英語の比較級 more と er の使い分け - もう迷わない!例文・練習問題で徹底解説【完全ガイド】
2025/05/12
イントロダクション:比較級 more と er の使い分け、もう迷わない!
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英語を勉強していると、「AはBより大きい」とか「彼女は彼より速く走る」といった比較表現を使う場面がたくさんありますよね。
でも、"bigger" のように -er をつける時と、"more beautiful" のように more をつける時があって、「あれ、どっちだっけ?」と迷ってしまうことはありませんか?
形容詞や副詞によっては、この比較級の more と er の使い分けがややこしく感じられるかもしれません。
ご安心ください!この記事を読めば、英語の比較級における more と -er の使い分けの基本ルールから、ちょっと注意が必要な例外、さらには間違いやすいポイントや関連表現まで、すべてスッキリ理解できます。
具体的な単語の例や、理解を深めるための練習問題も用意しました。
この記事を最後まで読み終える頃には、あなたは自信を持って比較級を使いこなし、英語表現の幅をぐっと広げることができるでしょう。
さあ、一緒に比較級 more と er の使い分けをマスターしましょう!
そもそも比較級とは?
比較級というのは、文字通り2つのもの(人、物、事柄など)を比べて、「どちらがより~か」を表す形のことです。「A is taller than B.(AはBより背が高い)」や「This book is more interesting than that one.(この本はあの本より面白い)」のように使います。
英語では、形容詞や副詞の形を少し変えることで、この「より~」という意味を表します。その変化のさせ方が、主に単語の語尾に -er をつける方法と、単語の前に more を置く方法の2種類あるため、多くの学習者が「いつ、どっちを使えばいいの?」と疑問に思うわけです。これから、その使い分けのルールを詳しく見ていきましょう。
比較級 more と er の使い分け:基本ルール徹底解説
比較級で more を使うか、-er をつけるかの基本的なルールは、実は単語の「音節」の数によって決まります。少しだけ文法用語が出てきますが、ポイントを押さえれば難しくないので安心してくださいね。
3-1. 使い分けの鍵は「音節」
まず、「音節」とは何かを簡単に説明します。音節は、簡単に言うと「発音するときの音の区切り(まとまり)」のことです。多くの場合、母音(a, i, u, e, o の音)の数で数えることができます。
- 例: "big" → 母音の音 /ɪ/ が1つ → 1音節
- 例: "hap-py" → 母音の音 /æ/ と /i/ が2つ → 2音節
- 例: "beau-ti-ful" → 母音の音 /juː/, /ɪ/, /ə/ が3つ → 3音節
※正確な音節の区切りや数は、辞書で確認するのが確実です。多くのオンライン辞書では、単語の横に音節で区切った表記(例: beau・ti・ful)が載っています。
信頼できる辞書サイト、例えばCambridge Dictionaryなどで確認する習慣をつけると良いでしょう。これが比較級 more er 使い分けの第一歩です。
3-2.【ルール1】1音節の単語:原則「-er」をつける
発音したときに母音の音が1つしかない、短い単語(1音節の形容詞・副詞)は、基本的に語尾に -er をつけて比較級を作ります。これが最もシンプルなルールです。
- tall (高い) → taller
- fast (速い、速く) → faster
- long (長い) → longer
- small (小さい) → smaller
- high (高い) → higher
- old (古い、年取った) → older
<スペルの注意点>
- 語尾が「e」で終わる場合: -r だけをつけます。 (例: large → larger, wide → wider, nice → nicer)
- 語尾が「短母音 + 子音字」で終わる場合: 最後の子音字を重ねて -er をつけます。 (例: big → bigger, hot → hotter, thin → thinner, sad → sadder)
例文:
- My brother is taller than me. (私の兄は私より背が高い。)
- This car is faster than that one. (この車はあの車より速い。)
- The Nile River is longer than the Amazon River. (ナイル川はアマゾン川より長い。)
- Your bag is smaller than mine. (あなたのカバンは私のより小さい。)
- He got a higher score than I did. (彼は私より高い点を取った。)
- My grandmother is older than my grandfather. (私の祖母は祖父より年上だ。)
- This room is larger than the kitchen. (この部屋は台所より広い。)
- Today is hotter than yesterday. (今日は昨日より暑い。)
このように、短い1音節の単語は -er をつける、と覚えておきましょう。
3-3.【ルール2】2音節の単語:迷いやすいポイント!
