どんど焼きでプラスチック禁止はなぜ?燃やせるもの・ダメな完全分別ガイドと処分のマナー【2026年版】

   

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松の内も明け、いよいよ小正月(一月十五日)に行われる伝統行事「どんど焼き」のシーズンが到来しました。

地域の掲示板や回覧板、あるいは神社の案内で、「どんど焼き プラスチック 禁止」という、強い口調の注意書きを目にして、ドキッとした方も多いのではないでしょうか。

「昔はしめ縄を袋ごと豪快に燃やしていた記憶があるけれど、今はダメなの?」
「飾りに付いている扇や、プラスチックでできたミカンはどう処分すればいい?」
「針金を外すのが面倒くさいけれど、そのまま出してもバレないのでは?」

そんな疑問や不安を抱えたまま当日を迎えると、受付で回収を拒否されて持ち帰りを余儀なくされたり、最悪の場合、有毒ガスや黒煙を発生させて地域のトラブルメーカーになってしまったりする可能性があります。

伝統行事であるどんど焼き(地域によっては左義長、さいの神、鬼火焚きなどと呼ばれます)は、今や「何でも燃やせるイベント」ではありません。

近年、環境意識の高まりと、ダイオキシン類対策や廃棄物処理法に基づく指導の徹底により、そのルールは年々厳格化しています。

特に2026年の現在は、多くの自治体で環境保全条例やガイドラインに基づき、プラスチック製品の混入に対して非常に厳しい目が向けられています。

この記事では、なぜ今これほどまでに「プラスチック禁止」が叫ばれているのか、その背景にある環境問題や法的リスクを深く掘り下げるとともに、具体的に「何を燃やしてよくて、何がダメなのか」を徹底的に解説します。

さらに、正月飾りのアイテム別・完全解体マニュアルもご用意しました。

正しい分別ルールをマスターして、神様にも、地域の人にも、そして環境にも優しい形で、気持ちよく一年の無病息災を祈りましょう。

これが、令和の時代における「新しい伝統の守り方」です。

そもそも「どんど焼き」とは?歴史と本来の意味を知る

ルールの話に入る前に、まずは「どんど焼き」という行事の本来の意味を理解しておきましょう。

意味を知ることで、なぜ「プラスチックを燃やしてはいけないのか」という理由が、単なる規則としてではなく、心情的にも深く理解できるようになるからです。

小正月の火祭りとしての起源と諸説

どんど焼きは、主にお正月(大正月)が終わった後の小正月(一月十五日頃)に行われる火祭りです。

その起源については諸説ありますが、平安時代の宮中行事である「三毬杖(さぎちょう)」に由来するという説が広く知られています。

三毬杖とは、青竹を束ねて扇などを結びつけ、陰陽師(おんみょうじ)が謡いはやしながら焼いた儀式のことです。

一方で、それ以前から存在した土着の火祭り信仰が結びついたという民俗学的な見解もあり、正確な起源は一つに定まっていません。

いずれにせよ、江戸時代以降には庶民の間で地域コミュニティの結束を固める重要な行事として定着しました。

正月に各家庭に訪れていた歳神様(としがみさま)を、お焚き上げの煙に乗せて空へお見送りするという「神送り」の意味合いが強くあります。

全国各地で異なる呼び名と共通する祈り

「どんど焼き」という名称は、火が燃える「尊い(とうとい・とおとい)」様子や、「どんどんと燃える」音、あるいは「どんどや」という囃子言葉に由来すると言われていますが、地域によって呼び名は驚くほど多様です。

  • 左義長(さぎちょう):北陸、近畿、東海地方などで多く使われる、由緒ある名称。
  • さいの神(さいのかみ)、道祖神祭:甲信越、南東北地方など。村の境界を守る神様と結びついた呼び方。
  • 鬼火焚き(おにびたき)、鬼火:九州地方など。災厄(鬼)を焼き払うという意味が込められています。
  • とんど焼き、とんど:関西、中国地方など。
  • 三九郎(さんくろう):長野県松本地方特有の呼び名。

名称は違っても、「お正月の飾り物や書き初めなどを持ち寄って焼き、その火にあたったり、餅や団子を焼いて食べたりすることで、その一年の無病息災・五穀豊穣を祈る」という目的は全国共通です。

