般的な画用紙より薄手のものが多いため、小さめの箱や、中に軽いものを入れる場合に適しています。強度が必要な場合は、無地の画用紙に貼り付けて使うと良いでしょう。
- 厚紙(ボール紙):しっかりとした強度があるので、少し重いものを入れたい場合や、大きめの箱を作りたいときに最適です。箱の芯材として使い、上からデザインペーパーを貼る「貼り箱」という手法を用いると、丈夫でおしゃれなボックスが作れます。
- 接着剤:きれいに仕上げるための重要アイテム。用途によって使い分けるのがおすすめです。
- 両面テープ:手が汚れにくく、紙がシワになりにくいので特に初心者の方におすすめです。箱の組み立てなど、広い面を貼り合わせる際には、接着力の強いタイプが便利です。5mm、10mmなど、テープの幅も数種類用意しておくと様々な場面で重宝します。
- スティックのり:手軽に使えますが、接着力が弱い製品もあるため、仮止めや軽い紙同士の接着に向いています。「シワになりにくい」「強力接着」といった特徴のある製品を選ぶと良いでしょう。
- 木工用ボンド:強力な接着力が魅力です。細かいパーツの接着や、特に強度を出したい部分に最適です。はみ出すと跡が残りやすいので、つまようじなどを使って少量ずつ薄く均一に塗るのがきれいに仕上げるコツです。速乾タイプを選ぶと作業がスムーズに進みます。
- 装飾アイテム:あなたの個性を表現するための仕上げアイテムです。
- リボン、シール、マスキングテープ、レース、スタンプ、ドライフラワーなど。100均には魅力的なアイテムがたくさんあります。作りたいボックスのデザインを想像しながら選ぶ時間は、とても楽しいひとときです。
1-2. 作業効率がアップ!基本の道具
- カッター&カッターマット:直線をきれいに切るための必須アイテムです。はさみよりも正確で、断面が美しく仕上がります。安全に作業するため、カッターマットは必ず使いましょう。
- 定規:最低でも30cmのものがあると便利です。透明でメモリが見やすいものや、カッター使用時に負けない金属製のガードが付いたものがおすすめです。
- はさみ:細かい部分や曲線を切る際に使います。切れ味の良いものを選びましょう。
- シャープペンシル&消ゴム:展開図を描くために使います。細い線が描ける0.3mmなどがおすすめです。筆圧を弱く描けば、跡を残さずきれいに消せます。
- あると便利な道具:
- ヘラや鉄筆(てっぴつ)(インクの出なくなったボールペンでも代用可):紙に折り筋をつける「スジ入れ」に使います。これを使うことで、折り目が格段にきれいに、まっすぐ折れるようになります。仕上がりの美しさに大きく影響するので、ぜひ用意したいアイテムです。
- コンパスカッター:きれいな円を切り抜きたいときに便利です。窓付きボックスなどをアレンジする際に役立ちます。
1-3.【店舗別】アイテム探しのヒント!ダイソー・セリア・キャンドゥ
大手100円ショップ3社は、それぞれ品揃えに特徴があります。
作りたいボックスのイメージに合わせてお店を使い分けるのも良いでしょう。
ダイソーのヒント
特徴:品揃えの豊富さと、大容量のベーシックアイテムが魅力と言われています。
画用紙はカラーバリエーションが豊富で、サイズ展開も複数あることが多いです。ベーシックな無地のプレゼントボックスを作るなら、ダイソーは探しやすい店舗の一つです。DIYコーナーも充実している傾向があります。
セリアのヒント
特徴:おしゃれでデザイン性の高いアイテムが見つかりやすいと評判です。
特にデザインペーパーの品揃えは人気で、トレンドを意識したデザインが次々と登場します。デザイン性の高いシールやリボンも多く、デコレーションにこだわりたい方にはセリアがぴったりかもしれません。(※2025年10月現在、セリアには公式オンラインショップはなく、店舗ごとに在庫状況が異なります。)
キャンドゥのヒント
特徴:個性的でユニークなデザインが見つかることがあります。
他の2社とは少し違ったテイストの柄物や、面白いDIYグッズが見つかることも。シンプルな中にも少し遊び心を加えたいときに覗いてみると、新しいインスピレーションが湧くかもしれません。
【超基本】仕上がりが変わる!綺麗に作るための3つのコツ
同じ材料、同じ作り方でも、ちょっとしたコツを知っているだけで完成度が大きく変わります。
