【徹底比較】ロードバイクタイヤ 25c vs 28c あなたに最適なのはどっち? 乗り心地・スピード・選び方の完全ガイド
2025/11/23
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ロードバイクの性能を大きく左右するパーツの一つが「タイヤ」です。
近年、そのタイヤ幅について「25c」と「28c」のどちらを選ぶべきか、という議論が活発になっています。
かつては細いタイヤが主流でしたが、なぜ今、太めのタイヤが注目されているのでしょうか?
「タイヤ交換したいけど、25cと28c、どっちが良いんだろう…」
「乗り心地やスピードって、そんなに変わるものなの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。
タイヤ幅は、乗り心地、スピード、グリップ力、安定性など、ロードバイクの走行体験に直結する非常に重要な要素です。
この記事では、ロードバイク用タイヤとして人気の「25c」と「28c」について、それぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較します。
乗り心地から転がり抵抗、グリップ性能、さらにはあなたのバイクとの互換性まで、あらゆる角度から掘り下げて解説。
この記事を読めば、あなたのライディングスタイルや目的に合った最適なタイヤ幅が明確になり、後悔しないタイヤ選びができるようになるはずです。
さあ、一緒に25cと28cの世界を探求し、最高のサイクルライフを手に入れましょう!
そもそも「25c」「28c」って何? タイヤ幅の基本をおさらい
まず基本として、「25c」や「28c」という表記の意味を確認しましょう。この数字はタイヤの幅をミリメートル(mm)単位で表しています。つまり、25cは約25mm幅、28cは約28mm幅のタイヤということになります(実際の装着時の幅はリム幅にも影響されます)。
このわずか3mmの違いが、ロードバイクの乗り味に驚くほどの変化をもたらします。主な違いは以下の点です。
- エアボリューム(空気の量): 幅が太いほど、タイヤ内部の空気の量が多くなります。28cは25cよりも多くの空気を含むことができます。
- 接地面の形状: 同じ空気圧の場合、太いタイヤは縦に短く、横に広い接地面になりやすい傾向があります。
では、なぜ近年25cや、特に28cのような太めのタイヤが主流になってきたのでしょうか? それは、技術の進歩により、太いタイヤのデメリットとされてきた点が解消され、むしろメリットが大きいことが分かってきたからです。かつては「細いタイヤ=速い」という考えが一般的でしたが、研究が進むにつれて、必ずしもそうではないことが明らかになってきました。特に、乗り心地の向上や転がり抵抗の低減といったメリットが注目されています。
【徹底比較①】乗り心地:25c vs 28c 快適なのはどっち?
タイヤ幅による最も大きな違いを体感できるのが「乗り心地」です。この点においては、一般的に28cに軍配が上がります。
その理由は、前述のエアボリュームの違いにあります。28cタイヤは25cタイヤよりも多くの空気を含むことができるため、クッション性が高まります。これにより、路面からの細かな振動や、段差を乗り越える際の衝撃を効果的に吸収してくれるのです。
具体的には、以下のような違いを感じられます。
- 荒れた路面での快適性: 舗装が荒れていたり、ひび割れがあったりする道では、28cの方が明らかに快適です。突き上げ感が少なく、スムーズに走行できます。
- ロングライドでの疲労軽減: 長時間・長距離を走る場合、細かな振動は徐々に体に蓄積し、疲労の原因となります。28cの優れた振動吸収性は、ロングライド後半の疲労感を大きく軽減してくれるでしょう。
一方、25cの乗り心地はどうでしょうか? 28cと比較すると、路面からの情報がダイレクトに伝わってくる、やや硬めの乗り味と感じるかもしれません。しかし、これを「路面状況を把握しやすい」「キビキビとした乗り味」と好意的に捉えるライダーもいます。綺麗な舗装路を主に走る場合や、ダイレクトな操作感を重視する場合は、25cでも十分に快適と感じられるでしょう。
乗り心地を最優先するなら、28cが有力な選択肢と言えます。
【徹底比較②】転がり抵抗とスピード:25c vs 28c 速いのはどっち?