2音節の形容詞・副詞の比較級は、少しルールが分かれます。ここが比較級 more と er の使い分けで一番迷いやすく、注意が必要な点です。
原則1: 語尾が「-y」で終わる場合 → yをiに変えて「-er」
2音節の単語でも、語尾が -y で終わる場合は、y を i に変えて -er をつけます。これは比較的覚えやすいルールです。
- happy (幸せな) → happier
- easy (簡単な) → easier
- busy (忙しい) → busier
- pretty (きれいな、かなり) → prettier
- heavy (重い) → heavier
- early (早い、早く) → earlier (副詞の場合も同様)
例文:
- She looks happier today. (彼女は今日、より幸せそうだ。)
- This question is easier than the last one. (この問題は前の問題より簡単だ。)
- He is always busier than his colleagues. (彼はいつも同僚より忙しい。)
- This flower is prettier than that one. (この花はあの花よりきれいだ。)
- My suitcase is heavier than yours. (私のスーツケースはあなたのより重い。)
- I woke up earlier than usual this morning. (今朝はいつもより早く起きた。)
2音節でも、-yで終われば -ier になると覚えておきましょう。
原則2: それ以外の2音節 → 基本的に「more」
語尾が -y 以外で終わる多くの2音節の形容詞・副詞は、単語の前に more を置いて比較級を作ります。
- famous (有名な) → more famous
- careful (注意深い) → more careful
- modern (現代的な) → more modern
- honest (正直な) → more honest
- useful (役に立つ) → more useful
- boring (退屈な) → more boring
特に、以下のような接尾辞(単語の終わりにつく部分)を持つ2音節の形容詞は、通常 more を使います。これらの接尾辞が目印になります。
- -ful: careful, useful, helpful, peaceful
- -less: careless, useless, homeless, hopeless
- -ing: boring, surprising, tiring, amazing
- -ed: tired, worried, excited, pleased
- -ous: famous, nervous, cautious, jealous
- -able/-ible: stable, usable, sensible, flexible
- -ive: active, passive, native, effective
- -ish: foolish, selfish, childish
- -ic: basic, classic, tragic
- -al: normal, formal, vital
例文:
- He is more famous than his brother. (彼は兄より有名だ。)
- Please be more careful next time. (次はもっと注意してください。)
- This design is more modern than the old one. (このデザインは古いのより現代的だ。)
- It's important to be more honest with yourself. (自分自身にもっと正直になることが重要だ。)
- This tool is more useful than I thought. (この道具は思ったより役に立つ。)
- The movie was more boring than the book. (その映画は本より退屈だった。)
-y以外で終わる2音節の単語は、more を使うことが多いと覚えておくと良いでしょう。
例外/注意点: 2音節でも「-er」を使うことがある単語
ここが少し厄介な点ですが、2音節の単語の中には、-y で終わらなくても -er をつける方が一般的、あるいは more も -er も使われるものがあります。どちらを使うかは、単語や文脈、話者の好み(イギリス英語かアメリカ英語かなど)によっても変わることがあります。
-er をつけることが多い、または両方使われる例:
- simple (単純な) → simpler / more simple (どちらもよく使われる)
- quiet (静かな) → quieter / more quiet (どちらもよく使われる)
- clever (賢い) → cleverer / more clever (cleverer が伝統的だが、more clever も増えている)
- narrow (狭い) → narrower / more narrow (narrower が一般的)
- gentle (穏やかな) → gentler / more gentle (gentler が一般的)
- common (一般的な) → commoner / more common (more common の方が現代ではより一般的)
- polite (礼儀正しい) → politer / more polite (どちらも使われる)
- stupid (愚かな) → stupider / more stupid (どちらも使われるが、砕けた表現では stupider も)
どちらを使うか迷った場合は、more を使う方が無難な場合が多いですが、辞書で確認したり、ネイティブスピーカーがどのように使っているかを観察したりするのが最も確実です。特に、書く際にはより一般的な形を選ぶのが良いでしょう。
例文:
- This explanation is simpler / more simple than the previous one. (この説明は前のものより単純だ。)
- Could you be a little quieter / more quiet? (もう少し静かにしていただけますか?)