「なんだか歪んでしまった」「接着剤がはみ出て汚くなってしまった…」
そんな失敗を防ぐための、3つの基本的なポイントをご紹介します。
- 正確な採寸と丁寧な印つけ
すべての基本はここにあります。
展開図を描く際、わずか1mmのズレが組み立てたときの大きな歪みにつながることがあります。
定規のメモリを真上からしっかり読み、シャープペンシルでごく薄く、正確に印をつけましょう。
特に箱の「高さ」になる部分の長さは、すべての辺で揃えるように意識してください。
- 「折り目」はヘラや鉄筆でしっかりつける
道具を使わずに手で紙を折ろうとすると、線が曲がったり、折り目が丸みを帯びたりしてしまいます。
これを防ぐのが「スジ入れ」という工程です。
描いた線に沿って定規を当て、ヘラや鉄筆(インクの出なくなったボールペンでもOK)で少し力を入れてなぞります。
すると、紙に溝ができて、その線に沿ってとてもきれいに折れるようになります。
この一手間で、箱の角がシャープに決まり、一気に既製品のようなクオリティに近づきます。
- 接着剤は「薄く均一に」を意識する
接着剤のつけすぎは、紙が水分で波打つ原因になったり、はみ出して見た目を損ねたりする原因になります。
木工用ボンドを使う場合は、一度いらない紙の上に出し、つまようじの先で少しずつ取って、貼り付けたい部分(のりしろ)に薄く伸ばしましょう。
両面テープを使う場合も、のりしろの幅に合ったものを選び、端から端までしっかり貼ることが大切です。
【レベル別】100均アイテムで作る!プレゼントボックスの作り方完全解説
さあ、いよいよ実践編です。
初心者向けの簡単なものから、上級者向けのサプライズボックスまで、レベル別に作り方を詳しく解説していきます。
ご自身のレベルに合わせて挑戦してみましょう!
【初心者向け】手作りが初めてでも安心!簡単なプレゼントボックスの作り方
プレゼントボックス作りに初めて挑戦する方におすすめの、失敗しにくい作り方を2種類ご紹介します。
まずはここからマスターしてみましょう!
3-1-1. 基本の「キャラメル箱」の作り方(A4用紙対応版)
お菓子の箱などでおなじみの、最もベーシックな箱です。
1枚の紙から作れて、比較的簡単に挑戦できます。
【作例サイズ:縦7cm × 横10cm × 高さ3cm】
(この寸法はA4用紙(21cm x 29.7cm)に収まります)
- 材料:A4サイズの画用紙1枚
- 作り方:
- 展開図を描く:画用紙を横長の向き(29.7cmが横)に置きます。
・まず縦方向の線を引きます。紙の上から[フタの差し込み部分(1.5cm)] - [側面(高さ3cm)] - [箱の底面(縦7cm)] - [側面(高さ3cm)] - [フタの天面(7cm)]の順で、計4本の線を引きます。(合計21.5cmなので、この例では縦7cmを6.5cmに調整するなどします。A4サイズ(短辺21cm)に収まる現実的な寸法で再設計します。[差し込み(1.5cm)] + [側面(3cm)] + [底面(7cm)] + [側面(3cm)] + [フタ(3cm)] = 合計17.5cm。これなら余裕で収まります。
・次に横方向の線を引きます。紙の左から[のりしろ(1.5cm)] - [側面(高さ3cm)] - [箱の正面(横10cm)] - [側面(高さ3cm)] - [箱の背面(横10cm)]の順で、計4本の線を引きます。(合計27.5cm。長辺29.7cmに収まります) - 線を引く:シャープペンシルで薄く、正確に線を引いてください。
- フタ部分の加工:フタ(3cm)の両角を少し丸くカットします。差し込み部分(1.5cm)は、両端を少し内側に斜めにカットすると、箱を閉じる際にスムーズに入ります。
- スジ入れ:引いたすべての線に沿って、定規を当てて鉄筆などでしっかりと折り筋をつけます。
- 切り取り:展開図の外側の線をカッターで切り取ります。展開図で不要になる四隅の長方形の部分なども忘れずに切り落としましょう。
- 折り曲げ:スジ入れした部分をすべて、丁寧に折り曲げてクセをつけます。
- 接着:一番左ののりしろに両面テープまたはボンドをつけ、一番右の面の内側に貼り付けて筒状にします。
- 完成:底の部分を組み合わせて閉じ、プレゼントを入れたらフタを閉じて完成です!