なぜ「火」なのか?浄化と送る意味

古来、日本において「火」は不浄なものを清める力(浄化)を持つと考えられてきました。

お正月の間に神様が宿っていた松飾りやしめ縄は、そのままゴミとして捨てるには忍びないものです。

そこで、浄化の力を持つ聖なる火でお焚き上げをすることで、感謝の気持ちとともに天にお返しするというのが、どんど焼きの精神的な核心です。

この「聖なる火」という観点からも、石油化学製品であるプラスチックや、有毒ガスを出すビニールをくべることは、神事の場を汚す行為として忌避されるようになっています。

民俗学的にも、自然物(植物)を燃やすことで自然のサイクルに還すという意味合いが強く、人工物を燃やすことはその理に反すると考えられます。

なぜ近年はここまで厳しい?「プラスチック禁止」の真実

「昔はタイヤも燃やしていた」「よく爆竹を投げ込んでいた」という話をご年配の方から聞くことがあるかもしれません。

しかし、現在はそのような行為は完全にNGです。

なぜここまで厳しくなったのか、その背景には「環境」「法律」「社会」の3つの大きな理由があります。

1. 環境問題と健康被害:ダイオキシン類のリスク

最大の理由は、プラスチックを低温で燃焼させることで発生する有害物質、特にダイオキシン類の問題です。

ダイオキシン類は、塩素を含む物質(塩化ビニルなどのプラスチック)が、比較的低い温度(約300度から500度程度)で不完全燃焼した際に発生しやすいという特性があります。

健康への悪影響(発がん性や生殖機能への影響など)が懸念されており、環境省も対策を推進しています。

ごみ焼却施設のような専門の設備であれば、800度以上の高温で完全燃焼させ、排ガス処理装置を通すことでダイオキシンの発生を抑制できます。

しかし、どんど焼きは屋外で行う「野焼き」です。

風の影響を受けやすく、温度管理もできません。この状態でプラスチック製品を燃やすことは、ダイオキシン類を発生させるリスクを高めることになり、参加者、特に体の小さな子供たちの健康を脅かす可能性があるのです。

参考:ダイオキシン類対策(環境省)

2. 法律上の「野焼き禁止」とその例外規定の解釈

日本には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(通称:廃棄物処理法)」という法律があり、第十六条の二で「何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない」と、野焼きを原則禁止しています。

ただし、同法施行令第十四条には例外規定があり、「風俗慣習上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却」として、どんど焼きは一般的に認められています。

しかし、ここが非常に重要なポイントですが、「例外だから何を燃やしても良い」わけではありません

【正しい解釈】
どんど焼きは例外として認められているが、それは「行事に必要不可欠なもの(しめ縄、松、わら等)」に限られると解釈するのが一般的です。プラスチックや家庭ごみなどの「不要な廃棄物」を一緒に燃やす行為は、例外の範疇を超え、不法投棄・不法焼却とみなされる恐れがあります。

また、自治体によっては独自の条例でさらに厳しく制限している場合もあります。

「例外規定があるから大丈夫」と自己判断せず、必ず地域のルールに従う必要があります。

3. 近隣トラブルの増加と行事存続の危機

現代の住宅事情も大きく関係しています。

かつては農村部の広い敷地で行われていたどんど焼きも、現在は住宅密集地に近い公園や河川敷で行われることが多くなりました。

プラスチックが燃えると、特有の鼻を刺すような刺激臭や、真っ黒い煤(すす)を含んだ煙が発生します。

これが近隣の住宅に流れ込み、「洗濯物が汚れた」「臭くて窓が開けられない」「喘息の発作が出そうだ」といった苦情が役所や警察に寄せられるケースが増加しています。

実際、こうした住民トラブルや環境配慮の観点から、長年続いてきたどんど焼きが廃止や縮小に追い込まれた地域も存在します。

「自分たちの伝統行事」を守るためには、地域住民全体への配慮、つまり「有害な煙を出さないための徹底分別」が、行事存続のための絶対条件となっているのです。

【完全網羅】燃やしていいもの・ダメなもの詳細リスト

それでは、具体的に何を燃やしてよくて、何がダメなのかを見ていきましょう。

一般的な自治体や神社のルールに基づき、OKリストとNGリストを作成しました。

地域差はありますが、この基準を守っていれば、まずマナー違反になることはありません。

燃やしても大丈夫な「OKリスト」

基本原則は「自然に還る素材(植物由来)」かつ「神事に関連するもの」です。

  • 松・竹・梅:門松や正月飾りの土台となっている植物。
  • わら(稲藁):しめ縄の本体、注連飾り(しめかざり)。
  • 紙類(和紙・半紙):書き初め、紙製の垂れ(ギザギザした紙)、古いお札、お守り(中身も紙や木の場合)。
  • 木製品:破魔矢の軸(木製)、絵馬、木製のだるま(地域による)。