「細いタイヤの方が転がり抵抗が少なくて速い」これは長らく信じられてきた定説でした。しかし、最新の研究や実証実験では、必ずしもそうとは言えないことが分かってきています。
同じ空気圧で比較した場合、太いタイヤ(28c)の方が転がり抵抗が少なくなるというデータが多く存在します。これは、太いタイヤの方が接地面の形状が円形に近くなり、タイヤの変形が少なくなるため、エネルギーロスが抑えられるからです。細いタイヤ(25c)は縦長の接地面になりやすく、変形量が大きくなる傾向があります。
ただし、話はそう単純ではありません。転がり抵抗は以下の要素にも影響されます。
- 空気圧: 転がり抵抗を議論する上で、空気圧は非常に重要です。一般的に、28cは25cよりも低い空気圧で運用されます。適切な空気圧設定によっては、25cの方が転がり抵抗が低くなる場面もあります。
- 路面状況: 非常に滑らかな路面(例:競輪場のバンク)では、細く高圧なタイヤが有利になることもあります。しかし、一般的な公道では、多少の凹凸があるため、太いタイヤの振動吸収性が転がり抵抗の低減に寄与することが多いです。
- 空力性能: スピードが上がるほど、空気抵抗の影響は大きくなります。タイヤ幅が広いと、前面投影面積が増えるため、空力的にはわずかに不利になる可能性があります。特に最新のエアロロードバイクでは、フレームやホイールと一体で空力設計されていることが多く、推奨タイヤ幅(多くは25cや28c)に合わせるのが最適です。
プロのロードレースの世界でも、かつては23cや25cが主流でしたが、近年では石畳のクラシックレースだけでなく、平坦ステージや山岳ステージでも28cを選択する選手が増えています。これは、転がり抵抗の低さや乗り心地の良さが、トータルでのパフォーマンス向上につながると考えられているからです。
結論として、一般的なサイクリストが公道を走る場合、適切な空気圧設定であれば、28cが25cに対してスピード面で大きく劣るということは考えにくいです。むしろ、乗り心地の良さからくる疲労軽減効果により、長距離では28cの方が速く楽に走れる可能性もあります。
より詳細な転がり抵抗に関する情報については、独立系のテストサイトであるBicycle Rolling Resistanceのような専門サイトも参考にすると良いでしょう。(※外部サイト:英語)
【徹底比較③】グリップと安定性:25c vs 28c 安心感があるのは?
タイヤのグリップ力と安定性は、安全なライディングに不可欠な要素です。特にコーナリングや下り坂、濡れた路面などでは、その差が顕著に現れます。
一般的に、タイヤ幅が広いほど接地面が大きくなるため、グリップ力は向上する傾向にあります。この点において、28cは25cよりも優れたグリップと安定性を発揮します。
- コーナリング: 28cは接地面が広いため、バイクを傾けた際の接地面積を確保しやすく、安定したコーナリングが可能です。特に、コーナー中に路面のギャップなどがあった場合でも、挙動が乱れにくいというメリットがあります。
- ウェットコンディション: 雨の日や濡れた路面では、タイヤのグリップ力が低下し、スリップのリスクが高まります。28cの広い接地面と、やや低めの空気圧で運用できる点は、ウェットコンディションでの安心感につながります。
- 下り坂: スピードが出やすい下り坂では、安定性とグリップ力がより重要になります。28cはバイクの挙動が安定しやすく、ブレーキング時のグリップも高いため、安心して下ることができます。
もちろん、25cのグリップ性能が低いというわけではありません。ドライコンディションの綺麗な舗装路であれば、多くの場合で十分なグリップ力を発揮します。しかし、様々な状況を考慮すると、より高い安心感を求めるのであれば、28cが有利と言えるでしょう。
【徹底比較④】空気圧:25cと28cの適正空気圧の違いと比較
タイヤの性能を最大限に引き出すためには、適切な空気圧管理が欠かせません。そして、タイヤ幅によって適正な空気圧は異なります。
