【2026ミラノ五輪】荻原大翔の技の名前と難易度を完全解剖!予選1位通過と世界初「2340」の衝撃
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イタリア北部、雪に覆われたリヴィーニョ。
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックのスノーボード会場は、今、異様な熱気に包まれています。
今夜、現地時間19時30分(日本時間8日未明)。
スノーボード男子ビッグエア決勝が行われます。
この舞台に、予選を全体1位という圧倒的な成績で通過し、金メダルへの最短距離にいる日本人がいます。
彼の名は、荻原 大翔(おぎわら ひろと)。
あなたは、ニュースやSNSで彼について語られる際、呪文のような言葉を耳にしたことはありませんか?
「バックサイド・クインタプルコーク2160」
「世界初の2340」
一見すると意味不明な数字の羅列。
しかし、この数字には、人類が重力に抗い続けてきた進化の歴史と、彼が代償として支払ってきた痛み、そして常人には理解しがたい「難易度」の正体が隠されています。
「人間は、生身でどこまで回転できるのか?」
その答えを世界で唯一知っている20歳の若者が、今夜、伝説を作ろうとしています。
本記事では、ミラノ五輪の金メダル最有力候補である彼が繰り出す「異次元のトリック」について、その技の名前の正確な定義、他選手を絶望させる難易度の理由、そして予選で見せた「王者の風格」まで、徹底的に解説します。
これを読めば、今夜の決勝戦で彼が空中に飛び出した瞬間、あなたには「スローモーション」のように技の凄さが見えるようになるはずです。
目次
1. 「世界一回る男」荻原大翔とは何者か?
技の解説に入る前に、まずはこの偉業を成し遂げている若き天才について、正確な情報でプロフィールを紐解いておきましょう。
茨城が生んだ「早熟の天才」
荻原大翔選手は2005年7月19日生まれ、茨城県牛久市の出身です。現在20歳(2026年2月時点)。
現在は仙台大学(体育学科)に在籍しながら、平野歩夢選手らも所属する名門チーム「TOKIO インカラミ」に所属しています。
彼がスノーボードを始めたのはわずか3歳の時。父親の影響で雪山に通い始めると、その才能はすぐに爆発しました。9歳の時には早くもバックサイド1080(3回転)を成功させ、その映像がSNSで拡散されたことで「日本の神童(Prodigy)」として世界中から注目を集めました。
驚くべきはプロ転向の早さです。2017年、中学1年生(12歳)の時点でプロ資格を取得。以来、Red BullやBurtonといった世界的なブランドがスポンサーにつき、彼は日本規格ではなく「世界規格」のアスリートとして育成されてきました。
「The Future」と呼ばれる理由
海外の実況アナウンサーは、彼のことを度々「The Future(未来)」と呼びます。
なぜか。それは彼が常に「現代の常識」の数年先を行っているからです。
- 2022年(16歳):世界初「バックサイド2160(6回転)」に成功。
- 2025年(19歳):X Games Aspenで競技会史上初「バックサイド2340(6回転半)」に成功。
多くのトップ選手が5回転(1800)や5回転半(1980)の完成度を競っている中で、彼は常に「もう一回転」多い世界を見ています。フィギュアスケートで例えるなら、全員が4回転ジャンプを競っている時代に、一人だけ5回転、6回転を跳んでいるようなものです。
2. 呪文を解読!技の名前と難易度の基礎知識
スノーボードの実況を聞いていると、「バックサイド・クインタプルコーク・トゥエンティワンシックスティ」のような長い名前が聞こえてきます。
これは適当な名前ではなく、厳密な「数式」で成り立っています。この法則さえ分かれば、荻原選手の凄さが数字として理解できるようになります。
技名の分解:BSクインタプルコーク2160
彼が2022年に世界を震撼させた「BSクインタプルコーク2160」を例に分解します。
① BS(バックサイド):視界が消える恐怖
「BS」とは回転方向です。レギュラースタンス(左足前)の荻原選手にとって、背中側(谷側)へ向かって回る動きを指します。
踏み切った瞬間に進行方向が見えなくなる「ブラインド」状態になるため、回転数が増えれば増えるほど、着地の瞬間まで地面が見えない時間が長くなります。これがバックサイド回転が高難度とされる理由です。
② クインタプルコーク(Quintuple Cork):縦5回転
ここが物理的に異常な点です。「コーク」とは軸をずらした3D回転のこと。
「クインタプル」は「5回」を意味します。
- トリプルコーク:縦3回転(数年前の世界標準)
- クワッドコーク:縦4回転(北京五輪の金メダルライン)
- クインタプルコーク:縦5回転(荻原大翔の領域)
わずか3秒弱の滞空時間の中で、頭が下になる瞬間を5回も作る。強烈なG(遠心力)がかかり続け、三半規管は限界を迎えます。これを空中で制御するには、並外れた体幹と空中感覚が必要です。
③ 2160(トゥエンティワンシックスティ):横6回転
これが横回転の総角度です。
2160 ÷ 360 = 6回転