- 展開図を描く:画用紙を横長の向き(29.7cmが横)に置きます。
3-1-2. 定番の「かぶせ箱(身蓋式(みぶたしき))」の作り方
身と蓋が別々になっている、少し高級感のある箱です。
寸法の計算が成功の鍵です。
【作例サイズ:縦10cm × 横10cm × 高さ5cmの箱】
- 材料:画用紙2枚(身と蓋で1枚ずつ)
- ポイント:蓋は身よりも少し大きく作るのが重要です。これにより、スムーズに開閉できる箱になります。目安として、使用する紙の厚みに応じて、身のサイズより縦横それぞれ2mm~5mm程度大きく作るのがおすすめです。画用紙なら2~3mm、厚紙なら4~5mmなど、まずは端材で試作してみると確実です。
- 身の作り方:
- 画用紙の中央に、底面となる「10cm × 10cm」の正方形を描きます。
- 底面の四辺それぞれに、高さとなる「幅5cm」の長方形を付け加えます。十字のような形になります。
- 四つの側面の外側、それぞれ片方に幅1.5cm程度の「のりしろ」を付けます。
- 展開図の外線をカッターで切り取ります。この時、のりしろの角は斜めに少しカットしておくと仕上がりが綺麗です。
- 全ての線にスジ入れをして折り曲げ、のりしろで四隅を貼り合わせて箱の形にします。
- 蓋の作り方:
- 別の画用紙の中央に、身の底面より2mm大きい「10.2cm × 10.2cm」の正方形を描きます。(※厚紙の場合は10.4cmなど調整してください)
- 蓋の高さ(深さ)を決めます。ここでは3cmとします。
- 身と同様に、底面の四辺に「幅3cm」の側面と「のりしろ」を描きます。
- 同様に切り取り、組み立てて完成です。身に被せてみて、スムーズに開け閉めできるか確認しましょう。
【中級者向け】お店みたい!おしゃれなプレゼントボックスの作り方
基本の箱が作れるようになったら、少しステップアップ!
デザイン性の高いボックスに挑戦してみましょう。
3-2-1. 中身がチラ見え!「窓付きボックス」の作り方
箱を開ける前からプレゼントの一部が見える、ワクワクするデザインです。
- 材料:画用紙、透明なシート(100均のOPP袋やクリアファイルをカットしたものでOK)
- 作り方:
- 基本の「かぶせ箱」の蓋を、組み立てる前の展開図の状態で用意します。
- 蓋の天面(中央の四角)に、好きな形(四角、丸、ハートなど)の窓を下書きします。定規やコンパス、クッキー型などを使うと綺麗に描けます。
- 下書きに沿って、カッターやデザインナイフで丁寧に切り抜きます。
- 切り抜いた窓の裏側から、窓より一回り大きくカットした透明シートを、四辺をテープやボンドでしっかりと貼り付けます。
- あとは通常通り、蓋を組み立てれば完成です。中にカラフルなお菓子や可愛いアクセサリーを入れると、窓から見えてとても素敵です。
- ワンポイントアドバイス:窓の形を入れるプレゼントに関連付けると、よりユニークになります。例えば、犬用のおやつを入れるなら骨の形、手作りの星形クッキーを入れるなら星の形に切り抜く、といったアイデアです。
3-2-2. コロンと可愛い「ピローボックス」の作り方
枕(ピロー)のような形が特徴的な、アクセサリーなどの小さなプレゼントにぴったりのボックスです。
- 材料:少し厚手の画用紙やカードストックがおすすめです。
- 作り方:
- 横長の長方形の紙を用意します。これが箱の胴体になります。(作例:15cm × 10cm)
- 長方形の上下の辺(15cmの辺)の中心(7.5cmの点)を見つけます。
- その中心点から、コンパスや丸いお皿などを使って、外側に膨らむ緩やかなカーブを両端まで描きます。上下の辺、両方に行います。
- すべての線にスジ入れをします。特にカーブの部分は、フリーハンドで丁寧に、複数回なぞるようにスジを入れるのがポイントです。
- 長方形の片方の短辺(10cmの辺)に1.5cmののりしろを作り、筒状になるように貼り合わせます。