絶対に燃やしてはいけない「NGリスト」

以下のものは、有害物質の発生、燃え残り、危険防止の観点から厳禁です。

  • プラスチック製品全般
    • 「寿」「迎春」などの文字が入った扇の骨組み(多くはプラ製)。
    • 海老、鯛、小判などのイミテーション飾り。
    • 水引の一部(キラキラしたフィルムが巻かれたもの)。
    • 橙(だいだい・みかん)の模造品。
  • ビニール・化学繊維
    • 正月飾りが包まれていた透明フィルム、パッケージ。
    • 持参時に使ったレジ袋。
    • ナイロン製やポリエステル製の紐・ロープ。
    • お守りにかかっている透明なビニールカバー。
  • 金属類
    • しめ縄を束ねている針金、ワイヤー。
    • ホッチキスの針、ステープラーの針。
    • 鈴、金属製の金具。
  • その他家庭ごみ・危険物
    • 食品トレー、弁当の空き箱。
    • 花火、爆竹、スプレー缶(爆発の危険あり)。
    • ガラス製品、陶器(燃え残って怪我の元になる)。

判断に迷う「グレーゾーン」の対処法

地域や神社によって判断が分かれるアイテムについても解説します。

Q. 餅(鏡餅)や本物のみかんは?

A. 基本的に持ち込まないのが無難です。
「燃やして食べる」地域もありますが、水分を多く含む食品は燃えにくく、火勢を弱めたり、不完全燃焼の原因になったりします。また、カラスや野良猫を寄せ付ける原因にもなります。アルミホイルに包んで焼くイベントがある場合を除き、食品は家庭で美味しくいただきましょう。

Q. 写真やプリクラは?

A. 燃やせません。
心霊写真などを供養したい気持ちはわかりますが、現在の写真は印画紙に薬品が使われていたり、プラスチックラミネートされていたりするため、有害ガス発生の原因になります。写真供養を受け付けている神社やお寺に相談しましょう。

Q. だるま(達磨)は?

A. 素材と地域によります。
昔ながらの紙と土でできた「張り子」のだるまはOKとされることが多いですが、底部に重りとして粘土や金属が入っている場合や、塗料の種類によってはNGとされることがあります。また、「目が潰れる」として火に入れるのを忌避する地域もあります。必ず主催者に確認してください。

写真がなくても分かる!種類別・正月飾りの正しい解体&分別マニュアル

「分解するのが難しそう」「神様のものを壊していいのか」と躊躇する方のために、具体的な解体手順を解説します。

事前の分別こそが、現代における「清め」の儀式だと捉えましょう。

準備する道具

怪我を防ぎ、効率よく進めるために以下の道具を用意しましょう。

  • 新聞紙:汚れ防止、および最後に細かいゴミをまとめるために敷きます。
  • 軍手:わらや針金で手を切らないよう着用します。
  • ハサミ:紙や紐を切るのに使います。
  • ラジオペンチ(またはニッパー):針金や硬いプラスチックを切断・引き抜くのに必須です。100円ショップのもので十分です。
  • :作業前のお清めに使います。

【実践1】しめ縄・しめ飾り(玄関用)