- She is cleverer / more clever than her classmates. (彼女はクラスメートより賢い。)
2音節の単語は、-y終わり以外は more が基本、ただし一部 -er や両方OKのものもある、と少し複雑ですが、慣れていきましょう。
3-4.【ルール3】3音節以上の単語:原則「more」をつける
3音節以上の長い形容詞・副詞は、ほぼ例外なく単語の前に more を置いて比較級を作ります。これは非常に分かりやすいルールですね。迷う必要はほとんどありません。
- beautiful (美しい) → more beautiful
- important (重要な) → more important
- expensive (高価な) → more expensive
- difficult (難しい) → more difficult
- interesting (面白い) → more interesting
- comfortable (快適な) → more comfortable
- dangerous (危険な) → more dangerous
- delicious (おいしい) → more delicious
- intelligent (知的な) → more intelligent
- popular (人気のある) → more popular
例文:
- This painting is more beautiful than that one. (この絵はあの絵より美しい。)
- Health is more important than money. (健康はお金より重要だ。)
- This watch is more expensive than I expected. (この時計は私が予想したより高価だ。)
- Solving this puzzle is more difficult than it looks. (このパズルを解くのは見た目より難しい。)
- I think history is more interesting than mathematics. (私は歴史は数学より面白いと思う。)
- This sofa is more comfortable than the old one. (このソファは古いのより快適だ。)
- Driving in the snow is more dangerous than driving in the rain. (雪の中での運転は雨の中での運転より危険だ。)
- The cake she made was more delicious than the one from the store. (彼女が作ったケーキは店で買ったものより美味しかった。)
- Dolphins are considered more intelligent than most other animals. (イルカは他のほとんどの動物より知的だと考えられている。)
- This song is more popular among young people. (この歌は若者の間でより人気がある。)
長い単語(3音節以上)を見たら、比較級は more をつける、と判断してほぼ間違いありません。
【重要】比較級の不規則変化 - これだけは覚えよう!
英語には、上記の音節ルールに従わない不規則な変化をする比較級があります。これらは使用頻度が高い基本的な単語が多いので、ルールとしてではなく、個別にそのまま覚えてしまうのが一番効率的です。
- good (良い) / well (上手に、健康で) → better (より良い、より上手に)
- This plan is better than the previous one. (この計画は前のものより良い。)
- She speaks English better than I do. (彼女は私より上手に英語を話す。)
- I feel much better today. (今日はだいぶ気分が良い。)
- bad (悪い) / ill (病気で) → worse (より悪い)
- The traffic is worse than usual today. (今日はいつもより交通状況が悪い。)
- His condition became worse overnight. (彼の容態は一晩でより悪くなった。)
- far (遠い) → farther / further (より遠い、さらに進んだ)
- ※ farther は主に物理的な距離に使われます (米)。further は物理的距離にも比喩的な意味(さらなる、追加の)にも使われ、イギリス英語では距離にも further を使うことが多いです。現代英語では further の方が用途が広いと言えます。
- My house is farther/further from the station than yours. (私の家はあなたの家より駅から遠い。)
- We need to discuss this matter further. (私たちはこの件についてさらに議論する必要がある。)
- For further information, please visit our website. (さらなる情報は、私たちのウェブサイトをご覧ください。)
- little (少ない、小さい - 量) → less (より少ない)
- I have less money than him. (私は彼よりお金が少ない。)
- You should spend less time playing video games. (あなたはテレビゲームをする時間をより少なくすべきだ。)
- many (多い - 数) / much (多い - 量) → more (より多い)
- ※ many/much の比較級が、上で説明した「more + 形容詞/副詞」の more と同じ形なのがポイントです。文脈で判断します。
- There are more students in this class than in that one. (こちらのクラスはあちらのクラスより生徒が多い。)
- She earns more money than her husband. (彼女は夫より多くのお金を稼ぐ。)