基本的な考え方として、タイヤ幅が太いほど、適正空気圧は低くなります。 これは、エアボリュームが大きい太いタイヤは、低い空気圧でもタイヤの形状を維持しやすく、十分な荷重支持能力を持つためです。
- 28cの場合: 25cよりも低い空気圧(例:5.0~6.5気圧程度、体重や路面状況による)で運用するのが一般的です。低圧で運用することで、乗り心地が大幅に向上し、路面追従性が高まりグリップ力も向上します。
- 25cの場合: 28cよりも高い空気圧(例:6.0~7.5気圧程度、体重や路面状況による)が推奨されます。適度な空気圧を保つことで、軽快な走行感を得られますが、入れすぎると乗り心地が悪化し、グリップ力も低下することがあります。
重要なのは、自分の体重、乗るバイク、主に走る路面状況、そしてタイヤメーカーの推奨空気圧を確認して、最適な空気圧を見つけることです。空気圧計付きのフロアポンプを使用し、定期的にチェックする習慣をつけましょう。
近年は、低い空気圧で運用することのメリット(乗り心地、グリップ、転がり抵抗低減)が広く認識されるようになり、「低圧運用」がトレンドになっています。この点でも、元々低めの空気圧設定に適した28cは有利と言えるかもしれません。
【徹底比較⑤】重量:25c vs 28c 軽いのはどっち?
タイヤの重量は、特に加速性能や登坂性能に影響を与える要素です。一般的に、同じモデルのタイヤであれば、25cの方が28cよりも軽量です。
タイヤ1本あたり、数十グラム程度の差であることが多いですが、前後輪合わせるとそれなりの重量差になります。回転部分の重量は、漕ぎ出しの軽さや、ヒルクライムでのダンシング(立ち漕ぎ)時の振りの軽さに影響を与えるため、少しでもバイクを軽量化したいと考えるライダーにとっては無視できないポイントかもしれません。
しかし、この重量差が実際の走行性能にどれほど大きな影響を与えるかは、議論の余地があります。数十グラムの差を体感できるかどうかは個人差が大きいですし、それ以上に、前述した乗り心地、転がり抵抗、グリップといった要素の方が、トータルでのパフォーマンスや快適性に与える影響が大きいと考える人も多くいます。
ヒルクライムレースなど、極限まで軽量化を追求する場面を除けば、重量差だけで25cを選ぶ決定的な理由にはなりにくいかもしれません。むしろ、他のメリット・デメリットと比較検討することが重要です。
【徹底比較⑥】互換性:あなたの自転車に装着できる? フレーム・ホイールとの相性
「28cのメリットは分かったけど、そもそも自分のバイクに取り付けられるの?」これは非常に重要な確認事項です。
全てのロードバイクが28cタイヤに対応しているわけではありません。 特に、少し前のモデルや、エアロ性能を極限まで追求した一部のモデルでは、タイヤクリアランス(フレームやフォークとタイヤとの隙間)が狭く、25cまでしか装着できない場合があります。
確認すべきポイントは以下の通りです。
- フレームとフォークのクリアランス: タイヤを装着した際に、フレーム(シートステー、チェーンステー)やフロントフォークとの間に十分な隙間があるか確認が必要です。最低でも3~4mm程度のクリアランスが推奨されます。泥詰まりなどを考慮すると、もう少し余裕がある方が安心です。
- リム幅との相性: ホイールのリム幅(特に内幅)によって、推奨されるタイヤ幅があります。近年主流のワイドリム(内幅17mm以上)は、25cや28cタイヤとの相性が良く、タイヤの性能を引き出しやすいとされています。逆に、非常に細いリムに太すぎるタイヤを装着すると、タイヤの形状が不安定になる可能性があります。
- ブレーキキャリパーとの干渉: リムブレーキの場合、ブレーキキャリパーの種類や取り付け位置によっては、28cタイヤが干渉する可能性があります。特に、タイヤの縦方向のクリアランスを確認する必要があります。ディスクブレーキの場合は、この点の心配はほとんどありません。
28cタイヤの購入を検討する場合は、必ず事前にご自身のバイクのクリアランスを確認してください。自転車メーカーの公式サイトでスペックを確認したり、購入した販売店に相談するのが確実です。