- カーブのスジに沿って内側に折り込めば、ピローボックスの形が完成します。
- ワンポイントアドバイス:マスキングテープを両端に貼ってから組み立てると、補強とデザインのアクセントになります。
3-2-3. 簡単なのに技あり!「六角形ギフトボックス」の作り方
正方形の箱とは一味違う、おしゃれな六角形の箱です。プレゼントが一層映えます。
【作例サイズ:一辺5cmの正六角形、高さ4cmの箱】
(この作例は一例です。サイズは自由に変更可能です)
- 材料:画用紙2枚(身と蓋)
- 身の作り方:
- 底面を描く:コンパスを使い、半径5cmの円を描きます。コンパスの幅は変えずに、円周上の好きな点に針を置き、円周と交わる点に印をつけます。その印にまた針を置き…と6回繰り返すと、円周上に6つの点ができます。この6つの点を直線で結ぶと、一辺5cmの正六角形が描けます。
- 側面を描く:六角形の各辺に、高さ4cm、横5cmの長方形を6つ描き足します。
- のりしろを作る:6つの長方形のうち、1つの外側の辺に1.5cmののりしろを描きます。
- 組み立てる:展開図を切り出し、スジ入れをして折り曲げます。側面を立ち上げ、のりしろで貼り合わせて六角柱の形にすれば、身の部分は完成です。
- 蓋の作り方:
- 身の底面よりも半径を1〜2mm大きく(5.1cm〜5.2cm)設定し、同様に正六角形を描きます。
- 蓋の高さを2cmとし、同様に側面とのりしろを描いて組み立てます。
- ワンポイントアドバイス:蓋の天面に、底面を描いたときについたコンパスの針の跡が残ります。そこにハトメ(はとめ)を打ち込んだり、小さな飾りをつけたりすると、中心の目印がおしゃれなアクセントに変わります。
【上級者向け】感動サプライズ!記憶に残る仕掛けプレゼントボックスの作り方
大切な記念日や誕生日には、ただの箱じゃない「体験」をプレゼントしませんか?
開けた瞬間に驚きと笑顔が広がる、仕掛けボックスの作り方です。
3-3-1. 大本命!開けてびっくり「サプライズボックス」の作り方
別名「エクスプローディングボックス」とも呼ばれます。
蓋を取ると、箱の側面が四方にパタンと倒れ、中から写真やメッセージが飛び出す大人気のボックスです。
【作例サイズ:10cm角の3段ボックス】
(この段数やサイズはあくまで一例です。自由に調整してください)
- 材料:画用紙(5〜6枚)、デザインペーパー、写真、装飾パーツなど
- 外箱(蓋)の作り方:
- 基本の「かぶせ箱」の蓋と同じ要領で作ります。一番外側の本体が10cm角なので、蓋は「10.2cm × 10.2cm」程度の天面で、高さ3cmほどに作ります。
- 本体(1段目・一番外側)の作り方:
- 30cm × 30cmの正方形の画用紙を用意します。(100均のB4サイズなどを貼り合わせてもOK)
- 縦横それぞれを3等分(10cmずつ)する線を薄く描き、9つのマスを作ります。
- 四隅のマス(4つ)をカッターで完全に切り取ります。残った形が十字架のようになります。
- 残った十字の線の部分に、しっかりとスジ入れをして内側に折り曲げます。これがパタンと倒れる本体部分になります。
- 本体(2段目、3段目…)の作り方:
- 2段目:27cm × 27cmの画用紙を使い、9cmずつのマスで同様に十字の形を作ります。
- 3段目:24cm × 24cmの画用紙を使い、8cmずつのマスで同様に作ります。
- 組み立てとデコレーション:
- 一番大きい本体(1段目)の中央のマスに、2段目の本体の中央のマスを貼り付けます。同様に3段目も貼り付け、入れ子構造にします。
- パタンと倒れる各側面のマスに、一回り小さく切ったデザインペーパーや写真を貼って飾り付けます。
- ポケットを付けて手紙を入れたり、アコーディオン状に写真を連ねたり、アイデア次第で無限に楽しめます。
- 中心にメインのプレゼントを置き、側面を立ち上げて蓋をすれば完成です!