つまり、「縦に5回宙返りしながら、同時に横に6回回っている」のがこの技の正体です。
3. 人類未踏!世界初「BS2340」と負傷の真実
2026年ミラノ五輪の前年、2025年1月に行われた世界最高峰の大会「X Games Aspen」。ここで荻原選手は、スポーツ史に残る伝説を作りました。
世界初「2340」=6回転半の衝撃
2160(6回転)のさらに先、「2340度」への到達です。
計算すると「6.5回転」。
この「0.5(半回転)」の追加は、単なる数字以上の難易度を持っています。
整数回転(6回転など)ならば、飛び出した向きと同じ向き(レギュラー)で着地できます。しかし、半回転加えると、着地は「スイッチスタンス(利き足と逆)」になります。
想像してみてください。高速で6回回った後、最後に見えない地面に向かって、利き足ではない足で、しかも背中向きに着地するのです。これを競技会のプレッシャーの中で成功させたのは、人類史上、荻原大翔ただ一人です。
手負いの状態で掴んだ金メダル
この2025年のX Gamesでの偉業には、壮絶な背景があります。
CNNなどの報道によると、荻原選手は大会直前の公式練習で腕を負傷しており(一部メディアでは前腕の骨折と報道)、万全な状態ではありませんでした。
しかし彼は出場を決断。痛みに耐えながら、世界初の2340に挑みました。
結果は、97.33点という驚異的なスコアでの金メダル。
「痛みよりも、勝ちたい気持ち、新しい技を決めたい好奇心が勝った」
彼のこの精神力(レジリエンス)こそが、彼を最強の王者たらしめている最大の要因かもしれません。
そして2026年1月のX Gamesでも再び2340を成功させ、見事大会連覇(Back-to-Back Gold)を達成。怪我という試練を乗り越え、完全な状態で今回のミラノ五輪に乗り込んでいます。
4. 【現地速報】ミラノ五輪予選・圧巻の1位通過
時計の針を現在(2026年2月)に戻しましょう。
現地時間2月5日に行われた、ミラノ・コルティナ五輪、男子ビッグエア予選。
世界中から選び抜かれた30名のエリートたちが集う中、荻原選手は見事「全体1位」で予選を通過しました。
予選リザルト詳細
- 順位:1位通過
- スコア:178.50点(ベスト2ラン合計)
- 使用トリック:
- 1本目:スイッチバックサイド1980(5.5回転)- 90.50点
- 2本目:バックサイド1800(5回転)- 88.00点
あえて「2340」を封印した余裕
特筆すべきは、予選で彼は最大の武器である「2340」を出していないことです。
確実に予選を通過できるラインを見極め、完成度の高い1980と1800で手堅く高得点をまとめる。
予選後のインタビューでも「ワールドカップのような感覚で、緊張感よりも楽しさが勝っている」と語っており、その姿はまさに王者の風格、横綱相撲そのものでした。
また、日本チームからは荻原選手を含め、木村葵来選手(3位)、長谷川帝勝選手(5位)、木俣椋真選手(10位)と、出場した4選手全員が決勝進出(TOP12入り)を果たしています。日本スノーボード界の層の厚さは、世界を驚愕させています。
5. 決勝の展望:ライバルと「奇跡の代打」
今夜の決勝は、予選のスコアはリセットされ、ゼロからのスタートとなります。
荻原選手の金メダルを阻む可能性があるライバルたちを紹介します。
| 選手名 | 国籍 | 特徴・脅威 |
|---|---|---|
| 荻原 大翔 | 日本 | 本命。世界唯一の実戦級「BS2340」を持つ。予選1位。 |
| 長谷川 帝勝 | 日本 | 世界初「全4方向の1980」成功者。技の多彩さは世界一。最大のライバル。 |
| 蘇 翊鳴 (スー・イーミン) |
中国 | 北京五輪金メダリスト。予選4位。大舞台での勝負強さと着地の美しさは健在。 |
| ヴァレンティノ・グセリ | 豪州 | 台風の目。欠場者の代打で急遽出場し、予選12位で滑り込んだ奇跡の男。 |
奇跡の代打、ヴァレンティノ・グセリ
決勝のドラマとして注目したいのが、オーストラリアのヴァレンティノ・グセリ選手です。
彼はもともと、ビッグエアの出場権を持っていませんでした。しかし、カナダの英雄マーク・マクモリス選手が公式練習中の怪我で欠場することになり、競技開始わずか数時間前に繰り上げ出場が決まったのです。
準備不足の中、彼は予選で意地の滑りを見せ、12位(最下位通過枠)で決勝に進みました。失うもののない彼の爆発力は、上位陣にとって不気味な存在となるでしょう。
6. 結論:歴史的瞬間を見逃すな
決勝は「ベスト3ラン制」。3本滑って、異なる回転方向の技のベスト2本の合計点で争われます。
荻原大翔選手の勝利の方程式は明確です。
1本目で「1980」などの高難度技を確実に決め、2本目か3本目で伝家の宝刀「BS2340」を解禁する。
リヴィーニョの夜空に、人類史上初めてオリンピックの舞台で「6回転半」が描かれる時、それはスノーボードの歴史が変わる瞬間です。
そしてその着地が決まった時、日本中が歓喜に包まれることでしょう。
テレビの前で応援する準備はできましたか?
世界最高峰の空中戦、まもなく開幕です。
がんばれ、荻原大翔! がんばれ、ニッポン!