- I need more time to finish this. (これを終えるのにもっと時間が必要です。)
- old (古い、年取った) → older / elder
- ※ older は人にも物にも使えます。elder は主に家族関係の年長者(兄、姉など)を指し、名詞的に使われることが多いです。また、elder は than と一緒に使うことは通常ありません。
- My brother is two years older than me. (私の兄は私より2歳年上だ。)
- This is the oldest building in the city. (これは最上級)
- He is my elder brother. (彼は私の兄です。) (※ He is elder than me. とは通常言わない)
これらの不規則変化は英語の基礎として非常に重要なので、例文ごと覚えて、自然に使えるように練習しましょう。
形容詞だけじゃない!副詞の比較級 more / -er 使い分け
比較級になるのは形容詞だけではありません。「どのように」動作をするかなどを説明する副詞も比較級になり、「より~く」「より~に」という意味を表します。副詞の比較級 more / -er 使い分けも、基本的には形容詞と考え方は似ています。
5-1. 語尾が「-ly」で終わる副詞 → 原則「more」
多くの副詞は、形容詞に -ly をつけて作られます(例: quick → quickly, careful → carefully)。このように -ly で終わる副詞の比較級は、音節数に関わらず、基本的に more を前につけます。
- quickly (速く) → more quickly
- carefully (注意深く) → more carefully
- slowly (ゆっくりと) → more slowly
- easily (簡単に) → more easily (※形容詞 easy は easier でしたが、副詞 easily は more easily です)
- beautifully (美しく) → more beautifully
- clearly (はっきりと) → more clearly
- frequently (頻繁に) → more frequently
例文:
- He finished the work more quickly than expected. (彼は予想より速く仕事を終えた。)
- Please drive more carefully at night. (夜はもっと注意深く運転してください。)
- Could you speak more slowly? (もっとゆっくり話していただけますか?)
- She solved the problem more easily than anyone else. (彼女は他の誰よりも簡単にその問題を解決した。)
- The orchestra played the piece more beautifully than ever before. (そのオーケストラは以前より美しくその曲を演奏した。)
- You need to explain it more clearly. (あなたはそれをもっとはっきりと説明する必要がある。)
- He visits his parents more frequently now. (彼は今、以前より頻繁に両親を訪ねる。)
-ly で終わる副詞は more をつける、と覚えておけば大丈夫です。
5-2. 形容詞と同じ形の副詞(短い単語) → 「-er」
形容詞と副詞が同じ形をしている短い単語(1音節が多い)は、「平叙副詞」とも呼ばれます。これらの副詞の比較級は、形容詞の時と同じように -er をつけて作ります。
- fast (速く) → faster
- hard (一生懸命に、激しく) → harder
- late (遅く) → later
- early (早く) → earlier (yをiに変えて-er)
- high (高く) → higher
- low (低く) → lower
- near (近くに) → nearer
- long (長く) → longer
例文:
- She can run faster than him. (彼女は彼より速く走れる。)
- You need to study harder if you want to pass the exam. (試験に合格したいなら、もっと一生懸命勉強する必要がある。)
- He arrived later than scheduled. (彼は予定より遅く到着した。)
- We finished the meeting earlier than planned. (私たちは計画より早く会議を終えた。)
- The bird flew higher and higher. (その鳥はどんどん高く飛んでいった。)
- Can you speak a little lower? (もう少し低い声で話せますか? - 副詞 low の比較級)
- Come nearer so I can see you. (もっと近くに来て、あなたが見えるように。)
- I can't stay any longer. (私はこれ以上長くはいられません。)
形が同じでも、文中で形容詞か副詞かを見分けることが大切ですね。
5-3. 副詞の不規則変化
形容詞と同じように、副詞にも不規則変化があります。これも重要なのでしっかり覚えましょう。形容詞の不規則変化と共通するものが多いです。
- well (上手に) → better (より上手に)
- He plays the piano better than his sister. (彼は姉[妹]より上手にピアノを弾く。)
- badly (ひどく、下手に) → worse (よりひどく、より下手に)
- She performed worse in the second half. (彼女は後半、より出来が悪かった。)
- far (遠くへ) → farther / further (より遠くへ)
- Can you throw the ball farther/further? (もっと遠くへボールを投げられますか?)