3-3-2. プレゼントが隠れてる!「ブック型ボックス」の作り方
本の中にプレゼントを隠す、物語のような演出ができるボックスです。
- 材料:厚紙(ボール紙)、画用紙やデザインペーパー、強力両面テープ、リボン
- 作り方:
- 箱部分を作る:まず、プレゼントが入る大きさの「身蓋式」の箱(身のみ)を厚紙で作ります。これが本の厚みと中をくり抜いた部分になります。
- 表紙を作る:
・本の表紙、背表紙、裏表紙となる大きさの厚紙を3枚用意します。(例:表紙/裏表紙=15cm×10cm、背表紙=15cm×4cm)
・大きい画用紙の上に、[表紙] - [3mmの隙間] - [背表紙] - [3mmの隙間] - [裏表紙]の順で厚紙を並べて貼ります。この隙間が本を閉じるための溝になります。
・画用紙の四方を、厚紙を包むように内側に折り込んで貼り付け、本の表紙を完成させます。 - 合体させる:
・最初に作った箱部分の底面を、完成した表紙の裏表紙側の内側に強力な両面テープでしっかりと貼り付けます。
・表紙側にリボンを貼り付けておくと、本を閉じて結ぶことができ、より本物らしくなります。 - デコレーション:表紙にタイトルをつけたり、アンティークなシールを貼ったりして、世界に一冊だけの本の完成です。
- ワンポイントアドバイス:背表紙部分に、木工用ボンドで麻ひもなどを数本貼り付けてから画用紙を貼ると、背表紙の凹凸が再現でき、よりリアルな仕上がりになります。
【アレンジ編】100均グッズでセンスが光る!デコレーションアイデア集
箱が作れたら、最後の仕上げ、デコレーションを楽しみましょう。
100均には、あなたのボックスを格上げしてくれるアイテムがたくさんあります。
より本格的で複雑なペーパークラフトに挑戦してみたい方は、キヤノン株式会社が提供する無料素材サイト「Canon Creative Park」なども、たくさんのアイデアがあり参考になります。
4-1. センスが光る色の組み合わせ方
何色を使えばいいか迷ったら、以下の組み合わせを試してみてはいかがでしょうか。
- 同系色でまとめる:ネイビーの箱に水色のリボンなど、同じ色味で濃淡をつけると、上品で落ち着いた印象に仕上がります。
- 補色を使う:黄色の箱に紫のリボンなど、色相環で反対に位置する色(補色)を組み合わせると、お互いの色を引き立て合い、鮮やかでインパクトのある仕上がりになります。
- 3色ルールを意識する:メインカラー(70%)、サブカラー(25%)、アクセントカラー(5%)の3色に絞ると、バランス良くまとまりやすいと言われています。白や黒、ゴールド、シルバーを上手に使うのがポイントです。
4-2. 2025年トレンド!ホログラム&箔押し風アレンジ
最近の100均では、ホログラムシートや箔(はく)押しのデザインペーパー、シールが充実しています。これらを取り入れるだけで、一気にトレンド感のある仕上がりになります。箱の一部にラインとして使ったり、無地の箱にワンポイントでシールを貼ったりするだけで、光を受けてキラキラと輝き、特別感がアップします。
4-3. 100均でできる!シーリングスタンプ風
本物のシーリングスタンプ(封蝋(ふうろう))は道具が必要ですが、100均のグルーガンとスタンプでそれらしく見せることができます。
クッキングシートの上に、好きな色のグルースティック(茶色や赤がおすすめ)を丸く出し、乾く前にスタンプ(イニシャルなど)を押し付けます。
冷めて固まったら、両面テープで箱に貼り付ければ、一気に高級感がアップします。
4-4. ヴィンテージ風加工で差をつける
シンプルなクラフト紙の箱に、ひと手間加えてアンティークな雰囲気を出すのも素敵です。
インスタントコーヒーを濃いめに溶かした液体を、ティッシュや筆で紙のフチにポンポンと叩くように塗り、乾かすと、古紙のようなシミができて味が出ます。箱の角を紙やすりで少し削るのも効果的です。
【お悩み解決Q&A】プレゼントボックス作りでよくある質問
最後に、プレゼントボックス作りで多くの人がつまずきがちなポイントや疑問にお答えします。
- Q1. 強度が心配なときはどうすればいい?