結局どっちを選ぶべき? 25cと28c それぞれおすすめのライダーと用途
これまでの比較を踏まえて、結局どちらのタイヤ幅を選ぶべきか、それぞれのタイプにおすすめのライダー像と用途をまとめます。
【25cがおすすめな人・用途】
- ヒルクライム重視のライダー: 少しでも軽量性を重視したい場合に有利です。
- レース志向のライダー: わずかな空力性能や、ダイレクトな反応性を求める場合に選択肢となります(ただし、コースによっては28cが有利な場合も増えています)。
- キビキビとした乗り心地が好きな人: 路面からのインフォメーションをダイレクトに感じたい人向けです。
- フレームクリアランスが狭いバイクの所有者: 物理的に28cが入らない場合は、25cが選択肢となります。
- 主に綺麗な舗装路を走行する人: 乗り心地のデメリットを感じにくい場面が多いでしょう。
【28cがおすすめな人・用途】
- 乗り心地を最優先したい人: 快適性は抜群です。日々の通勤・通学からロングライドまで幅広く恩恵を受けられます。
- ロングライドやブルベ愛好家: 疲労軽減効果が大きく、長距離を快適に走り切る助けになります。
- 様々な路面状況を走る人: 多少荒れた路面や、舗装の継ぎ目などが多い道でも安心して走行できます。
- 安定性・グリップ力を重視する人: コーナリングや下り、ウェットコンディションでの安心感が高いです。
- ロードバイク初心者: 安定性が高く、乗り心地も良いため、最初の一本としておすすめです(互換性があれば)。
- 体重が比較的重めの人: より低い空気圧で運用できるため、乗り心地と安定性のメリットを享受しやすいです。
25cから28c(または逆)へ交換する際の注意点
タイヤ幅を変更する際には、いくつか注意点があります。
- チューブのサイズ: 使用しているチューブが、変更後のタイヤ幅に対応しているか確認しましょう。多くのチューブは「700x23-28c」のように対応範囲が記載されています。範囲内であればそのまま使えることが多いですが、ギリギリの場合は適切なサイズのチューブに交換する方がパンクリスクを減らせます。
- 空気圧の再設定: タイヤ幅が変われば、適正空気圧も変わります。必ず新しいタイヤ幅に合わせた空気圧に調整し直しましょう。
- ブレーキ調整(リムブレーキの場合): タイヤ幅が変わると、ブレーキキャリパーとリムの距離が変わることがあります。特に25cから28cに変更した場合、ブレーキの効きが悪くなる可能性があるので、ブレーキシューの位置などを再調整する必要があるか確認しましょう。
あなたの走りに最適な選択を
ロードバイクのタイヤ幅「25c」と「28c」。どちらを選ぶべきか、その答えは一つではありません。それぞれのメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。
- 25c: 軽量性、ダイレクトな反応性、わずかな空力性能の可能性。綺麗な舗装路やヒルクライムに適性。
- 28c: 圧倒的な乗り心地、優れたグリップと安定性、多くの状況で有利な転がり抵抗。ロングライドや荒れた路面、快適性重視のライドに最適。
重要なのは、「どちらが絶対的に優れているか」ではなく、「あなたのライディングスタイル、主に走る道、バイクの特性、そして個人の好みにどちらが合っているか」という視点で選ぶことです。
もし、現在25cを履いていて、乗り心地の硬さや路面の振動にストレスを感じているなら、フレームクリアランスが許す限り、一度28cを試してみる価値は十分にあります。その快適性と安定性に、きっと驚くはずです。
逆に、スピードや軽さを追求したい、あるいは今の25cに満足しているなら、無理に変える必要はありません。
この記事が、あなたのタイヤ選びの一助となり、より快適で充実したサイクルライフを送るためのきっかけとなれば幸いです。じっくり比較検討して、あなたにとってベストな一本を見つけてください!