  1. お清め:新聞紙の上に飾りを置き、塩をぱらりと振って一礼します。「一年間ありがとうございました」と心の中で唱えましょう。
  2. 裏側チェック:飾りを裏返すと、多くの箇所が細い針金や、グルーガン(熱で溶かす接着剤)で固定されているのがわかります。
  3. 装飾品の取り外し
    • 「扇」:多くはプラスチックの骨組みです。根元をペンチでねじって引き抜くか、接着部分を剥がします。
    • 「海老・鯛・昆布」:紙製に見えても内部に発泡スチロールが入っていたり、表面がビニールコーティングされていたりします。これらも取り外します。
    • 「水引」:紙製の水引はOKですが、キラキラした金銀のフィルムが巻かれているものは、燃えにくいゴミとして分別するのが丁寧です。また、水引を縛っている細いワイヤーも必ず切断して除去します。
    • 「紙垂(しで)」:白いギザギザの紙です。これは燃やせるので、わら本体と一緒に残します。
  4. 本体の分解:わらを束ねている太い針金が裏や内部に隠れています。ペンチで切断し、抜き取ります。
  5. 完了:手元には「わら」と「紙垂」だけが残ります。これがどんど焼きに持って行ける状態です。

【実践2】門松(マンション用・簡易版)

最近多い、小さな籠に入った卓上門松や、プラスチック製の鉢に入った門松の処分方法です。

  1. 引き抜き:松の枝、竹、梅(造花が多い)を土台から引き抜きます。
  2. 素材の選別
    • 「松」:本物の植物ならOK。
    • 「竹」:本物の竹ならOK。プラスチック製の模造品ならNG。
    • 「梅・南天」:多くはプラスチックや発泡スチロールの玉にワイヤーを通した造花です。これはNG。
    • 「土台」:吸水スポンジ(オアシス)や発泡スチロールに挿してある場合、これらは全てプラスチックごみです。
    • 「容器」:藁(わら)を巻いたプラスチック容器の場合、藁だけ剥がしてどんど焼きへ、容器はプラごみへ。
  3. 完了:本物の松や竹のみを束ねて持参します。

【実践3】破魔矢(はまや)・熊手(くまで)

  1. 破魔矢:軸は木製ですが、先端の矢尻や羽の部分にプラスチックが使われていることがあります。また、絵馬を下げるための紐が化学繊維の場合もあります。これらは取り外し、木製の軸と紙の絵馬部分だけにします。鈴が付いている場合は、金属なので必ず外します。
  2. 熊手:おかめのお面や小判など、飾りの多くがプラスチックや金属です。これらをペンチで外し、竹の本体だけにします。飾りが多すぎて分解できない場合は、神社に相談するか、無理にどんど焼きに出さず、塩で清めて家庭ごみとして出す方が賢明です。

取り外したゴミ(プラスチック・金属)はどう捨てる?

「神様が宿っていた飾りを、生ゴミと一緒にしていいの?」と罪悪感を持つ方もいるでしょう。

ここでは、心情的に安心できる処分のマナーを紹介します。

自治体ごみの区分に従う

取り外したプラスチック、金属、ビニールは、物理的には単なる「廃棄物」です。

お住まいの自治体の分別ルール(燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチック資源など)に厳密に従って出してください。

罪悪感を消す「お清め」の手順

そのままゴミ箱に捨てるのが忍びない場合は、以下の手順を踏むと心が安らぎます。

  1. 白い紙に包む:半紙やコピー用紙、あるいは白いティッシュペーパーでも構いません。ゴミ袋に直接触れないように包みます。
  2. 塩で清める:包みの中に、指先でつまんだ塩を少し入れます(左、右、左の順にかけるとより丁寧です)。
  3. 感謝を伝える:ゴミ袋に入れる直前に、「一年間守っていただき、ありがとうございました」と声に出すか、心の中で念じます。
  4. 他のゴミとは分ける(推奨):可能であれば、生ゴミなどで汚れた袋とは別の、新しいゴミ袋に入れて出すと、より敬意を表せます。