- little (少ししか~ない) → less (より少なく)
- I sleep less than I used to. (私は以前より睡眠時間が短い。)
- much (大いに、たくさん) → more (より大いに、よりたくさん)
- Thank you more than I can say. (言葉で言い表せないほど感謝しています。)
- We need to practice more. (私たちはもっと練習する必要がある。)
副詞の比較級も、基本は形容詞と同じルールですが、-ly副詞は more、平叙副詞は -er、そして不規則変化を覚える、と整理しておきましょう。
比較級 more / -er 使い分けの注意点とよくある間違い
比較級の more と -er の使い分けルールを学んできましたが、ここでいくつか注意点と、学習者が陥りやすい間違い、そして関連表現について確認しておきましょう。
- × more と -er を両方使ってしまう:
これは最も基本的な、そして非常によくある間違いです。「より」という意味を強調したい気持ちは分かりますが、more と -er はどちらか一方しか使いません。絶対に避けましょう。
- × He is more taller than his father.
- ○ He is taller than his father.
- × This is more cheaper than that.
- ○ This is cheaper than that.
- 比較対象を示す「than」を忘れる、または前置詞を間違える:
「AはBより~だ」と言う場合、比較対象のBの前には基本的に than を置きます。前置詞の of や from などと混同しないようにしましょう。
- × She is older from me.
- ○ She is older than me. (または than I am)
- × This car is better of that one.
- ○ This car is better than that one.
ただし、比較対象が文脈から明らかな場合は than 以下が省略されることもあります。(例: You should be more careful.)
- 2音節の単語の判断ミス:
前述の通り、2音節の単語は -er をつけるか more をつけるか迷いやすいです。特に、-y で終わらないものや、接尾辞がはっきりしないものは注意が必要です。迷ったら辞書で確認する癖をつけましょう。
- modern → ○ more modern (× moderner)
- famous → ○ more famous (× famouser)
- quiet → ○ quieter / more quiet (どちらも使われる)
- スペルミス:
-er をつける際のスペル変化(子音字を重ねる、yをiに変える)を間違えないように注意しましょう。特に書くときに気をつけたいポイントです。
- big → ○ bigger (× biger)
- hot → ○ hotter (× hoter)
- happy → ○ happier (× happyer)
- easy → ○ easier (× easyer)
- 比較級を強調する表現:
「ずっと大きい」「少しだけ速い」のように、比較の差を強調したい場合があります。比較級の前に much, far, a lot, significantly(差が大きい場合)や a little, a bit, slightly(差が小さい場合)などを置くことで表現できます。
- He is much taller than his brother. (彼は兄よりずっと背が高い。)
- This car is a lot more expensive than that one. (この車はあの車よりずっと値段が高い。)
- She is a little older than me. (彼女は私より少し年上だ。)
- The results were significantly better than expected. (結果は予想より著しく良かった。)
※ very は比較級を強調するのには使えません。(× very taller, × very more expensive)
これらの間違いやすいポイントや強調表現を意識して、より正確で自然な比較級表現を目指しましょう。
実践!比較級 more / -er 使い分け練習問題
さあ、ここまでの知識を総動員して、実際に比較級の形を作ってみましょう!カッコ内の単語を適切な比較級の形に変えてください。
- This box is (heavy) than that one.