- A1. いくつか方法があります。まず、厚手の画用紙やボール紙を使うのが最も簡単で効果的です。また、箱の底面だけ、同じサイズの画用紙をもう1枚切り出して内側に貼り「底を二重にする」だけでも強度はかなりアップします。少し重いものを入れる場合は、この方法を試してみてください。
- Q2. うまく組み立てられない…きれいに作るコツは?
- A2. 焦りは禁物です。もし歪んでしまうなら、もう一度「正確な採寸」と「しっかりしたスジ入れ」という基本に立ち返ってみましょう。特にスジ入れが不十分だと、思った通りに折れずにズレが生じがちです。また、接着剤が乾く前に次の工程に進むと形が崩れやすいので、特にボンドを使った場合は、しっかりと乾かす時間を取ることも重要です。
- Q3. 大きいサイズのプレゼントボックスを作りたい場合は?
- A3. 100均で手に入る画用紙のサイズには限りがあります。それ以上の大きさの箱を作りたい場合は、画用紙を貼り合わせて大きな1枚の紙にする必要があります。貼り合わせる際は、裏側から同じ色の画用紙を短冊状に切って、つなぎ目にしっかりと貼り付けましょう。このとき、つなぎ目が箱の底面に来るように展開図を配置すると、完成時に目立ちにくくなります。
- Q4. 手作りのお菓子を直接入れても大丈夫?
- A4. それは避けるべきです。100均で販売されている画用紙などは、食品包装としての安全基準を満たしていない可能性があります。衛生上の観点から、クッキーやチョコレートなどの食品は、必ず100均などで手に入るワックスペーパーや可愛い柄のアルミホイル、食品対応のOPP袋などで一度個包装してから箱に入れるようにしてください。その方が見た目もおしゃれになり、安全にプレゼントできます。
- Q5. 時間がないけど手作り感を出したい!時短テクニックは?
- A5. もちろんあります!一番の時短テクニックは、100均で売っている無地の既製ボックスを購入し、デコレーションに専念することです。これなら箱を作る手間が省け、リボンやシール、メッセージでオリジナリティを出すことに集中できます。また、一から作る場合でも、本記事で紹介した「ピローボックス」のように、比較的工程が少ないデザインを選ぶのも良い方法です。
100均で始めるプレゼントボックス作りで、想いを形にしよう
今回は、100円ショップの材料を活用して作るプレゼントボックスの作り方を、基本から応用、アレンジまで幅広くご紹介しました。
一見難しそうに感じるかもしれませんが、丁寧な採寸とスジ入れという基本的なポイントさえ押さえれば、手作りに慣れていない方でも、驚くほどきれいな箱を作ることができます。
既製品にはない温かみと、贈る相手に合わせて自由にデザインできるオリジナリティこそ、手作りプレゼントボックスの最大の魅力です。
この記事でご紹介した作り方や寸法は、あくまで一つの土台です。
ぜひ、あなたのアイデアを加えて、色を変えたり、形をアレンジしたり、デコレーションにこだわったりして、世界に一つだけの特別なプレゼントボックスを完成させてください。
大切な人を想いながら、手を動かす時間。
その時間こそが、最高の贈り物になるはずです。
まずは一番簡単なキャラメル箱から、挑戦してみませんか?
あなたの心のこもったボックスが、プレゼントをさらに輝かせ、忘れられない瞬間を演出してくれることを願っています。