神道において重要なのは「清浄」であることと「感謝」の心です。

形にこだわるあまり不法投棄や不適切な焼却をするよりも、正しいルールで処分する方が、現代における正しい信仰の姿と言えるでしょう。

知らなかったでは済まされない!違反時のリスクとマナー

「少しぐらい混ざっていてもバレないだろう」という安易な考えは禁物です。

現場では以下のような対応やリスクが待ち受けています。

現場で突き返される恥ずかしさ

多くのどんど焼き会場では、消防団員、町内会役員、神社の関係者が、持ち込み物のチェック(検品)を行っています。

受付で袋の中身を確認され、プラスチックが入っていると、その場での分別を求められるか、「これは受け取れません」と持ち帰りを指示されます。

大勢の近所の人たちが並んでいる前で、ゴミの分別をやり直す姿を見られるのは非常に恥ずかしいものです。

また、無理に置いていこうとすれば、トラブルの原因になります。

消防・警察への通報リスク

もし、あなたの持ち込んだプラスチックゴミが原因で黒煙が上がり、近隣住民から「火事だ!」と通報された場合、消防車が出動する騒ぎになります。

原因が特定の持ち込み物であると特定されれば、厳重注意を受けるだけでなく、損害賠償を求められる可能性もゼロではありません。

さらに、事業所(会社や商店)で使用した正月飾りやだるまを、大量にどんど焼きに持ち込む行為は、「産業廃棄物の不法処理」とみなされることがあり、廃棄物処理法違反で警察の捜査対象になるリスクすらあります。

よくある質問(FAQ)

最後に、どんど焼きに関するよくある疑問にお答えします。

Q. 雨や雪の日はどうなりますか?

A. 延期か中止、または「回収のみ」になります。
小雨程度なら決行することもありますが、荒天の場合は翌週に延期するか、火はつけずに回収だけ行い、後日関係者だけで焼却(または処理業者へ委託)するパターンが多いです。判断は地域によって大きく異なるため、当日の朝、自治体のホームページや神社のSNS、現地の掲示板を確認しましょう。

Q. 仕事で当日行けない場合はどうすれば?

A. 事前回収を利用するか、神社に納めましょう。
多くの地域では、当日の数日前から「事前回収ボックス」を設置しています。また、どんど焼きの日に限らず、神社では「古神札納所(こしんさつおさめじょ)」を常設しているところが多いので、そちらに納めることも可能です(ただし、ここでも分別は必須です)。

Q. 燃え残った灰は持ち帰るべき?

A. 地域によりますが、ご利益があります。
どんど焼きの灰は、家の周囲に撒くと魔除けになる、畑に撒くと虫除けや肥料になると言われています。持ち帰り自由としている地域も多いので、アルミ缶や燃えない容器を持参すると良いでしょう。ただし、熱いまま持ち帰るのは火災の原因になるので、完全に消火したものを持ち帰ってください。

Q. 煙を浴びるとご利益があるって本当?

A. 民間信仰として伝えられています。
どんど焼きの火にあたり、煙を浴びることで、一年間健康でいられる、若返るといった言い伝えが各地に残っています。ただし、化学繊維の服(ダウンジャケットなど)は火の粉で穴が空きやすいので、服装には十分注意してください。また、プラスチックが燃えている黒い煙は有害ですので、浴びないように注意が必要です。

これからのどんど焼きとSDGs

環境問題への意識が高まる中、どんど焼きの形も進化しています。

最近では、最初からプラスチックを一切使わない「環境配慮型(SDGs対応)の正月飾り」の需要が高まっています。

水引も紙製、接着剤も植物由来、飾りも木や紙のみで作られており、「そのままどんど焼きに出せる」ことを考慮した商品です。

無印良品や一部の雑貨店、オンラインショップなどでこうした「燃やせる飾り」の取り扱いが見られるようになってきました。

来年のお正月準備の際は、デザインだけでなく、「処分のしやすさ」「環境への配慮」を基準に飾りを選んでみてはいかがでしょうか。

ルールを守って気持ちよく新年をスタートしよう

どんど焼きにおける「プラスチック禁止」は、決して意地悪で言っているわけではありません。

子供たちの健康を守り、近隣トラブルを防ぎ、そして何より神聖な行事を未来へつなぐために不可欠なルールなのです。

今回の重要ポイントまとめ:

  • プラスチックの焼却はダイオキシン類発生のリスクがあり、法律や条例で厳しく制限されている。
  • 燃やしていいのは「自然素材(わら、木、紙)」のみと考えるのが基本。
  • プラスチック製の飾り、針金、ビニールは事前に自宅で分別する。
  • 取り外したゴミは塩で清めてから家庭ごみへ。
  • 不明な点(だるま、餅など)は必ず地域の主催者に確認する。

分別作業には少し手間がかかりますが、一つ一つの飾りを外しながら、「この一年も無事に過ごせました」「今年も良い年になりますように」と祈りを込める時間だと捉えてみてください。

正しいマナーで参加したどんど焼きの火は、きっとあなたの心も温かく清めてくれるはずです。

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