- My sister is (young) than me.
- This book is (interesting) than the movie.
- Please speak (slowly).
- He is a (good) singer than his brother.
- The weather today is (bad) than yesterday.
- She arrived (early) than everyone else.
- This problem is (difficult) than I thought.
- Be (careful) when you cross the street.
- I need to work (hard).
- She speaks English (fluently) than before.
- This method is (simple) than the old one. (どちらの形でもOKな場合あり)
- He feels (bad) today than yesterday.
- Can you come (near)?
- This explanation is (useful) than the textbook.
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【解答と解説】
- heavier (heavy: 2音節で-y終わり → yをiに変えて-er)
- younger (young: 1音節 → -er)
- more interesting (interesting: 3音節以上 → more)
- more slowly (slowly: -lyで終わる副詞 → more)
- better (good: 不規則変化)
- worse (bad: 不規則変化)
- earlier (early: 2音節で-y終わり → yをiに変えて-er)
- more difficult (difficult: 3音節以上 → more)
- more careful (careful: 2音節で-ful終わり → more)
- harder (hard: 形容詞と同じ形の短い副詞 → -er)
- more fluently (fluently: -lyで終わる副詞 → more)
- simpler / more simple (simple: 2音節で-er/more両方可)
- worse (bad: 不規則変化。気分が悪い場合も worse)
- nearer (near: 形容詞と同じ形の短い副詞 → -er)
- more useful (useful: 2音節で-ful終わり → more)
どうでしたか?全問正解できたでしょうか?比較級の形だけでなく、スペルや不規則変化もしっかり確認してくださいね。間違えた問題は、もう一度ルールを確認してみましょう。
まとめ:比較級 more / er 使い分けマスターへの道
今回は、英語の比較級における more と -er の使い分けについて、基本となる音節ルールから、迷いやすい2音節の単語、重要な不規則変化、形容詞だけでなく副詞の場合、そして注意点や強調表現まで、網羅的に解説しました。
最後に、使い分けのポイントを簡潔にまとめた表を再掲します。
単語の種類 | 比較級の作り方 | 例 |
---|---|---|
1音節の形容詞・副詞 | -er をつける (スペル変化に注意) | tall → taller, big → bigger, fast → faster |
2音節の形容詞・副詞 | 語尾が -y → yをiに変えて -er | happy → happier, early → earlier |
それ以外 → 基本的に more をつける (※-er や両方可のものもあるので注意) |
famous → more famous, careful → more careful (quiet → quieter/more quiet) |
|
3音節以上の形容詞・副詞 | more をつける | beautiful → more beautiful, important → more important |
-ly で終わる副詞 | more をつける | quickly → more quickly, carefully → more carefully |
不規則変化 | 特定の形を覚える (good/well→better, bad/badly→worse, far→farther/further, etc.) | good → better, bad → worse, much/many → more |
このルールを理解し、練習を重ねることで、比較級 more と er の使い分けは確実に身についていきます。最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、焦らず、一つ一つのルールを確認しながら進めていきましょう。
ちなみに、比較級とセットでよく使われるのが「一番~だ」を表す最上級(例: tallest, most beautiful)です。比較級のルールは最上級(-est / most の使い分け)にも応用できる部分が多いので、比較級をマスターすれば、最上級の理解もスムーズに進むはずです。
比較級は、英語で自分の意見を述べたり、物事を説明したりする際に非常に役立つ表現です。今回の記事が、あなたの英語力向上の一助となり、自信を持って英語を使えるようになるきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。ぜひ、実際のコミュニケーションの中で積極的に比較級を活用してみてください!